1-7 判断の要素、統一

有利な場所で戦え、包囲して戦え。大雑把に言えばこんなとこです。
あれ、これだけ一生懸命書いてたのに1行で終わったぞ。
しかし簡単な事のように思えますがこれがなかなか難しいのです。
有利な場所で待ってたらいつの間にか3人に包囲されてた。
包囲して戦おうと移動してたら途中で後ろからやられた。
そこで大事なのがどちらの行動をとるか(大雑把に分けて、の話ですが)、つまり状況判断能力が問われる訳です。
さて、その判断の為の要素は報告、経験、勘など様々です。経験、勘は個人で養うものだとして、報告の重要性は言うまでもないでしょう。報告に関しては後述します。ここでは分かりやすい報告が味方から常に入っている、とします。
ここは私個人の考えになるのですが、私は連携能力の高さはいかに一つの事象を全員で共有するか、に依拠していると考えます。
つまり屋上に3人、センターからSR込みで2人が攻めて来ているとすれば、その状況を把握した場合に、俺達はこういう対処をする、という共通意識が全員持てているか、そしてそれを実行出来るか、という部分が大切なのではないか、という事です。
もっと言うならば、例えば、「右に行く」「左に行く」「待機」という3つの選択肢があったとします。それをチーム全員が瞬時に同時のものを判断出来るか、が大事なのです。
個人個人の判断の要素は違いますが、チーム全員で統一を計る事によってまとまりが生まれ、勝率も高くなるケースは間違いなく多いはずです。
屋上ラッシュされた場合に、1人はゆっくり裏を取りに行き、1人はすぐに援護しに行き無駄死に、という風にバラバラに行動して結果として失敗する事は多々あります。
もちろんこれはバラバラに行動する事自体を否定するものではなく、判断の統一が計れず失敗した場合の一例です。
しかしこういう失敗はよくあります。ですから試合中にちょろっと話し合ったり、試合後にさっきのケースはこういう状況だったから、こうした方が良かったかも、という反省会が大事になってくるのです。
場合によっては報告聞き漏らしによって状況を間違えていたり(例えば「屋上ラッシュ!」の報告を聞き漏らしていたり)、あまり経験しないような複雑、意表をつかれるような作戦に対する対処法(例えば屋上ラッシュしてきた直後全員が赤ベースに戻ったり)であったり、なんて事もあるでしょう。
その都度話し合って、抽象的、具体的な対処法をみんなで考え、理解し、共有する事がクランとして一番大切な事であると思います。
実際はこういう攻めをされたら、こうする、なんてマニュアルは無意味です。予想と違う動きをされる事はもちろん、2対1だからって毎回仕留められるとは限りません。
大枠での動きをあらかじめ決めておき、その場その場の報告や個人のやり取りなどでその都度適切だと思われる判断を取ることになるでしょう。
その判断を全員でなるべく統一出来るようにする事が大事であり、その場の判断の速さ、正確さを磨くのはもちろん、その為の下準備や練習が必要である、というのが結論です。
うまく決まれば練習や失敗した分だけ喜びもあります。それがクラン活動の醍醐味の一つではないでしょうか。
最終更新:2009年11月25日 15:21