コマンド実行時に ALLUSERS プロパティを指定することで、
「すべてのユーザに
インストール」するか「カレントユーザにインストール」するかを設定できます。
実行例)
Setup.exe /v"ALLUSERS=1"
または
Msiexec.exe /i project.msi ALLUSERS=1
インストールが、すべてのユーザ(per-machine)で行われるか、カレントユーザ(per-user)で行われるかは
ALLUSERS プロパティの値によって異なります。
ALLUSERS=""(NULL値:値が設定されていない場合)
カレントユーザのみに、インストールします。
ALLUSERS=1
すべてのユーザにインストールします。
ただし、カレントユーザが Administrator 権限を持っていない場合には、セットアップはエラーとなります。
ALLUSERS=2
・Windows XP 以前
カレントユーザが Administrator 権限を持っている場合、すべてのユーザにインストールします。
カレントユーザが Administrator 権限を持っていない場合には、カレントユーザのみにインストールします。
・Windows Vista
Administrator 権限の有無にかかわらず、すべてのユーザにインストールを行うため、ALLUSERS=2 を使用
する場合には、UAC による権限昇格を行うように設定します。
UAC による権限昇格を行った場合には、すべてのユーザへインストールを行います。
UAC による権限昇格を行わない場合には、セットアップはエラーとなります。
・Windows 7
ALLUSERS=2 を使用する場合には、MSIINSTALLPERUSER プロパティも共に設定します。
MSIINSTALLPERUSER =1 の場合、カレントユーザのみにインストールします。
MSIINSTALLPERUSER ="" (NULL 値)の場合、すべてのユーザにインストールします。
User権限で実行する場合や UAC による権限昇格を行わず標準ユーザで実行した場合、権限のないフォルダや
レジストリ(c:\Program Files フォルダ内や HKEY_LOCAL_MACHINE など)に対し、権限を越えて書き込みを
行うことはできませんので、ご注意ください。
また、
サイレントインストールを行う場合、InstallShield のプロパティマネージャやコマンドラインなどで
ALLUSERS の値を明示的に指定しない場合には、ALLUSERS=NULL として実行されます。
※ALLUSERS プロパティの詳細については、以下の内容をご確認ください。
MSI Help Library : ALLUSERS Property
最終更新:2015年07月13日 16:34