yuya氏が作成した東方についての漢詩文まとめ。
月下一美妃 欲逢迷妖宴
九尾奏玄象 二又舞胡旋
帰我弾泡影 戻現醒夢幻
唖惜逃甘露 唯我待再縁
月下、一美妃、逢うを欲し妖宴に迷う
九尾玄象を奏で、二又胡旋を舞う
我に帰りて泡影弾け、現に戻りて夢幻醒める
唖、惜し、甘露を逃す、唯我再縁を待つのみ
月の下に美しい婦人がいるという、逢おうと思って行ってみたら妖怪の宴に迷い混んでしまった。
九尾の狐が玄象(有名な琵琶の名器)を奏で、二又の黒猫が胡旋(ペルシアの激しく回る踊り)を舞っている。
ふと、我に帰ってみると全ては夢、幻のように消え去ってしまった。
嗚呼、惜しいことをした、私ということが甘露のような美酒を逃してしまうとは、ただ私は再会の縁があることを待ち望むことしか出来ない。
欲君為其肉 求君為其肝
然舌不至満 然胃不達歓
何為痛吾胸 何以伝吾嘆
既君溶我腹 莫解人喰潸
君を欲するは其の肉が為、君を求めるは其の肝が為、
然れど舌は満ちるに至らず、然れど胃は歓するに達せず
何為れぞ吾が胸は痛み、何を以て吾が嘆きを伝えん
既に君は我が腹に溶け、人喰いの潸を解するものは莫し
あなたを欲しいのはその肉を食べたいからのはず、あなたを求めるのはその肝を貪りたいからのはず、
それなのに私の舌は満足に至ってくれない。それなのに私の胃は歓びに達してくれない。
どうして私の胸は痛むのだろう。どうやってあなたにこの嘆きを伝えたらよいのだろう。
あなたはもう、私に食べられてしまったというのに。
人喰い妖怪の流れる涙を理解してくれる人はもうだれもいない。
肴酒眺月湖 双鬼倣太白
酔友割天月 酔我砕湖核
舟壊即沈々 共笑又拍々
不亦宴楽乎 揺杯映三角
肴酒眺月湖 朱杯映三角
酔我割天月 酔友砕湖核
舟壊即沈々 共笑又拍々
不亦宴楽乎 溢酒笑太白
古城鄙無訪 唯月明其跡
地獣数幾星 天梟数幾礫
塞心故其禍 閉門故其寂
今者不有知 独時待其幎
古城鄙びて訪れるもの無し、唯月のみ其の跡を明かる
地獣幾星を数え、天梟幾礫を数う
其の禍故に心を塞ぎ、其の寂故に門を閉じる
今者知るもの有らざるなり、独り時のみ其の幎を待つ
在故我最強 今無強於己
遇蛙則凍遊 遭人則惑嬉
誇力勝人妖 矜賢破神鬼
我夢正幻覇 故将進明日
在るが故に我最強なり、今己より強きものは無し
蛙に遇いて則ち凍らせ遊び、人に遭いて則ち惑わせ嬉ぶ
人妖に勝ちて力を誇り、神鬼を破りて賢を矜ず
我が夢正しく幻の覇なり、故に将に明日へ進まんとす
私が私であるから最強なのだ、今私より強いものは存在しない
蛙を見つけては凍らせ遊び、人に遭っては惑わせて喜ぶ。
人間や妖怪に勝って力を誇り、神や鬼を撃ち取って賢さを誇る
そんな私の夢は正に幻想郷の覇者である、だから未来に向かって進んで行くのだ!
最終更新:2012年07月26日 22:28