作りかけ

  • ただ今全体の骨格だけ制作中、細部の描写は全く埋まっていません。
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波が砂を鳴かしながらサーと寄せてはすーと返っていく。
泡だった波がサンゴの砂でできた白い砂浜を洗う。
波が寄せては砂と摩擦を起こす、そのたびに心地よい波の音が生まれ重なっていく。
ちゃぷちゃぷとした波の音、遠くの大きな波、少し遠くにはサンゴの外壁。
海を渡る風のささやき、全てが気持ちよく調和する星。
ここは海の星イルォード。

常夏の群島、その中に存在する砂浜の一つ。
遠くにはヤシの林、ヤシノミムシ達の群生地が広がる常夏のエリアだ。



この浜には今大勢のロボ達が砂浜に集まっている。
天使軍の兵士達が久方ぶりのバカンスを楽しんでいるのだ。


ここ海の星でも天使軍と悪魔軍の戦闘が行われてきた。
両軍海の星にある群島に基地や都市を作り、海上戦闘や船舶同士の突撃戦闘で覇を競う。
そうして星の支配率を争っている星だった。
平時ならこんなことは起きない。
浜では平時を思い出させるような平和な光景が広がっていた。


海の星でも激戦続きだった戦闘も、オオガタナの死による混乱で一時休戦。
補給線が続かなくなっていた両軍は一息つくこととなったのだ。





イルォードでも数多くの兵士がたまりにたまった休暇を消費し、浜辺へと繰り出した。

ほとんどのものの片腕にはサーフボードが手にある。
超伝導電磁推進エンジン付きのご機嫌なアイテムを腕に浜へと繰り出している。








その中にはイルォードにおける立役者、天使軍12英雄サスペクターリングの姿もある。
体長1.6mと小型ながら、強力な磁力で火や海水を魔法使いのように操り、蛇や竜と呼ばれる巨大兵器を使役し戦場を駆け巡る。
その活躍ぶりからサスペクター、魔法使いの異名をもつ彼も今日は仲間とともの休暇、今日は腕の武器をサーフボードに持ちかえている。




波は高く空は青く、気持ちの良い風が吹く。
遠くにはエンジン付きサーフで波を渡り、砂浜ではバレーや料理を楽しんでいる風景が見えた。



砂浜を付きっきたサスペクは腕に抱えたサーフボードを海に浮かべその上にたつ。
サーフを波に浮かべ、足をサーフの上で横向きに。
サーフボードのエンジンは即座に起動し、サーフの上にしかっと立ったサスペクをのせ沖へと進みだした。




サスペクのボード捌きといえば有名である。
浜の注目が集まる。


まずは小手しらべと浜へと寄せる波に向かって直進する。
左右にはサスペクと一緒に滑ろうと2人ほどが並んでくる。
ボードでウィリーを行いながら挨拶などをしている。
エンジンパワーを調整して行うちょっとした小技。


サスペクは、ボードのエンジンを調整し後ろ向きに進みながらそれに答える。


「」
「」

互いが手をたたきあい、それが開始の合図となった。






挨拶の済んだ3人はそれぞれ平行にもどり、距離を開けると同じ波に向かう。
ボードが波にのり、波の上を走る。
サスペクは足を動かしてサーフの角度を調整すると、波をボードの裏でしっかりと抑える。
波の向きとエンジンの進行方向を直交させるとその上で何回かボードのけつを振る。
最初は軽く右左右左とそんな調子だ。
サーフとは波に押されながら、波の上を滑っていくスポーツだ。
サーフは波の上を滑り、波の上に書かれた放物線のように白い線を残す。
サーっと奇麗なものだ。
波の上で2回3回とカットを決めるうちに波は浜に到達した。
肩慣らしならこんなものだ。



今度は3人でエンジンの出力を一気に上げて、波に向かう。
迫りくる波を連続ジャンプ台に見立てようというわけだ。
3人をはボード上で足を横向きに向けきちんと姿勢を整えてたつと波に向かって走りだした。
一つ目の波が迫る。
向こうが透けて見える透明な波、何匹かの小魚が見えるほど美しい。
3人はボードの裏で傾斜のついた波をとらえていく。
崩れるほど大きくなってない、登りやすい波だ。
エンジンのパワーで波の坂道を一気に駆け上がる。
3人は一気に飛びあがった。
ボードの後ろには、誰よりも奇麗でまっすぐな白い線、完全な進入角。
今までこの浜でなかったくらいの奇麗なジャンプ。
波の頂点に届くと一気に宙に飛び立った。
ふわっと来る浮遊感。
周りの連中の視線を感じる。
そしてあっというまに落下。
勢いとともに海の中へと、一瞬足まで沈む。
エンジンの力で浮上。
水中翼がボードを押し上げ一気に海面に上る。



隣を見ると一人足りない。
どうやら着地に失敗して海に投げ出されたらしい。
ちらっと後ろを見ると波にぷかぷか揺られながらボードにつかまっているのが見える。
手を振ってきたので振り返して、次の波に向かう。




ボードはスピードが上がり、水中翼が浮力を発生していった。
ボードが浮力で浮かび上がる。
爽快に風を切っていく。
波の音、風の音、次の波。


2人で平行に進みお互いの位置を入れ替える小技、クロスを行う。
右に左にと位置を入れ替えながら旋回するたびにボードのハシを傾け海面につけ、ボードのハシで海面をスライスしていく。
そのたびに綺麗な波がボードのハシから湧き上がる。

クロスを行いながらのスピン、ウィリー、ドリフト。

次の波に向かうまでのたった2回のクロスの間にこれらの技が行われる。





次の波が近づいてきた。
今度は2人でジャンプだ。
最初のジャンプについてきたということは腕に覚えがあるのだろう。
サスペクはうれしくなる。
2回ほど軌道修正を行うと一気に二つ目の波を駆け上がっていく。
今度は勢いがある波。
波は少し崩れ始めている。
その直角に近くなり始めた波をサスペクともう一人は一気に駈け上る。
今度は空中トリック。


波から飛び立つ直前、小さく重心を崩す。
サーフの角度が変わり、波にサーフのはしが引っ掛かる。
サーフが回転を始める。
そのまま一気に飛び立った。
空中1回展2ひねり。
いい波、いい音、風を切る音、透明な海、全てが気持ちいい。


ジャンプ中の眺めは素晴らしいものだった。
群島、日差しをすかして見えるサンゴ。
遠くには海洋からくる無数の波。
沖をみると巨大な波が見えた。
ビックウェーブが一つ。
あれだけおおきな波ならエンジンなしで楽しむのもいい。
十分に沖合にでたサスペクは今度はエンジンを弱めにして波に乗る。
一つ二つと波に揺られながらウェーブの到来を待つ。

ウェーブの到来とともに高くなり始めた波の上を右から左へと奇麗な放物線を描いて駆けあがる。
波の頂点から滑り降りる。
自然の波に揺られ自然とともに走るこの感覚。



ウェーブが近づいてくる。
目の前の波がだんだん高くなっていく。
体が一瞬だけウェーブに引きずられるのは錯覚だろうか。




浅瀬に到達した波が盛り上がり、頂点に近づいていく。
波はサスペクよりもはるか偽が高い。
サスペクは波に乗り始める。
波に持ち上げられ、ころあいを見計らって、波の上を滑り降りていく。
坂ならすべり下りたらそれっきりだ。

でも波は後ろから次々と後ろから押し寄せ、そのパワーは彼を押し上げていく。
波の上で行われる永遠の降下、サーフィンだけが持つ浮遊感。


風を切り風と共に、波をくだり波と共に進む感覚。
後ろでおこる波の進む音、手前に見える美しい浜辺。

波は頂点に到達する。
空気との摩擦で波が粒に分かれていきサスペクを覆い始める。
波がしぶきと変じ、細かいしぶきは霧に、大きなしぶき無数の白い泡となって海面の上を覆う。
波本体はしぶきと変じてだんだんと小さくなりサスペクを完全に覆う。
波は浅瀬に近づき加速する。
彼は波そのものの一部と化して巨大なしぶきの中を進む。

波の泡に包まれるひんやりとした感触。
豪快なしぶきと音。
意識が飛び一瞬だけおとづれる静寂。
そして、波が浜へと到達し、砂浜に波音を響かせ波が砂浜に吸い込まれ彼の今日のサーフィンは終わった。















波のエネルギーが浅瀬によせ、狭いところに集中する。
海の圧力が波として出現し浜辺へと寄せてくる。
波が、大気や海底との摩擦の中で散逸し消失するまでの一連の流れ。
その瞬間をとらえてサーファーは海へと繰り出す。
巨大な波の上を滑り下りる瞬間。
波の前を滑り降りるたびに、波が迫いついてきてボードを押し上げる。
波が消えるまで永遠に終わらない降下。
早く下りれば高さを下げ、重心をかえボードの裏の流れをコントロールすることで波を登っていく。





  • 用語解説 超伝導電磁サーフボード
超伝導電磁推進サーフとはサーフ底面に電流を流すことで、海水と電気の流れが反発し、これにより推進するシステムである。
上面は普通のボード、底面は小さな水中翼と、6方向好きな方向に電流を流せる結晶構造の板が張られ、そこに電流が流れる仕組みになっている
電流は好きな方向に流すことができ進行方向は自由自在、電流を弱く流せば海とボードの摩擦を弱めドリフトができ、強く流せば推進することができる。
スピードを上げれば、ボード下部についている水中翼が浮力を発生、サーフ自体が浮き上がるがこのときの爽快感はたまらない。

無数の技がある。
浜へと向かう波を後ろから追いかけ、波の稜線、波を追い越すか追い越さないかぎりぎりのところに乗る、ライド。
そのまま横滑りするスライド。
スライドの途中でスピンを入れる、スピンスライド。
二つの波の間を、スケボーのハーフパイプに見立て、スケボーに似た技やドリフトやスピン技を多人数で見せていく、ハーフパイプショー。
波のないところで行う連続ドリフト。
など他にも無数にあり多数に上る。




  • おまけ

ヤシノミムシとサスペクターリングの出会い

長かった。
サスペクターリングは一人考える。
イルォードに赴任してからの転戦の日々。
島の密林での戦闘、船舶に機中をかけるための海中移動。
海蛇を使役し、海中から船舶へとするする登らせ破壊活動を行わせる。
彼はエースだが決して英雄と呼ばれるほどの存在ではなかった。

英雄と呼ばれた転機は極北の悪魔軍実験場でヤシノミムシ達と出会い彼らの救出を決意した時。
ヤシノミムシ達を指揮して悪魔軍から脱出を行わせたその時から彼が。
ヤシノミムシ達の秘められた能力、大勢のヤシノミムシ達が集まり合体することでクジラ型や巨大な四足獣方となり高い戦闘能力を発揮する。

クジラとなったヤシノミムシ達とサスペクのコンビは今でも有名である。
各地で悪魔軍船舶部隊との戦闘を重ねながらイルォードで活躍してきた彼らは戦闘の連続で休む暇がなかった。
そんな彼らの活躍もあってイルォードでの天使軍勢力は優勢であり、悪魔軍オオガタナの死を持って彼にも久方の休暇が訪れた。
ヤシノミムシ達には居住に適した群生地が与えられ、サスペクはそのエリアの担当官という立場になった。
浜や海にはバカンス中の兵士とヤシノミムシ達が仲良く遊んでいる姿も見られる。





  • 用語解説 超伝導電磁サーフボード
超伝導電磁推進サーフとはサーフ底面に電流を流すことで、海水と電気の流れが反発し、これにより推進するシステムである。
上面は普通のボード、底面は小さな水中翼と、6方向好きな方向に電流を流せる結晶構造の板が張られ、そこに電流が流れる仕組みになっている
電流は好きな方向に流すことができ進行方向は自由自在、電流を弱く流せば海とボードの摩擦を弱めドリフトができ、強く流せば推進することができる。
スピードを上げれば、ボード下部についている水中翼が浮力を発生、サーフ自体が浮き上がるがこのときの爽快感はたまらない。



無数の技がある。
浜へと向かう波を後ろから追いかけ、波の稜線、波を追い越すか追い越さないかぎりぎりのところに乗る、ライド。
そのまま横滑りするスライド。
スライドの途中でスピンを入れる、スピンスライド。
二つの波の間を、スケボーのハーフパイプに見立て、スケボーに似た技やドリフトやスピン技を見せる、ハーフパイプショー。
波のないところで行う連続ドリフト。
など多数に上る。







  • 作者の一言
エンジン付きサーフだの波の上での動き方だの、サーファーの皆さんからは色々突っ込みどころがあると思います。
子供向けバイアスがかかっているので色々現実無視のサーフィンになってます。









著作権一覧

  • 海洋惑星イルォードの戦争設定やイルォードの設定。
【語り】したらば総合-2【妄想】スレの皆さま


  • ヤシノミムシやサスペクの設定、砂浜描写
名前 堀江伸一


  • その著作権
TPN社勤務の元サーフボード店員、サーファーでもあったW・Tさん。
彼と雑談した時にしたサーフィンに関する話は、サーフィン部分の描写に非常に役に立ちました。
雑談時、彼はエンジン付きサーフボードなどもうサーフィンではないという意見でした。
また彼は私の作品をあまりに子供じみた作品であると評価し、もう少し大人になり人間として成長しろという意見で、あまりいい顔をしませんでした。
そのためアドバイザーとして名前を掲載せず伏せ字で掲載しておきます。






  • 元ネタ
エウレカ7のリフ
X-Gamesのジャンプ競技全般
サスペクの3人ジャンプ部分の描写、エーコン4に出てくるエースパイロット 黄色の13が空にひいていく飛行機雲のシーン。
文体参考 日本の弓術
ジャンプ描写の参考 ウィンドサーフィン動画全般
加古川でウィンドサーフィンをやっている連中、小さい頃加古川の橋の上から彼らの動きをよく見ていました。



  • 作者コメント
サーフィンが進化し移動が容易なウィンドサーフィンになったと考えるなら、今回の作品はウィンドサーフィンに近いかもしれません。(^0^)
ウィンドサーフィンの動画を探してみてください。





  • 超おまけ