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*1.5:Answer stone*

「まず、この崩れかけは『獅子』だろうな。」
「なんで?」
マリアが不思議そうな声を上げる。
「まず『獅子』を指しているメモの言葉を探す。えぇっと、コレだな。」
アベルがメモにボールペンを立てた。
其処には
『能で負けた王は 射たれその場で息絶えた。 金に輝くそれはもう 死体を飾る装飾品。』と書かれている。
「『獅子』とは『ライオン』の事。『百獣の王』と『金の鬣』だ。」
獅子の石版を左下にはめる。
自信はあるが、雰囲気もあって冷や汗が起きる。
何も起こらない。

「『U』・・・。」
アベルはもう一度良く見た。
確かにそれは『U』の字をしている。
そう見えるだけか?
「その形、馬の蹄鉄に似てないか?」
後ろにいたシグが、指差しながら言った。
「蹄鉄?」
「馬の爪につける、保護用の鉄だ。馬の足跡ぐらい知ってるだろう?」
確かに・・・見えない事も無い。
「それに、『神の子にあらず 獣にあらず。 駆ける姿は 風の如く。』って言うのが『人馬』だろう。
 人に近いと言っても、馬だ。位置も獅子の上、人の横。」
「じゃあ、其処は馬ね。」
マリアは努めて明るい声をした。
位置も関係するのか・・・。
いやいや、何を感心してんだ、あんな奴に。
アベルは慎重にはめた。
何も起きない。

「『人馬』の事もあって、『双子』が馬の横だって分かったね。」
「なんでこんなに綺麗な形をしているのか。なるほど、『神(完全)の子』ね・・・。」
メモの『人は神の子。 生きる術は得ている。 ただ敵わない。 例え知恵や力があろうとも。』を消す。
「一人じゃ何もならない。俺たちも今一人ずつバラバラにココにいたら、その内死んでたな。」
縁起でもない。
ユックリ双子の意味を噛み締めながら、枠へとはめた。
何も起こらない。

「最後か・・・。」
もうココまで来て「間違いでしたー!」なんて言われたら、笑い転げて死んでやる。
天秤の言葉は『待った。 私は待ったのだ。 錆びて動かなくなるまで 裁くその日を待ったのだ。』
相当俺たちを待っていたらしい。
光っていた穴がこうなる程・・・。
「裏返しに入れるなよ。」
シグが後ろで笑う。
アベルはお構い無しに突っ込んだ。
ガコンという音がする。
何故か同じ音を何処かで・・・?

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最終更新:2016年03月27日 19:13