5分単位で時間を区切ってどこまで創作できるか挑戦。


ランプの明かりに映し出される壁や床。
ざらざらの煉瓦や木造りの補強。
複雑に入り組んでいだこのダンジョンに入り込んでそろそろ3日だろうか。
一度睡眠をとったが何時間寝ただろうか。
暗闇の中に魔物の影を見つけないか用心深く歩を進める。
明りは魔物をよびき寄せる。
しかしそれ以上に暗闇では進むことが出来ないのだった。
彼はランプの明りに覆いをかぶせると最小限の明かりで歩を進めている。

彼がいるのは打ち捨てられた都市の下に広がる地下迷宮だった。
年月がたって地層が堆積するたびに上層部に建物が建てられていった。
この都市では定期的に盗掘ブームが起き、そのたびに地下に穴が掘られ地下に埋まった建物の残骸を繋げて行った。
あるとき、もっとも高名な発掘チームが地下深くまで掘り下げ魔界の扉を掘り当ててしまった。
魔物たちが扉からあふれ、発掘チームは全滅。
都市守備兵の必死の抵抗も空しく魔物たちは少しずつ迷宮を登り、都市は完全に魔物の居城となってしまった。

5分でここまで記述


今ではこの都市は捨てられ人も少なく、夜な夜な魔物が残り少ない人を求めて徘徊する魔窟になっている

彼のチームが目指していたのは地下最下層。
古代魔法王国の財宝とそして魔界の扉があると噂の場所だった。
彼らが、迷宮の床に鉄靴を響かせ意気揚々と進んでいたのは3日前。

昔この都市の貴族だったヴァンパイアの、今は地下に埋まってしまったその屋敷にチームが足を踏みこんでしまったのが運のつきだった。
そのヴァンパイアは巧妙な策士であり侵入者には容赦しなかった。
プレートメールを来た屈強な騎士は押し寄せるグールのなみに体力を奪われ、魔法使いはトラップ弓矢の餌食になった。
僧侶は闇夜の中からヴァンパイアの餌食となり。
つき従ってた雑兵たちはヴァンパイアの飼っていたジャイアントアントの餌食となった

盗賊兼荷物運搬だった彼だけがその場を逃げのびることが出来たのだ。
彼に何が出来ただろう?
不死身の生命力を持つヴァンパイアには手が届かず、グールの群れを相手にするには彼の剣は貧弱に過ぎる。
仲間たちがたたかう力を持たない彼だけは逃してくれたのだ。

それにしてもどうしよう?
仲間たちは散り散り。
生きてるかどうかもわからない。
彼一人ではもっと奥深い階層に到達することはできない。

10分でここまで記述

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最終更新:2013年06月26日 20:49