LOVE IS DEAD

店員「お客さん今日はもうやめといたら?」
男「・・・そうかもな」

どんなに強いウォッカの味さえなんだかわからない
こうなればいくら飲んでも興ざめだ 俺は店を出た

足がふらつく そりゃ、あれだけ飲んでいれば
酔いが回ってくるのは当たり前だ

あいつのことを忘れたい
そのために俺は慣れない酒に手を出している だけど

病状は悪化をたどる EVERY NIGHT
手の施しようがない

男「(俺ってば、ホント無様だよな・・・)」

ふらつく足取りで さまよう姿を
寒いまなざしで笑いたい者は笑え

?「大丈夫?」
男「すみませ・・・あ!」

俺はあいつのことを忘れたいんだ

女「・・・久し振り」

そう お前のことだよ


@公園

女「お茶、買ってきたよ」
男「ああ ありがとう」

女「仕事帰り?」
男「ああ、お前は?」
女「私も」
男「そっか・・・・」

男「ちょうど二年か・・・・」
女「そうだね」

男「元気してた?」
女「うん。男君は?」
男「元気だよ。今はこんなざまだけどな ハハハ」
女「そう・・」

男・女「「・・・・・・・」」


男「なあ」女「ねえ」

男・女「「あ・・・」」

男・女「「・・・・・・・」」

男「お前から言っていいよ」
女「あ、うん。実はね私・・・・」


女「今度の9月に結婚するの。」
男「・・・・」
女「相手は高校の同級生。頼りない時もあるけど優しいひとなの」
男「そっか。おめでとう」
女「ありがとう。 ・・・で男君は?」
男「え?」
女「男君も何か言いたいことあるんでしょ?」
男「いや、やっぱり何でもない。」
女「そう・・」

男「お茶、ありがとな」
女「ひとりで大丈夫?」
男「ああ じゃあ」
女「さよなら」

男「あと、」
女「え?」

男「幸せにな」
女「うん」


俺は家に着くとすぐにベッドに倒れこんだ
眠かったからじゃない
眠れないと 嫌な夢さえ見えない
忘れたい あいつを 今の気持ちを忘れたい

誰か消してよ 忘れさせてよ

いつの間にか俺はベッドで泣き崩れた 聞き分けのない子どものように
でも心のどこかで分かってた もう終わりだということを
すべてを失う日がやってくることを


THE LOVE IS DEAD 消してよ 死んだ恋の呪文を この体から
じゃないとまともに生きられない
OH BABY, I WANT YOU 流れる 季節にだれひとり 待ってはくれない
おいてきぼりの 亡霊は叫ぶ


「さようなら」

まどろむ意識の中 最後に俺は呟いた 


LOVE IS DEAD~fin~
最終更新:2008年07月02日 02:34
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