火龍の作品
出会えた…やっと
雲
果てしなく青い空
透き通っていて
全ての苦しみと悲しみを消すように・・・
その空にかかっているのは雲
子どもの時にあれに乗れると信じていた
きっとふわふわで
柔らかくて
暖かくて
どこまでも広がっていく未知の世界
雲の上に乗ってどこまでも行くんだ
そして、その先には
きっと・・・
(エイミー)
(カイル・・・どうして貴方まで)
(エイミー、駄目なんだ
君がいないと・・・・駄目なんだ)
(だからって・・・)
(君と・・・ずっと一緒にいたいんだ・・・)
(ディーン)
このフワフワのベッドの上でまどろんでいたら
父さんに呼ばれた
(・・・・父さん
ずっとどこにいってたの?)
(ああ、ごめんな・・・)
(母さんは?)
父さんは、すっと指差した
あの大きな雲の向こう側だよ
さ、いつまでも待たせるのは悪いからな)
(じゃあ、早く行こう)
(・・・先にいっていなさい)
(え?)
(父さんは、待たなくてはならない子がいてね
その子と一緒に行くよ)
(誰?その子)
(ディーンの兄弟さ)
(兄弟?兄弟が出来るの!?)
(ああ
その子を待つから)
(ジェイク・・・
お前は・・・ここに来れるのか
ずっと魂が縛られ続けないか
それだけが・・・心残りなんだ
本当に・・・すまない)
「ディーン
すまなかったな・・・
お前にも
ジェイクの体を奪い現れた悪魔が空を仰いだ
(え?)
誰かに呼ばれた気がして
ディーンは下を見下ろす
その視線の先には
果てしない白が広がっていた
最終更新:2016年03月27日 20:24