「アアッ!ウアァ!・・・アア!」

 俺の上で獣耳の女が喘ぎ声を上げつつ、腰を上下に動かしている。

ジュポ、グチュ、ズグゥ…グチョ…

 抽送するたびに息子が食いつれながら吸われ、卑猥な音を奏でている。密着するほどに根元まで飲み込んだと思いきや、
すぐに抜ける寸前の所を擦らせ、あまりの快楽に声すら出ない。

「ハァ…ハァ…」

 なぜこの様な事態になってしまったのだろうか…


……俺は一人密林の中、腰をおろし青く高い空をぼんやりと見つめていた。爽やかな風に煽られた雲がゆっくりと流れていく。
実にすがすがしい気分だ。考えることすらアホらしい。まさかこんな未開の惑星に墜落してしまうとは思いもよらなかった。

 俺の名はジョージ、正規の物から流れまで何でも運ぶ宇宙の運び屋…だった。
ひょんなことから超高額で連邦政府から重要物資運搬の仕事を受けたのだが、ま、超高額に楽な仕事なし!予期していた通り海賊船の襲撃にあった。
いつものことだ逃げればいいってな具合で逃げたのだが、予定外の事が起こった。海賊が船体をこちらにぶつけながらワープしたのだ。
ワープ航法には危険がつきもので、安定した状況でなければ使ってはいけないもの。
それをあいつらは危険なんか顧みずの突撃だ。もちろん、ワープ空間に入った瞬間海賊船はものの見事に吹っ飛んださ。
俺もそんときゃ死を覚悟したんだけど、軌跡的にワープアウトできて助かった。そこまでは良かった。
宇宙船はボロボロ、みたこともない星の引力に引かれて落ちる寸前。なんとかしなきゃ!と思ったところでこの密林さ…
積荷は大丈夫みたいだが、機関部は修理不能、長距離用通信機はダウン。
天体から計算して現在地を知ろうにもまるでHITなし、助けの来ない宇宙漂流・・・。

「はぁぁ~~」

 溜息しかでないが、空気のある星で救助ビーコンが生きてるってだけでも運が良かったと思うしかない。

「どうするかね~」

 気力という気力がわかない。立ち上がることすらできない。これが無の境地なのだろうか…

「あ~~鳥がとんでるな~この星にも鳥がいるのか~」

 ボォ~~っと人間すべてを失うとここまで超越した存在になれるのか…

バスッ!

「!!?」

 突然寄りかかっていた木に何かが刺さった……矢だ!!ビィィィンと小刻みに揺れている……どう見ても本物だ。

ガサッガサ!

 矢が飛んできた方向から何かが近づいてくる。
おいおいマジかよ、原住民か!?俺に向けたのか?俺しかいないよな!うわぁおいおいおいおい。
突然のことで頭が混乱する。宇宙で語られるミステリー話の中には知らない星の原住民に殺されたって話はいくらでもある。
まさか俺がそれにあたってしまうのか、という不安がこみあげる。

「○☆!〝▼D■!!!」

 何か喋っているがまったく聞いたことのない言語だ、これはまずい一方的に殺される可能性がある。

「うわっ!うわっ!」

 と驚き、聞く言葉話す言葉を瞬時に訳する耳に着ける翻訳用マシンがあるので該当する言語が無いか腕の端末から調べる。
だがしかし検索にしばらく時間がかかる。

「×ポ阿J!?!И◎В■〇!ノ!」

 ガサッ!

 うわっ!くる!っと草をかき分けてついに現れたのは、地球人で言えばだが20代前半ぐらいのとても綺麗な若い女性だった。
スラっとしていて……胸は……半端なく大きい…褐色の肌に金色の髪と瞳、申し訳ない程度に身に着けた獣皮の衣服。
獣人なのだろう、獣の耳とゆらゆら揺れる尻尾。これほどまでに美しい女性は見たことがない。
あまりの美しさに一瞬目を疑うほどだったのだが、しかしうっとりと眺めていられるほど事態は良くなかった。

「ガ゜Й〟↓∥揮#&&!’))▼「|!!」

 その女性は声を張り上げつつ、俺を指さす。これはとても危ない状況だと本能が警告する。
銃撃の中をかいくぐった時もあったが、ここまで危険を感じることはなかった。
なんとかして逃げなければ命に係わる、それほどまでに危ない空気を感じる。脳内がレッドアラートだ!

 じりじりとこちらに近づく女性。矢は先ほどので最後だったのか武器は持っていないみたいだ、
しかし獣人タイプは人間よりはるかに身体的なポテンシャルが高い。
握力、跳躍力、腕力、どれをとっても負けてしまうので、一触即発の状況で手の届く範囲に入ることは死を意味することになる。

「くっ!」

 タイミングを見計らって横に逃げようとした瞬間!女性が腕を振り上げこちらに飛び出す!間に合わない!

バチッ!バチッ!ババババババババ!

 しかし、女性の手がこちらに届く瞬間、突然空間に半透明の障壁が現れ、攻撃をそらす。
防御用に装備していた、軍用のエネルギー障壁が現れたのだ。これでも危ない橋を何度も渡ってきた、多少なりとも
身を守る術をもっていなければ生きてこれない。そういうための保険的装備だ。

「!!!!」

 女性は見たことも無い物にふれた事で驚いたらしく、バックステップで距離をとる。

「あ、あぶねぇ~~~えっっ!!!!」

 一瞬の安堵の後、地獄のどん底に叩き落とされる俺。なんと戦車の砲撃すら数発まで耐える障壁をパンチのたった一発で、
エネルギーのほぼすべてを消費していたのだ。いくら獣人でもこれほどまでに強力な攻撃ができるなんて聞いたことがない。
必然的に次の一撃は防げるはずもない。エネルギー全回復まで最低でも3時間はかかる。

「ま、まじかよ…こいつモンスターだ…」

 再度こちらに少しずつにじり寄る女性、身を守る為にはもうこちらから先手必勝で攻撃をしないとだめだ。

「し、しかたがないけど、俺を恨むなよ」

 腰のホルダーから違法改造のショック銃を取り出す。いくら獣人でもこれに撃たれると全身が焼け、致命傷になるはずだ。

「В<∥!!!」
「くそっ!」

 獣人が飛びかかろうとしてきたので引き金を引く。たとえ襲ってくる相手だからと言って、女に対し銃を向けるのは気持ちのいいことではないな…

バリバリバリバリ!

「g〇☆÷#∥И!”+●!!!」

 獣人の体を包む放電、それと獣人の悲鳴…なのだろう、肌の焦げる臭い…すまない、すまないと何度も心で答える。

 ドサッ!獣人は地に倒れた。ところどころプスプスと煙のようなものが立ち上る…実にいやな気分だ。
俺を襲わなければこんなことにはならなかったろうに……
倒れた獣人を見つめる。見れば見るほど美しい姿だ。それを俺は殺してしまった……

「チッ、しかたない墓掘ってやるか…」

 たぶん獣人はこいつだけではない、1人いるってことは何人もいるはずだ。こいつを倒したからと言って身の安全を保障できたわけではないが
俺にだって人の心はある。せめて墓くらいあったっていいだろう…と思って獣人の体を持ち上げた所

 ギロッ!彼女の金色の瞳が俺を直視する。

「お、お前!生きて!」

 だが様子がオカシイ。獣人の体が痙攣を起こしているのだろうか、小刻みに震える。

「おい!大丈夫か!」

 ガクガクッと次第に大きく震えだす。やはり脳に障害が!と思ったが根本的に何か様子がオカシイ。
獣人の体に金色の体毛がどんどん生えだし、骨格や体がバキバキと言いながら大きく膨れだす。

「うわっ!な、なんだ!」

 筋肉が大きく盛り上がっていき、着ていた皮の服がビリビリッと破ける。

「変身して…なのか?」

 その若い女性の顔から牙が生え、爪は鋭くなり、徐々に人の姿から獣の姿に変わっていく。
むかし動物園でみた虎によく似ているがなんとなく違う。そして醜くさはない。いや、美しいといえるのかもしれない。

 ブルブルブルッ!と体を震わせたところで変身が終わったみたいだった。神々しく黄金色に輝く獣。
その美しさはたとえ様がなく、俺の目から涙すらながれそうだ。ゆらゆらと揺れる尻尾に愛らしさも感じる。
だが……俺は忘れていた。こいつは俺の命を狙っていたかもしれないということを…

「グルルルルル!」

 獣が喉から威嚇の声をだす。その時俺は思った、墓なんて作ろうとせず兎に角逃げればよかったのだと。
先ほどの人型の時とは比べ物にならないほどの危険を本能が訴えてくる。やばい!やばい!やばい!殺される!逃げろ!

「くそっ!がはっ!!!」

 ドガガッ!あわてて俺は逃げ出したがその直後、地面にあった岩に足を取られて転んでしまった。
やられる!と思ったのだが、しかしこれが幸いにも獣の攻撃をかわすことになった。飛びかかった所で俺が転んだので、
獣は俺を通り越し、後ろに群生していた巨木に飛んでいったのだ。

 ビシュッ!という音が聞こえたので振り返ると……一瞬だったのにも係らず、巨木の数本が跡形もなく吹き飛んでいた。
おがくずの様になったしまった木や葉があたりに漂う。この威力…もはやこれは獣人なんてもんじゃない。兵器だ。
そんなのがいる星に俺は降りてきてしまったのだ。そして俺はこいつを怒らせている。…………

「…………う、…うわああああああああああああああああああああ!」

 もうどうなったって構うもんか、俺は死にたくない!生きるんだ!死んでたまるか!恐怖を振り払いながら俺は死にもの狂いで走った。
行く先なんてわからない、あいつから逃げられるならどこだっていい、兎に角足が動く限り走るんだ!

「あああああああああああああああああああああ!」

 植物の葉も勢いよく当たれば肌が切れる。飛び出た枝にはぶつかる。とげのある植物もある。
走れば走るほど、体が傷つき痛む。しかし今そんなこと気にしている時ではない。走れ!走るんだ!

「あああああああああああ、あっ!」

 グキッ!なんと足を踏み外してしまった。そのままゴロゴロと地面を転がる。

「うう、糞…」

 ズリズリと這いつくばって逃げようとするが、焼け石に水だ。後ろからガサガサと何かが植物をかき分ける音が聞こえる。
動かない足、追いかけてくる獣…とりあえず俺は近くの木に這いよって、持っていたショック銃のエネルギー設定を全開に変える。
ショック銃といえどかなりの違法改造をした一品で、全開を当てれば相手はミンチみたいに吹き飛ぶ。
あの獣に効果があるかどうかわからないが、最後の一撃にかけるしかない。

「こ、こいよ!俺はここだ!もうにげねぇ!」

 ショック銃を手に構え、獣が隠れているだろう方向を見据える。飛び出してきた一瞬が勝負だ!早ければたぶんかわされるだろう。
遅ければ……どちらにしろ命はない、障壁も機能しない。人生最初で最後の大博打だ。

「………………」

 ……静かだ……
風すら俺たちを見ていたのか止まっている。木々のざわめき、虫の鳴き声もしない。
俺は人差し指に込めていた力を緩め、目を閉じて唯一今信じられる直観にすべてをかけた。

「…・・・・・・ここだ!!!!」

ババババババババババ!!!!バリバリババリ! 激しい音と閃光で空気が震える。
バシッ!バシッ!と漏れたエネルギーの一部が周りの落ち葉や植物を焦がす音も聞こえてくる。

……銃のエネルギー残量がゼロになったか、エネルギーの放出はしだいになくなった。
俺は閉じていた目を少しずつ開いていく。手ごたえはあったと思う、これで倒せていなければもう手が無い。
銃のエネルギーも回復するのに数時間を要するので対抗する手段がなくなる。

「……や、やったのか?」

 視界に入ってきたのは獣ではなく、そこには倒れた人型の獣人の女性。ショックでもとに戻ったのだろうか、
しかしあれを受けて吹き飛ばされず、形をとどめているのは大したものだ。
だが、さすがにもうこの獣人も命を落としただろう。

 ピピピッ!ピピピッ!ようやく翻訳マシンの検索結果が出たらしい。どうやらキャルトという星にいる猫獣人の言語に似ているみたいだ。
ただ、似ているというだけで確実な翻訳は不可と出ている。だがもう遅い、もう少し早く結果が出ていればこの女性とも話せたかもしれないのに。

 立ち上がろうとしたところ、足に激痛が走る。折れてはいないみたいだが、ひねったせいでかなり腫れてきている。

「くそっ」

 俺もここで終わりか、動けもせず、武器もなし…

「ウウ・・・・」

 ん?なんだ?と思いきや、倒れていた獣人がなんと起きだした。あれだけの攻撃を受けて平気だったなんて信じられない!
俺は驚愕を覚えるがなぜか恐怖を感じてはいなかった。なぜだろう……こいつに殺されてもいいかもしれないとさえ思えてしまう。
すがすがしい気分だ。やれることはすべてやったのだと…そして、ゆっくりとだが裸の獣人が完全に立ち上がり、俺に近づいた。

「・・・オマエ、ツヨイ」
「そうか…」

 一瞬獣人が不思議な顔をする。

「オマエ、コトバワカル、ナゼ?」
「ああ、すこしだが話せるようになった」
「フム…オマエ、ナマエナンダ?」
「ジョージ」
「ジョジ、カ、オレアトト」
「アトトっていうのか?」
「ソウ」
「そうか、アトトもう俺を殺してもいいぞ、俺はもう何もできない」

 そういって俺はエネルギー切れの銃を放り投げた。

「ナゼ、ジョジコロス?オレマケタ、ジョジオレヨリツヨイ、ハジメテハジメテ」

 俺に殺されそうになったというのに、このアトトという獣人はなぜか喜んでいるみたいだ。

「$∥ノマエと$∥デマケタスゴイスゴイ」

 どうやら姿が変わることを言ってるのだと思うが、やはり翻訳がうまく行っていないみたいだ。
まぁわからなくもないからいいが…それはマシンを学習させていけばいいことだ。

「ジョジ、オレノムラクル」
「村があるのか?」
「アル」
「そうか、いきなりお前みたいに襲ってこないか?」
「オレイチバンツヨイ、ジョジ、オレニカッタ、ソレイエバイイ」
「じゃあすまないが、肩を貸してもらえるか?足が動かないんだ」
「オレジョジタスケル」

 すでにショックの攻撃から回復したのか、アトトはケロッとしていた。軽々と俺を立たせる。
しかし、この体は……いや、なんというかその…目のやり場が…

「アトト」
「ナンダ?」
「最初に俺とあった場所わかるか?あそこに連れて行ってくれ」
「ワカル、ムライカナイ?」
「いや、村に行く前によってアトトに服をきせたい」
「フク?ナンダ?¶Юノコトカ?」

 また翻訳不良か…

-------
 さすがに女物の下着はなかったが、いや、この巨乳だ、あったとしてもサイズが…
といろいろ下心が見え隠れしつつ、船員用の服をアトトに着せ、二人で村へと向かった。
アトトは俺から村った服がたいそう気に入ったみたいで。

「コレタカラカ?」
「お宝?まぁそんなもんだ、大事にしろよ」
「タカラ!タカラ!」

 とはしゃいでいた。

 村まではそれほど遠い距離ではなく3時間ほどで着いた。肩を貸してもらいつつなので普通であれば1時間半もあれば大丈夫かもしれない。
巨木の上に住居を構え、そこで生活する獣人たちという初めて見た生活文化に俺は感動を覚えた。
まるで子供のころに描いた秘密基地ではないかと。

「ジョジ、オサノトコイク」
「オサ?長?偉い人の事か?」
「ムラデイチバンエライ、オレイチバンツヨイ」

 さすがに村というべき場所なので、かなりの獣人がここに住んでいるようだ。この獣人たちが全員アトト並みの力を持っているとなると恐ろしい。
瞬発力、攻撃力でみれば悪魔と言ってもいい。若干俺はビビりながらすれ違う人に興味の目を向けられつつ、長の住む家へと向かった。
やはりアトトが横に居れば何も起こらないみたいだ。

「オサ、アトト」
「ハイレ」

 長というから年寄りの爺さんを想像したが、出てきたのは妙齢のこれまたアトトに勝るとも劣らない体型を持った女性だった。
もしかすると女性のほうが力関係が強いのかもな・・・

「オマエダレダ」
「コレ、ジョジ、オレヨリツヨイ、オレマケタ」
「ナニ、アトトマケタノカ?」
「ソウ」
「フム、オマエジョジカ?オレ、マトル」
「初めまして、マトルさんですね、俺はジョージです」
「ジョジ、ホントアトトカッタか?」

 アトトは違う青い瞳が僕を見つめる…まぁ疑いの目で見られても仕方がないか、俺自身の力ではないわけだから…

「ジョジツヨイ!ビリビリ!スゴイ!」

 アトトがなぜか俺の肩をユサユサと揺らす。

「フム、アトトハウソツカワナイ、ワカタ、オレ、ミトメル、アトト、ガ〒§スルカ?」

 う~んやはり、仕方のないことだが翻訳がうまくいかない。ニュアンスだけでもわかる時点で良しとするか。

「オレ、ジョジイテウレシイ、ガ〒§!ガ〒§!ウレシイ」
「フム、タカラドウスル?」
「タカラコレ!コレ!」

 アトトは一生懸命に与えた船員服をマトルに示す。ガ〒§というのがまったくわからないが、まぁ悪いことではないだろう。

「フム、キョウハウタゲダ!」

 マトルさんがそう言って家からでると、大声で

「ガァオアアア!」

 と村中に聞こえるよう叫んだ、凄い迫力だ、やはり彼女もアトト並みに力があるに違いない。逆らうと命はないな。
それから宴が始まるまでアトトはなぜか俺の腕に抱き着いていた。
少しだけ嫌な予感がしたが、美しい女性に抱き着かれてうれしくないわけがない。そして何より胸の当たる感触が気持ちいい…

……日が落ちて夜になり、村人総出の宴が始まった。
果実酒らしきものと、焼いた肉、そして果物。そういったのがここの主食らしく、毒もなさそうなので俺でも食える。
今後とも食材に困ることにはならなさそうなので、それだけはうれしい。ほろ酔い加減になった所でマトルが立ち上がった。

「コノジョジ、アトトニカッタ!タカラアゲタ!」
「アトト、ミトメタ!ガ〒§!ガ〒§!ミトメル!」

 ところどころでキャーーーだとか、ウォーとか叫び声が聞こえる。ガ〒§ってなんなんだ?

「ジョジ、ジョジ、ノメ!」
「ちょっと、アトトそんなに飲めないってぷはっぁ!いや、無理無理、うぐ、んぐぷはぁ!」

 アトトが無理やりにでも俺に飲ませようとする、これは潰れてしまうかもしれない……


・・・・・・・・・・・・
「…・・・ん?ここは?」

 どうやら気を失ってしばらく寝ていたみたいだ。いつのまにやら家の中らしき場所に移動している。
飲みなれない酒は危ないな…

「つつ、頭痛い…あれ?」

 右手を頭に当てようとしたのだが、何やら手が動かない。毛布の中で何かに押さえつけられてるみたいだ。 
それに俺裸なのか?どうなっているんだと、確認したところ…

「ジョージ、オキタ?」
「アトト、か?……????」

 動かない右手はどうやらアトトが握っているようでそれで動かなかったみたいだ。そしてなぜなのかアトトも裸らしい。

「ワタシタチ、ガ〒§、イッショ」

 さすがにいつまでも「オレ」のままでは何かと不便になるかもしれないので、「ワタシ」になるように宴前に翻訳の調整をおこなった。
ついでにジョジって聞こえるのもちゃんと直したのだが、
しかしガ〒§つーのいったいなんなんだ?そもそもガ〒§ってなんなんだ?

「なぁ、アトトその…ガ〒§?ってなんなんだ?どいうことだ?」
「ガ〒§ハガ〒§ダ」
「いや、もうちょっとわかりやすくね?どうして、どうすればガ〒§になるかって」
「オマエ、ガ〒§ワカラナイカ?!」

 なぜかアトトが不機嫌になった。どうやらかなりまずい質問をしていたらしい。

「いや、うん、ガ〒§わかるよ、うんわかる、だからね、ちょっと俺がいた所としきたりが違うみたいでね
 ガ〒§がちょっと違うみたいなんだよね、だからこちらのガ〒§を教えてほしいと思って」

 機嫌を悪くさせて殴り合いにでもなったら命がない。なんとしてでも機嫌をとらなくては…

「ジョージ、ハヤクイウ、スコシワカラナイ、ガ〒§ハツガイにナルコト、ワタシマケテ、タカラクレタ、ダカラガ〒§」
「ツ、ツガイ…ですか?!」

 つがいってあれだよな、男と女のあれだよな、間違いないよな…

「ガ〒§スルコト、ツガイニナッタコト、アイテタオシテ、タカラアゲル、コレガ〒§、ワタシヨリツヨイイナカッタ、
 ガ〒§デキナイトオモッタ、デモジョージキタ、ジョージワタシヨリツヨイ、シカクアル」

 アトトの話だと、アトトはアトトより強いやつとツガイになりたかった。だけどアトトが最強すぎて相手がいなかった。
そこに俺がやってきてアトトをのした。だから俺はアトトのツガイになる資格があり、一緒になることがガ〒§ということか……

「・・・・・・・・っておいおいおいおいおい!それつまり結婚するってことじゃねぇえか!俺結婚しちゃったのか!」

「ケッコン???ソレナンダ?」

 うわぁあ、翻訳不良がこんなことになるなんて…しかも俺、長のマトトさんにガ〒§でもなんでもやってやる言ったような…

「あー!」

 あーなんでこんなことになるんだ~~~~あれ?それじゃあタカラって…
つまり、あれか、エンゲージリングみたいなやつか…やられた!

「なぁアトト、タカラって無いとガ〒§できないのか?」

「タカラナイトガ〒§デキナイ、ケジメ」

 間違いない、これは、間違いない。やっちまった…まさかこんな星で嫁さんを手に入れるとは…
いや、ちょっと待てよ?アトトを倒したから俺が旦那になっとして、それはあくまで道具の力を借りたからだ、
もし俺が本当は全然強くもないってことを知ったらこいつどうなるんだ?

「な、なぁアトト、もし、もしだ、俺がつよ!・・・ふぁああ!」
「フフフ」

 なんだ!いきなり俺の乳首がサワサワッって!もしかしてアトトが触ってるのか?!

「フフ、ジョージキモチイイカ?チクビ、ピクピクシテル…」
「ア、アアァアア!」

 くあぁ!何だこれは!?いくらなんでも乳首を弄られたくらいで何でこんなにも反応してしまうんだ?
俺は男だ、さすがにいくらなんでもこの刺激は!

「ぅうくっ!」

 俺の乳首を執拗に嬲るアトトの指からネチャネチャと卑猥な音が立つ。何か液体のような薬らしき物を使っているみたいだ。

「くっ!」

 右手はアトトに握られていたので動かせる左手で乳首を弄るアトトの手を取りやめさせようとするが…
まったくどんなに力を入れてもアトトの動きを止められない。ち、力の差があまりにもありすぎる!
まさか彼女の指すら動かすことができないなんて。

「ジョージノテアタタカイ…」

 うわぁ~手を握られているもんだと勘違いしている。

「はぁ…はぁ…アトト、何か使って、い・いるのか?」
「コレカ?コレポポナスノクスリ、ハジメテノトキツカウクスリ、キモチヨクナル」

 やはり薬か!くっ!しかし、この後はどうすれば!

「ジャアツギハコッチ」
「ふあ!?」

 なんと、アトトは乳首を弄るの辞めたと思いきや、すでに固くなっていた俺の息子に手をやってきやがった。
ヌチャヌチャと薬を使い、竿を上下にゆっくりと擦りだす。熱い!兎に角熱い!薬のせいかジワリジワリと俺の息子が
熱くなっていく。それとともに伝わる快感も信じられない大きさに変わっていく。これは!だ、だめだ!

「うああ!」

 ドビュッ!ドビュッ! アトトに数回しか擦られてないのに、体感したことのない刺激は俺の理性すら通り越して、
いともたやすく子種を放出してしまった。

「あああ!」

 ビュッ!ビュッ! 子種が尿道を通るたびに熱い快楽が俺を襲う。薬で敏感になっているからだろう。

「ジョージダシタ?」

 そういってアトトは自らの手に受けた子種を自分の口元へ持っていき、ベロッっと舐めとった。

「クチャ・・・クチャ・・・ゴクッ!…ングッ・・・・・」

 の、飲んだのか?

「ン~~ヘンナアジ…デモシアワセアジ……ジョージイイ?」

 アトトがするりと俺の息子の上に乗ってくる、松明の揺らめく炎に照らされた褐色の体が嫌に艶めかしい。
全く垂れず張りのある大きな胸、その頂にあるおしとやかに飛び出し自己主張する乳首。肌を伝う汗。
芸術だ、俺はこの体をみてそう思った。

「綺麗だ…」

 そんな単純な言葉で表すしかない心が苦しい。だがその言葉しか俺の口から出てこない。

 グチョ…グチョ…

「ン・・ン!」

 アトトの恥部が俺の息子とこすれあい、彼女が動きを加えるたびに小さく喘ぐ。
やけに濡れているのはアトトも薬をあそこに塗っているのだろう。熱くてたまらないはずだ。

「ジョージ…、私を幸せにしてください…」

 なぜか今の言葉だけは翻訳を介した片言葉ではなくまるで良く知った言葉のようにクリアに聞こえた。
アトトが少しだけ腰を上げ、猛った俺の息子をつかみ自らの蜜穴に位置を合わせる。

 ニコッとアトトが笑顔になったと思った瞬間、彼女が腰を一気に降ろしジュプププと音を立てて息子が蜜穴に吸い込まれる。

「うわぁ!」
「ハァァァア!」

 根元まで全て息子が吸い込まれ、べたっと腰と腰が接しあう。ジュクジュクと互いの心音に合わさるように、
竿が膨張を繰り返し、肉壁が吸い込みを繰り返す。

「奥まではいったね、うれしい…これで私たちは夫婦になれた」

 まただ、翻訳機から聞こえる声はもっと片言葉なのに、アトトから直接聞こえる全く学習したこともない言語がクリアに聞こえるなんて。

 アトトが繋がったまま抱えるように寝ている俺の頭に手を回す。そうすると必然的に顔と顔が近づき、上半身が触れ合う。
じぃぃ~と俺を見つめ微かに潤む金色の瞳、顔にかかる彼女の熱い吐息。俺と彼女の間には大きな胸があるのに心音が伝わってくるようだ。
今はまだ動くのも時期早尚なのか互いにつながりあった部分から快楽をえる行為はしない。

「んっ?え?」

 なぜか胸のあたりがじゅわっと暖かく濡れる感じがしたので見てみるとアトトの両胸の先端から白い液が漏れだしていた。

「出た…私の初めてのミルク…」
「あ、アトトもしかして、子供がいるの?」

 母乳が出てると言う事は子供がいてこそだ。彼女に子供がいるように思えないのだが…

「ううん」

 アトトが首を左右に振るそう答える。

「私に子供はいないよ、ジョージとするのが初めてだし、それにこれって愛し合うと出るって聞いてたけどそういう物じゃないの?」
「・・・・」

 どうやらこの種族は妊娠していなくても、愛し合えばその時に母乳が出るみたいだ。

「ジョージ…飲んで」

 アトトがタプッと大きな胸を持ち上げ、乳首を俺の口の前までもってくる。大きくなければできない芸当…。

「元気になれるよ」

 あまいミルクの匂いが部屋に立ち込める。テラテラと白く輝く母乳と肌の色とのコントラストがなんともエロい。
我慢ができない俺は赤子の時以来、口にしたことのないそのミルクを吸い上げるべくアトトの乳首に吸い付いた。

「・・・んぐ!・・・んぐ!」

 口に広がる甘いミルク。牛乳よりもさらっとしているが甘さはこちらのほう断然甘い。そして匂いもきつい。
吸っても吸っても、湧き上がる泉のように次から次へと溢れ出す母乳。

「あ…ん…」

 アトトも吸われる時に感じるらしく、ミルクと同じ甘い鳴き声を出している。

「ぷはぁっ!」

 しばらく吸い続けたあと、気づけば腹いっぱいになったので口を放した。

「おいしかった?」

 アトトはまるで母親のごとき笑顔を俺に振りまいた。これが母性というやつなのか?

「アトト、キス…しようか…目閉じて…」

 アトトの唇を頬張りたくなったので、アトトに目を閉じるよう命じる。すこしの間の沈黙…
そして俺自身も目を閉じ、唇と唇が触れ合う。熱い、とても熱いキス。俺は我慢できずに舌を彼女の口内へと差し込む。

「んん!」

 一瞬アトトが唇で抵抗するが、俺の舌だとわかるとその抵抗を解き、暖かく向かい入れるように侵入をゆるす。
二人の舌が絡みだすと、俺は自らの唾液を彼女に送り、彼女の唾液を自分に取り入れるようにジュルジュルと音を立てて攻める。
彼女も負けじと俺に応戦する。二人の口の間から漏れた唾液がつう~と下へと落ちていくが、そんなものを気にしている余裕はない。

 しばらくその行為に浸っていたがさすがに息が続かなくなり、二人の唇が離れる。
恥ずかしいことに二人の口の周りはべたべたになっていた。

「フゥフゥ…」
「ハァハァ…」

 一息つかないと窒息死してしまいそうだ。これほどまでに溺れるような熱いキスはしたことがない。

「フゥ~」

 どうやらアトトのほうが先に息を整え終わったみたいだった。俺だっていつまでもはぁはぁいってられない。
繋がった場所から快楽を与えるために腰を振らなくてはと思ったのだが・・・
ギュチュ…グチュ…俺よりも先にアトトが腰を動かし始めた。熱い快楽が腰を介して頭に直接伝わってくる。

「えへへ、好きな時に逝っていいからね」
「ん?いっていい?」

 アトトがニヤリと笑みを浮かべた瞬間、グチャグチャグチョと猛烈な勢いで腰に運動を加えだす。

「・・・・・あ!…あ!あん!いい!いいの~気持ちいいよ~死んじゃうよ~」
「ああ!そんあ!アトトそれは!で、でる!」

 肉壁と腰の動きがアトトと呼応するように俺にとんでもない快楽を与え、一瞬にして果てる所までもっていかれる。
ドクッ!ドクッ!ドクッ!と彼女の蜜穴の中、子宮へ向かって子種が放出される。
悲しいことにたった数秒しかもたないなんて。

「出てる!出てるの!わかるよ!私の中でジョージが出てる!」
「あっ!あっ!」

 俺は悲しいことに喘ぎ声をあげることしかできない。そして当然彼女はまだ満足していないのだろう。
チュ~チュ~と肉壁と子宮が俺の子種をすべて吸い取ったと思いきや、全て出し切るとギュギュとすぐに次の放出をさせようとする違う動きに変化する。
アトトも腰の動きを止めようとはしない。

「もっとだして!もっと!もっと!!」

 さらに激しく肉壁がギュウギュと竿全体を絞り上げ、子宮口がコツコツと鈴口にあたる。

「あああ!でる!」

 ドクッ!!ドクッ!!とまたも耐えることのできない究極の刺激と快楽に負け、子種を放出してしまう。

「いいの!きもちいいの!これきもちいいの!」

 だ、だめだ、これ・・・は、これは!悪魔の穴だ!俺を絞り取る悪魔の穴だ!

…………それから何十分いや、何時間?たったのだろうか。俺は何回彼女の中に出したのだろうか。
外はもう明るくなってきているのに彼女は今も俺を求めグチャグチャと卑猥な音を立てて腰を動かしている。普通であれば萎えてもいいはずなのに
アトトのミルクに強精作用でもあったのか、俺は信じられない量の子種を放出し続けている。膨張もまるで解ける気配がない
体力の限界はとうに超えて首も腕も上げれそうにない。全身の力が子種と一緒に彼女に移って行ってるみたいだ。
そうして朝日の光が窓から入った時。

「アアアアアアアアア!」

 アトトが今まで以上の大きな声を張り上げて身を震わせた。

「いっくううううううううう!」

 そう、今やっと彼女は達することができたのだ。長い時間快楽を高めた上でのオーガズム。
アトトは涙を流し、口からはよだれも出ていた。俺もそれに呼応するかのように最後の放出を行った。

「フゥ・・・・フゥ・・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・・」

 ビュク…ビュク…と俺の息子は放出を続けているが、彼女を抱きしめる力はない。彼女も体を動かせる状態ではなさそうだ。

「ジョージ、すきです」
「俺も」


…………こうして俺たちの激しい夜は終わりを告げた。面白いことに蜜穴から息子を引き抜いた際、
あれだけ出したのに一滴も俺の子種が漏れてこなかった。アトトは

「ゼンブモラッタ」

 と言っていた。そしてなぜか彼女から聞こえる言葉が元の片言葉に戻っていた。行為中は心が通じ合っていたとでもいうのか…


ーーーそして5年後

 上空から一隻の船がこちらに向かって降りてきていた。救助ビーコンが連邦政府に届き、救助船がようやくこちらまでやってきたのだ。

「あなた、やっぱり自分の星に帰るの?」

 愛する俺の妻アトトが後ろから心配そうにそう訪ねてきた。
5年もここで生活していたのでいつの間にか翻訳機がなくても普通に会話ができるようになっていた。

「ん?う~ん」
「お父さん行っちゃやだああ!」
「やだあああ!」

 これまた愛する双子の息子と娘が俺に泣きながら抱き着く。俺がこの星に降りてきて次の年に生まれた子供たちだ。

「ジョージさん、たとえあなたがいなくなっても私はあなたを愛し続けます」

 そう言ったのはアトトの横にいる俺の愛する妻2号のタクトゥだ。彼女は小さな獣姿の赤子を胸に抱えていた。

 5年の間、いろいろあった。死ぬような目にも何度もあった。きっと俺には嬉しいことに命のストックが数十個もあったに違いない。
現に俺の体は以前よりはるかに筋肉質になり体力もついた。そして歴戦の勇士のごとく体のいたるところに傷跡ができた。
まぁ恥ずかしいことにほとんどが夫婦喧嘩で付いた傷だったりするが…そして背中の残る一番大きな傷跡…
いや、あれはタクトゥと浮気をしていた俺がわるかったんだけど…

「さて、どうするかな~」

 今俺は悩んでいた。やはり故郷に帰りたい気持ちは大きい。だがここには暖かい俺の家族がいる。

「う~ん・・・・」

 悩んでいるとガサゴソと植物をかき分け、連邦の軍服を着た二人組が目の前に現れた。

「君がジョージ君かい?」

 久しぶりに聞く故郷の言語だ。懐かしくて涙がでそうだ。

「ああそうだ」
「報告にあったより外見がだいぶ違うようだが・・・・」

 空中に映し出したディスプレイには以前の俺が映っている。

「あ、まぁいろいろあったんで…」

 俺は双子それぞれの頭をポンポンと叩いた。

「・・・・・・ふむそうか、では君に預けた荷物を回収して星に帰ろうか」
「・・・・・」

 俺はその時言葉がでなかった。そりゃ帰りたい、しかしここを出て行ってしまうと二度ここに戻れないかもしれないのだ。
短距離通信で事前におこなった話だと、何せ俺達のいた宙域からとんでもないくらい離れていて
通常のワープ航法ではここに来れる確率が数%に満たない。
今回ここに来た救助船もあくまで俺の持っていた貨物が超特別で必要な物だったので、費用度外視でここまでやってきていたのだから。

 決めかねずにいると後ろからトン!と何かがぶつかった。

「…あなた…」

 アトトが俺を後ろから押したのだ。

「帰っていいのよ、帰りなさい、この星はあなたの星じゃないんだもの」

 そんなアトトを見て俺は決心した。

「うん…いや、帰らない、帰りたくない!俺はここにいるよ!ここが俺の星なんだ!」

 俺を後ろから押し、帰れというアトトの目には涙があふれていた。
そんな目をされちゃね・・・

「みんなを残して帰れるわけがないじゃないか!家族を泣かせてまでさ!」


おわり
最終更新:2011年11月10日 20:15