大坂・豊臣覇城 勝家ルートver
【勝家 アニメルート 第四戦】
- ステージ開始
勝家
「命じられたからには、果たさねばならない…しかし…
覇王…信長様に並び称されし、もう一人の王…」
- 左近と戦闘開始
左近
「なあ、あんた…気のせいなら悪いけどさ…
…体、震えてるよな?」
勝家
「いざ、王を目前とすれば…怖気が奔(はし)るも当然だ…」
左近
「えーと、もし怖いんならさ…止めちゃっても良くね?
乗り気じゃない賭けって、絶対上手くいかねーしさ」
勝家
「そういう訳には行かない…
何故ならこれもまた、王命に他ならないのだから…!」
左近
「王、ねえ…
秀吉様とか確かに厳ついけど、ビビる程のもんじゃ…」
勝家
「お前は何も知らないのだ…
挑み、敗れてみなければ…この感慨は解らない…!」
- 左近撃破
勝家
「…………………………」
左近
「あ、おーい! ちょっと待てよーッ!
…あいつの目…まるで、故郷(むら)を喪った時の…」
秀吉
「…何事だ、あの醜態は?
真にあれが、かつて光秀に次ぐと謳われた男か…?」
半兵衛
「挫折は往々にして人を狂わせる…
君のように乗り越えられる者は稀…なのだろうね」
秀吉
「生き恥を晒し続けるよりは、桜の如く散らせてやろう…
全軍、かの尖兵を始め、魔王が息を打尽とせよッ!」
勝家
「止めろ、近づけないでくれ…!
王の威儀を…猿面冠者(さるめんかんじゃ)の握り拳を…!」
- 大谷と戦闘開始
勝家
「私はここで、再び地に伏せるのか…?
誰の瞳にも止まらない、幽けし霊と成り果てるのか…?」
大谷
「釘り釘りの芻人よ、ぬしの不幸には興味も湧くが…
ころり寝込ませるとしよ、これも太閤の命ゆえな」
勝家
「ああ…隠神刑部様…!
お願いだ、一刻も早く…私をここから連れ去ってくれ…」
大谷
「何ならわれらに降ってみるか?
魔王除けになるか知らぬが、護魔(ごま)の一つでも焚いてやろ」
勝家
「仮に、お市様…貴方様を手にしていれば…
新たなる王として、立ち向かえていたのだろうか…?」
秀吉
「…………………………」
勝家
「例えそうした所で、あの方からは逃れられない…
総身に経を施そうとも…この耳だけが残っている…!」
大谷
「前門の太閤、後門の魔王か…
たかが男にはどうにも過ぎたる苦悶よな」
- 大谷を撃破
大谷
「取り逃がしたか…まあ良かろ
千鳥の足では不吉の檻からまず抜けられぬ…」
- 三成と戦闘開始
三成
「逃げるのか? 忌むべき敵に背を向けるのか!?
それが仮にも、魔王と同格たらんとした男の姿かッ!」
勝家
「……ッ!!」
三成
「半兵衛様よりしかと伺っている…
畏れ多くも主に抗い、憂き目を見た愚者だとな!」
勝家
「愚者、か…返す言葉もないな…
…貴方のように、仕えるだけでは居られなかったのだ…」
「私は一体、どこで道途(みち)を踏み外した…?
帝の誘いに乗った時か? お市様を欲した時か…?」
三成
「解らないのか? ならば私が教えてやる…
主への背信の念を萌芽させた、その瞬間だッ!」
「秀吉様を前にして、畏怖する貴様は正常だ…
その誇りだけを胸に、もがき足掻いて消失しろッ!」
勝家
「楽になるならばそれでも良い…!
あの方さえ、それをお赦し下さったなら…!」
- 半兵衛と戦闘開始
半兵衛
「良くここまで辿り着けたものだね…
君のように、生を放棄し続ける者が」
勝家
「 あの方が、そうせよと仰られた…
だから、私は…辿り着かざるを得なかったんだ…」
半兵衛
「実に憐れましい話だね…
言っておくけれど、秀吉を倒す事など君には不可能だよ」
勝家
「それで何も問題は無い…
挑めとだけ聴かされた…勝利を得ろとは聴いていない…」
半兵衛
「何故、そこまで容易く命を捨てる…?
ほんの僅かにでも、今に抗おうという気はないのかい?」
勝家
「私とて、叶うならば覇王のようになりたかった…
他を圧する気配にて…皆に崇められたかったんだ…!」
半兵衛
「君はどこまでも幸せ者だね…
そんな風に甘えながら、今を浪費できるのだから」
勝家
「…………………………」
- 半兵衛を撃破
半兵衛
「折角だ、秀吉に会って行くといい
…秀吉、君ならばこんな存在をどう導く?」
秀吉
「…………………………」
- 秀吉と戦闘開始
勝家
「覇王…貴方は何故、王に成れたのだ…?
何故、それほどまでの力を得る事が出来た…?」
秀吉
「過去を捨て、乗り越えたからよ!
貴様のように囚われていては何も為せぬのだ…!」
「敗れし記憶にただ怯え、歩み出す事を拒否する…
その心根こそが、貴様を醜く腐らせるものよ!」
勝家
「私に、過去(かつて)を忘れろと言うのか…?
あの情景が脳裡を離れた事など一度としてないのに…!」
秀吉
「貴様は頻りに、市の名を呟いていたな…
過ぎ去りし愛に縋る事、虚しいとは感じぬか?」
勝家
「…それは、赦されない事なのか…?
現実(いま)の代わりに過去(かつて)の夢を抱いてはいけないのか…!?」
秀吉
「過去を砕き、愛を捨てよ! そして志のみを抱け!
それこそが唯一、力を得る方法よ…!」
勝家
「力…強くなる…王への、道…」
秀吉
「貴様が本当に、力強きを欲するならば
今こそ拳を握ってみせよ、最も弱き侍よ!」
勝家
「過去を、愛を…志を…!
くっ…! ぐぅっ……」
秀吉
「その資格があるならば…目覚めてみせよ、柴田…!」
最終更新:2014年09月12日 23:12