題名:卯の花色さえ詠みあげて

概要:
 野花や風景を美しいと思う心を墨に変え、和歌を足跡として描きながら旅をする筆の付喪神、玉毛。
 きらびやかな花の街と聞いていた彼が辿り着いたのは色を失った、白色の街であった。
 町中から一切の色が消えるという不思議な現象が、かれこれ十日は続いていると町の人は話す。
 何故、町から色が消えうせたのか?
 色のない街で辿り着く美しさとは何か?
 玉毛は新たな墨を継ぎ足すため、町の色彩奪還に向けて動き出す。
最終更新:2022年05月17日 20:32