1-6、数的有利な状況を作り出す
ランチェスター理論というものが存在します。細かい解説は面倒なのでググって下さい。
かいつまんで言えばA5人とB3人が戦った場合、Bは全滅するがAは4人生き残る、というもので、だから数の有利な方は包囲戦を狙いなさい、不利な方は包囲させないように一点突破を狙いなさい、という理論と言えるでしょうか。
これをSFで考えてみましょう。
とりあえず最初から10対5とかにはならないですよね。5対5、もちろん同数からスタートです。
なんだ出来ねーじゃんとか言わない!
AとB、2つの進入路があったとします。今守り側はそれぞれA3人、B2人の割合で守備をしていますが、攻め側もAに3人、Bに2人の割合で攻め込んで来ました。
これをランチェスター理論風に考えると、守り側はBの守備要員2人をAへ移動させます。Aでは5対3の構図が出来、結果攻め側の3人は全滅、守り側は1人を失うのみで4人が生き残ります。
Bは既に突破されているものと考えますが、しかし守り側が4人生き残っているのに対し、攻め側は2人のみ。
4人対2人であれば守り側が勝てる…という理論です。
実際には、援護の途中でやられたら?そのまま裏取りされたら?即設置されたら?そもそも相手の攻撃がフェイクだったら?etc、様々な要素を考えなければいけません。
また今回の例に出したケースは、前述した、同数ならば守りが勝てる、という事から見てわざわざ同数の守備位置を捨てる事から矛盾していると言えます。
これらの理論に絶対はありません。しかしながら状況を正確に把握し、その都度適切なシフトを敷く事が出来れば高い確率で勝てる、という事も事実です。
ちょっと抽象的過ぎて分かりにくいかもしれないので、具体的なケースをあげます。
衛星の守り、削りあいでお互い人数が減り、こちらは屋上、センター上、部屋にそれぞれ1人ずつ計3人が守っている状況。対して相手は2人のARが生き残っています。場所は不明。
すると相手のAR1名が屋上にあがろうとしてきている、との報告が味方から入ります。
このような場合に私は3人掛かりで1人を潰しにかかれ、と指示を出す場合が多いです。
もちろん一概には言えませんが、考えの基本としてランチェスター理論は根底にあります。
この際に注意すべき事や、その他の可能性を語ればキリがないので割愛しますが、大きな枠組で考えれば大体は今論じた理論に基づいてこういう立ち回りを要求する場面が多いよ、って事です。
最終更新:2009年11月20日 04:04