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<p>2004年05月24日<br></p>
<h3>自治体職員のキャリアデザインを考える日記(1)</h3>
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今週から月曜日の日記を担当させていただくことになりました千葉県の戸崎と申します。皆様よろしくお願いします。<br>
さて、私も後から加入したのですが、この「自治体職員有志の会」は元々はキャリアデザイン研究で有名な神戸大学の金井壽宏教授の講演会がきっかけになったそうです。(画面左側に「金井壽宏先生講演録(当会発足のきっかけ)」というリンクがあります。)アドレスにもcareerdesignとありますね。
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日々実践派会員が多い有志の会では、「今この現状をどうするか」「自治体のあるべき姿は」などの話が中心なのですが、週に1回くらい私たち自治体職員個人個人の身に立ち返ってキャリアデザインについて考えてみたいと思いこの日記を書いてみました。</p>
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さて、自治体職員のキャリアについて、いくつかの段階に分けて考えるとすると、入り口である「採用」、公務員の最大?の関心事である「異動」、多くの人が何とかなると思っている出口である「退職」の3つに分けられます。<br>
それぞれのトピックとしては次のような事柄を今のところ考えています。</p>
<p>○採用に関しては、<br>
・なんで自治体職員になろうと思ったか。<br>
・学歴は何の役に立つのか。ペーパーテストで測れるのか。<br>
・採用時の年齢制限は何のため?</p>
<p>○異動に関しては、<br>
・自治体職員は「平等」な世界?<br>
・皆で残業ばっかりたくさんするのはなぜ?<br>
・仕事をしてない奴の方が出世するのはなぜ?</p>
<p>○退職に関しては、<br>
・公務員が潰しが利かないのはなぜ?<br>
・天下りは何のため?<br>
・自治体職員こそ社会起業家の人材供給源か?</p>
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これらのトピックは『自治体職員有志の会』のメーリングリストでも話題になったものなどからピックアップしたものです。<br>
おそらくどれか一つくらいは引っかかる項目があるんじゃないかと思います。(そしてそういう人がこのHPにたどり着いたのではないかと想像します。)</p>
<p>ということで、今日は「採用」に関して少々。</p>
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「何で自治体職員になろうと思ったか?」</p>
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人に聞かれれば「多くの人々の役に立つ仕事をしたいから」と答える人が多いでしょう。『受験ジャーナル』にもそんなようなことが書いてあった気がします。でも実際の所、そんな高尚なことを考えて公務員を志望した人が多いのでしょうか。もしそうだとしたら相当の世間知らず(注:問題発言! 失礼しました)かも知れません。もちろん、全くの役に立ってないとは言わないまでも、「自分の仕事が人の役に立っている」という実感を得ている公務員がどれほどいるでしょうか。各種アンケートによるとそれほど多くないようです(公務員に心を病む人が多い理由の一つだと思います。)。</p>
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正直なところ、そんな表向きの理由よりも、「安定していそうだから」、「地元に他の就職先がないから」、「実家の親に帰ってこいと言われたから」、等の理由で自治体職員になる人が多いのではないのでしょうか。(→どうですか? 自治体職員の皆さん?)<br>
一つの例としてイメージされるのは、大学に進学したものの、特にこれと言ってやりたいことがあるわけでもないし、民間企業もノルマとか大変そうだから、「筆記試験さえ通れば何とかなる」という理由で公務員を志望した、しかも、いわゆる「国1」は大変だから(または落ちたから)、という理由で地方公務員を受験した人も少なくないように思われます。</p>
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その意味では「人の役に立つ仕事」と言うのも具体的に自分が就く仕事のイメージがはっきりしているのではなく、民間企業の「競争的な世界」を忌避し、自分の自尊心を納得させるために「人の役に立つ仕事をしたい」という志望動機を後付けしているのではないかとも思います。総論では誰からも反対されませんからね。でも「人に役に立つ仕事」は公務員だけに限りませんし、そういう動機があるのならばいくらでも学生時代にできるわけです。</p>
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と、ここまで書いてみると、かなり悲しい気持ちになってきますね。しかし悲観するのは性急です。根は素直で「優秀」な人たちが集まっているんですよ。少なくとも採用の時点では。いわゆる「やればできる子」が集まったのが新人自治体職員の皆さんです。残念なのは「やればできる子」達が何もやらないまま年を重ねていってしまうことです。</p>
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ではなぜ、こんな「優秀なダメ人間」が量産されていってしまうのでしょうか。<br>
私はこれを考えていくことが「自治体職員のキャリアデザイン」を考えていく上でとても大事だと考えています。<br>
今日は志望動機を中心にお話しましたが、今後の連載に通じているのはこのような問題意識です。</p>
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なお、「自分のことを棚に上げて」というお叱りもたくさん受けそうですが、そのような方にはぜひ一緒に考えていただけるものと期待しながら、自らの「心に棚を作り」、この日記を書いていますので今後ともよろしくお願いします。<br>
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