石田三成

「秀吉様…あの者を斬滅する許可を私に…!」

石田軍、及び西軍総大将。
秀吉を神の如く崇め、秀吉の為に力を振るうことを至極の喜びとしていたが、家康の謀反により全てを失う。
天下や自分自身にすら興味がなく、その心は秀吉を殺した家康への復讐心で満たされている。
心を偽る術を知らず、常に思った事を言葉にするのだが、時にそれが人から嫌われる理由になっている事を本人は気付いていない。

◆台詞集

+  戦国BASARA3、宴
 戦国BASARA3、宴}
「許さないッ!許さないッ!この世の全てを許しはしないッ!」
「見ろ!憎悪が!永劫に!輪廻する!」
「天下など知るか、欲しがる奴にくれてやる」
「では心にもない言葉を吐けばいいのか?貴様はそうやって生きるのか?」
「この世の全てよ、私を責めろ…。いっそ私に死ねと言え!」
「秀吉様、半兵衛様…お二方のご教示はここに…」
「私を包んでくれたのは秀吉様だけだった…お前はそれで良いと仰って下さったのだ…!」


◆原作ルート(JEの内容に掠っているルートのあらすじ)
石田三成は、かつては同じ豊臣傘下に所属していた徳川家康を、自分と同じく秀吉のために生きているのだと信じて疑わな
かった。しかし家康は反乱を起こし、秀吉を倒す。
三成は、家康の反乱を究極の裏切りと取って復讐の鬼と化し、家康の首を亡き秀吉に捧げることだけが生きる目的となった。
そして、迫り来る決戦を前に、復讐の誓いを強くした。

+  はじまり:オープニング(第一話)
 はじまり:オープニング(第一話)
豊臣軍と徳川軍の戦いが続く中、徳川軍兵士達を次々に倒していた三成は、秀吉と家康が戦っている方向で激しい雷光が起
きたのを見て不吉な予感を感じた。そしてすぐに身を転じ、秀吉のもとへと走った。
三成は、立ち尽くす家康とその足元に横たわる秀吉を見て動揺し、鬼気迫る表情で跳躍して家康に迫った。しかし家康は
三成を回避し、やって来た本田忠勝に乗ってすぐにその場を去ってしまった。
二人の行方を目で追った三成だったが、やがて我に返り、倒れたままの秀吉を見て狼狽し、震えながら亡骸の側に歩み寄った。
そしてがくりと膝を着き、もう動かない秀吉の手に自分の手を重ねると、天に向かって吼え、血の涙を流しながら家康への
復讐を誓った。

+  雑賀孫市戦(第三話)
 雑賀孫市戦(第三話
大谷吉継=刑部に雑賀衆との契約を勧められた三成は、豊臣以外の力を欲するなど秀吉様への冒涜だと一蹴するが、刑部が
徳川も雑賀を狙っていると言ったため考えを変える。
向かった雑賀で契約の赤い鐘を聞いた三成は、まさかと思い急いで孫市のもとに行くと、そこには契約を終えたばかりの家康
がいた。
憎悪を滾らせ家康に切りかかる三成だったが、孫市に邪魔をされ家康には逃げられる。
三成は、家康を逃がしたうえに家康と契約を果たした孫市に、激しい怒りを爆発させた。

三成「私の意思を知りつつ、貴様は奴についた!」
孫市「それが交渉というものだ、責められてもな」
三成「貴様・・・私を家康以下と判断したのか!」
孫市「そう癇癪を起こすな。勝らねば落ち着けない子供でもないだろう」
三成「土下座をして詫びを入れろ!!私を奴より劣ると吐いた、その醜言をッ!」
孫市「なるほど、貴様は徳川に劣ることが許せないということか」
三成「貴様の首を家康の元に届けてやるぞ!奴に絶望を送り届ける!」
孫市「怒れる矛先は煙に巻くに限る・・・フフ」

+  小早川秀秋戦(第四話)
 小早川秀秋戦(第四話)
小早川秀秋=金吾のもとを訪れた三成は、天海から上杉謙信が家康を認めている話を聞かされ、歯軋りする。
そして金吾の態度が妙に生意気で強気なことに気づき、金吾に強気な理由を聞いた。
金吾は家康から手紙をもらったことを話し、君と違って家康さんは優しい、もう君達に従うのはイヤだと三成に言った。
三成は、ここでも怒りを爆発させて金吾を吊るし上げ、裏切りをそそのかした家康を裏切るよう金吾に強要した。
怯えた金吾は家康を裏切ると三成に言ったが、三成は、金吾を殴打し打ち据えた。

三成「おのれ・・・誰も彼もが家康を見ている・・・!」

三成「金吾・・・・貴様ァァアアアッ!」
金吾「うわああああーーーん!」「ぐぎゃっ」「ううう・・・ぐぐ・・・くうう・・・」
三成「裏切ると言え・・・家康を裏切ると」
金吾「ううう・・・くううう・・・」
三成「刹那だけ待ってやる・・・・・・・・・言えぇええッ!」
金吾「裏切りますっ!家康さんを裏切るよっ!」
  「ギャッ!うわ、うわ、うわうわ・・・!」
  「ウワーーーーン!びえーーーーん!ごべんなざーーーーーい!」
三成「私は裏切りを最も憎む・・・。憎き家康を裏切る貴様・・・貴様に裏切られる憎き家康・・・」
  「見ろ!憎悪が!永劫に!輪廻する!」

+  長曾我部元親戦(第三話)
 長曾我部元親戦(第三話)
刑部から四国の長曾我部が同盟の意を示していると聞いた三成は、長曾我部元親に会うことにした。
三成は、何の利益もなく同盟を組もうとする元親を訝り、なぜ同盟を考えたのかと聞いた。
四国の壊滅が家康の手によるものだと思っている元親は、家康と戦うためだと答えた。元親は、自分の信頼を家康が裏切った
こと、変わってしまった家康がどうにも許せないことを三成に話し、三成は、家康と戦うために、家康のためだけに私と結託
するのかと苛立ったが、元親との同盟を同意した。

元親「ふう・・・まいった・・・あんたについてきゃ、間違いねえな」
  「それに、あんたが気に入った。真っ直ぐな眼をしたあんたが」
  「あんた、言われているほど悪い奴でもねえな?」
三成「それを言うなら貴様の目は何だ!その目は、郷愁の目だ!奴を憎むというのは妄言か!」
元親「嘘じゃない。だから俺が、やらなきゃならねえ」
三成「くっ・・・!」
  「誰もが家康を見、家康を思い、家康を中心に動いている・・・。私から全てを奪った貴様に世界のすべてが注がれている・・・ッ!」
  「許さない・・・私は貴様を許さない・・・ッ!」

+  徳川家康戦:関が原・最終ステージ(第九話)
 徳川家康戦:関が原・最終ステージ(第十話)
亡き秀吉にあらゆる許可を願い祈った三成は、ついに関が原で家康との決着の時を迎えようとしていた。
逸る三成は、急くなと言う刑部の冷静さにカッとなって反論しようとするが、突如鳴り響いた鉄砲の音
にその言葉を遮られる。急いで遠くをうかがった三成は、小早川軍の陣で、金吾が西軍を離反すると
宣言し、東軍に移動するのを見た。
三成は、裏切った金吾と家康に怒りと狂気を噴出させた。

三成「まだか・・・まだ始まらないのか・・・!」
刑部「急くな、三成」
三成「もう待てるものか!刑部、貴様が止めようと私は・・・」
  「・・・ッ?!」
金吾「いやだ!いやなんだよ!やっぱりきみなんか嫌いだ!ぼくは家康さんを裏切らない!裏切るなら・・・・・・」
  「きみを裏切るよ、三成くん!」
三成「おのれ、金吾・・・・・・」
  「おのれ、家康ゥゥウウウウウッ!」

+  徳川家康戦:関が原・最終ステージ(第十二話)
 徳川家康戦:関が原・最終ステージ(第十二話)
ついに三成は家康と最終決戦の時を迎えた。
自分の絆をすべて奪っておきながら絆を説く家康に憤怒を滾らせる三成は、家康を傲慢と断じ、家康の偽善がこの世で一番
腹立たしいと言った。
秀吉を至上としていた三成が一番と言ったことで家康は内心驚いた。しかし三成は家康の言葉を一蹴し、家康に戦えと言った。
そして家康を倒した。
やり遂げた三成は快哉の声を上げた。ひとしきり笑い勝利を喜ぶ三成だったが、不意に糸がきれたように膝から崩れ落ちた。
静寂の中で天を仰ぎ、三成は、自分の心に開いた大きな穴を意識していた。
ふと横たわる家康に目を向けた三成は、家康に立てと言った。昔のように普通に、何をしている、立てと声をかけた。
返事がないことに苛立ち、家康を乱暴に揺すった。そして、家康を殺したことをはっきりと自覚した。
三成は、家康を倒したことで、自分が生きるために家康を目指していたのかと思い至り、呆然とした。それまで思いも寄らな
かったことに衝撃を受け、頭を抱えて呻き、喚いた。
やがて顔を上げた三成は、秀吉に許しを請うために、身体を引きずるようにして彼方へと歩いて行った。

三成「どんな強固な軍を築いても・・・どんな綺麗事を嘯いても・・・私はこの目で見ている」
  「家康・・・・・・・・・・・・貴様の罪を!」
家康「三成・・・・・・」
三成「さあ、秀吉様に頭を垂れろ。許しを望んで希え。そして、首を刎ねられろ」
家康「ワシに、そのつもりは無い」
三成「・・・貴様は昔からそういう奴だった!己の野望を「夢」という言葉で飾り立て、秀吉様の天下を汚したのだ!」
家康「それがワシの決意だ!三成!お前にも、秀吉にも、天下は譲らない!」
三成「貴様はそれで満足だろうな!だが、私は貴様に全ての絆を奪われた!どうやって生きたらいい!どうしたらよかったんだ!」
家康「ならば三成、力の限りワシに立ち向かえ!負けるものか・・・何があっても譲らない!平和な世は、ワシが作る!その力の源こそが・・・」
  「揺るがぬ絆だッ!」
三成「二度と絆と口にするな!その傲慢が!強欲が!貴様の死因だッ!」
家康「ワシは死なん!ワシを信じてくれた全ての者の為に!」
三成「偽善の色によがり狂うな!貴様のそれが、この世で一番腹立たしい!」
家康「一番だと?三成、お前も変わったな」
三成「この期に及んで私を観するか!それは怠惰だッ!戦え、家康!」
  「この感情は何だ!この嫉妬にも似た感情は!おのれ家康、平穏だった私を返せッ!」
家康「腹を割って向き合おう!絆を告げるものとして、この絆に挑むッ!」
三成「腹を暴いて食い破るッ!大罪よ!循環して息の根を止めろッ!」

三成「この、空虚は・・・」
  「おい」
  「立て、家康」
  「何をしている、立て。そしてもう一度、私に殺されろ」
  「家康・・・・・・・・・」
  「私は・・・秀吉様の御為に家康を倒したのではなかったのか・・・?」
  「それとも・・・ただ生きる理由を欲して・・・家康を目指したのか・・・?」
  「うう・・・・・・ううううう・・・・・・うわああああああああッ!」
  「行かなくては・・・この背徳の許しを請いに・・・秀吉様・・・」


(以下キャラ理念や信念、キャラ乖離の詳しい記述等を記述)



最終更新:2014年10月01日 05:33