353:350 2010/11/01(月) 00:45:02 ID:eKMeAkvY0
儀式名:ハトホルの鏡
目 的:エジプトの女神ハトホルの力を借りて、呪いをはね返したり、
    好ましいパワーを引きつけて自分や誰かに投射したり。
    まあ、大抵どんな目的にも使える。

用意するもの:ハトホルの鏡。
       要は両面の手鏡。ただし、片方の面はクリア、もう
       片面は反射が鈍くぼけた像しか映らないようにする。
       市販の手鏡買ってきて、裏に銀紙とか貼るといい。

式次第:1.テンプル(儀式場)の開場
    2.ハトホルの召喚
    3.パワーの投射
    4.ハトホルの送還
      の4ステップから成る。

ステップ1:テンプル開場

儀式場として、2〜3メートル四方くらいのスペースを確保する。

1.部屋の中央に東を向いて立ち、下記のように宣言する。
 「聞け、古(いにしえ)のケムの神殿に集う者たちよ、我は古き
  ハトホルの祭司にして大地の導き手なり。我をしてハトホルの
  力を降臨せしめよ」

2.そのまま東へ進み、右手を前に差し出して言う。
 「ラーの御名において東の門を開かん。東から来たる悪より
  我を守りたまえ」

3.南へ進み、右手を前に差し出して言う。
 「アヌビスの御名において南の門を開かん。南から来たる悪より
  我を守りたまえ」


4.西へ進み、右手を前に差し出して言う。
 「イシスの御名において西の門を開かん。西から来たる悪より
  我を守りたまえ」


5.北へ進み、右手を前に差し出して言う。
 「ネフティスの御名において北の門を開かん。北から来たる悪より
  我を守りたまえ」

6.中央に戻り、東を向いて立つ。

 2〜5で右手を差し出して呪文を唱える時には、右手の先から同心
 円状の光の輪が広がっていくようにイメージする。
こんな感じね。

         東
         ②
       /\↑ \
      / ↓↑  \
     /  ↓↑   \
    /   ↓↑    \
   /    ↓↑     \
  /             \
 北       中       南
 ⑤       ①       ③ 
  \      ⑥      /
   \           /             
    \         /
     \       /
      \     /
       \   /
         ④            
         西

図ではうまく描けんが、テンプルは円形。
小五芒星儀礼とか知ってる人は分かるよね。あれの簡易版
エジプト風味だ。

ステップ2:ハトホル召喚

1.部屋の中央に東を向いて立つ(ステップ1の⑥ね)。

2.両手をVの字に広げ、天を仰ぎながら、女神ハトホルの召喚文を
 唱える。
 「御身、天空の女神を我は召喚す。神々の女王、7つの顔を
  持てる者よ。御身の名はヌブト、黄金の神なり。
  御身、アメンテートの女主人を我は召喚す。大地の宮殿に
  住まいし者、セケト・マアルウの土を盛りし者、御身は
  雌牛の腹と鷹の翼を持てり。」

3.左手に杖、右手にアンク十字を下げるしぐさをする。
 Wikiにハトホルの絵があるからあんな感じで(ただし、
 Wikiのは、杖とアンクが左右逆だから注意)

4.自分の体と巨大な女神が一体化するとイメージする。
 自分のオーラがハトホルの神像に変化し、雲を貫いて巨大化
 するイメージ。

4のイメージングはあまり神経質にならんでいいよ。
これを鮮明に視覚化するのは訓練積まんと無理だから。

自分がウルトラマンの変身みたいにグワッと巨大化する高揚感と、
自分の背後に重なるように何かがいるという少し背筋がゾクッと
来るような気配。
これを感じ取るように努める(最初はそういう気分になるだけでいい)。

ステップ3:パワーの投射

ステップ3は、I:呪いや悪意を跳ね返す場合、
       II:自分の気持ちや念を投射する場合

とで、若干やり方が異なる。

まずは、I:呪いや悪意を跳ね返す場合。

1.鏡を取り出し、鏡の面(クリアな方)を見つめながら、ハトホル
 への祈りを捧げる。
 「大いなるかなハトホル。美の女神、弱者の守り手よ。
  我を光の敵より守りたまえ。我らに真実の宝飾を纏わせ、
  我らの力萎える時に強さと糧を与えたまえ。
  我を天のしるしをもて導きたまえ。日々の地上の生活を
  助けたまえ。」

2.鏡の裏(反射鈍い方の面)に、不快なエネルギーが映像として
 映っているイメージする。 不気味な色の光としてもいいし、
 自宅の庭の花が次々に枯れていくといった具体的なシーンでも
 いい。ただし、自分が病気になっている姿とか、自分に直接被
 害が及ぶようなシーンはイメージしてはならない。

3.鏡をそのまま(自分にクリアな面を向けたまま)真っ直ぐに
 差し出す。鏡の片面に映し出された不快なエネルギーが反射
 されて、送り手の方に戻っていくとイメージする。

II:自分の気持ちや念を投射する場合。

1.はIの時と同じ。

2.今度は、自分が見つめているクリアな面に願望を投射する。
 恋愛目的なら、相手と自分がデートしているシーンだとか、
 治病目的なら、相手が健康な汗をかいてスポーツに興じている
 シーンとかを鏡面に思い描く。

3.鏡を裏返して(クリアな面を外に向けて)差し出す。
 鏡に思い描いた願望が波動となって投射されるとイメージする。
 対象が他者なら、そのまま相手にこの波動が届くとイメージする。
 対象が自分なら、その力が特に必要な時の自分に向けてパワーを
 送る。
 例えば、3日後のテストでいい成績を取りたいなら、3日後の
 テストを受けている自分にパワーを送ればいい。

4.パワーを十分に投射し終えたら、鏡をおいて次の句を唱える。
 「我、ここにわが光と力を送りたり。ハトホルは我が使いとなり、
  ラーの使いたる時と同じく、この言葉と力を運びたまえ。」

ステップ4:ハトホル送還

1.両手をVの字形に上げて唱える。
 「慈悲深きハトホルよ。儀式の目的は果たされたり。
  今や地上の神殿の門を閉じ、アメンテートに帰りゆく御身に
  深甚なる感謝を捧げん。
  大空をかける鷹の住まい、ケブの海原の水面は輝けり。
  我、ヘル・ヘトの後ろ姿に敬礼せん。」

2.自分と重なり合っていた女神が自分から離れ、天に戻っていく
 様子をイメージする。そして唱える。
 「ハトホルは立ち去れり。」

3.東に進み、右手を差し出す。その右手の先に、同心円状に広がった
 光が逆に戻って吸収されるようにイメージする。水面に投げた石が
 波紋を作る様子を、逆回しのフィルムで見ているような感じ。
 テンプルの閉場を宣言する。
 「ラーの御名において東の門を閉じれり。御身の守護に感謝せん」

4.南へ進み、右手を前に差し出し、同じように光を吸収して言う。
 「アヌビスの御名において南の門を閉じれり。御身の守護に感謝せん」

5.西へ進み、右手を前に差し出し、同じように光を吸収して言う。
 「イシスの御名において西の門を閉じれり。御身の守護に感謝せん」

6.北へ進み、右手を前に差し出し、同じように光を吸収して言う。
 「ネフティスの御名において北の門を閉じれり。御身の守護に感謝せん」

7.中央に戻り、東を向いて立って唱える。
 「古(いにしえ)のケムの神殿は閉じられたり。これにて聖域を離れん」


以上で儀式終了。



最終更新:2010年11月07日 14:07