火龍の作品
父さんと母さんと…
夕食
今となっては遠い日々
それでも記憶は鮮明に残っている
父さんと母さんと俺で囲んでいた夕食
母さんが腕をふるって
俺も父さんも手伝って
あれから色々あって
今度は俺が父になって
時々妻も手伝ってくれて
3人で夕飯をとっている
「ねえ、ディーン、離乳食ってこうでいいのかしら?」
「う~ん・・・野菜スープはいいけど魚はもっと摩り下ろしたほうがいいかな」
「ありがとう、ディーン」
「・・・あ」
子どもの泣き声が聞こえた
「リア、行ってきてくれ」
「わかったわ」
その間に料理を仕上げてテーブルに運び終える
「ごめんなさい、ディーン」
「いや、それよりもご飯にしよう」
「ええ」
ようやく子どもも一緒に食事が摂れるようになり
そのたびにあの幸せだった日々を思い浮かべる
そして今の自分達と重ねあわせ・・・
「・・・?どうしたの?ディーン」
「いや」
幸せだなと思う
そう
できればこの幸せを守りたい
自分のため リアのため子どものため
俺が父さんを誇りに思っていたように
俺の子どもに
俺が誇りだと思われる父親になりたい
願わくば
この幸せが続きますように
最終更新:2016年03月27日 20:20