June
新聞は充分生き残れる ― ロイターの興味深い調査結果
選択
県立図書館で読む。興味深い記事でした。記事のテーマは、将来の新聞です。多くの新聞の経営者は、新聞の将来に明るい見通しを持っています。これは、意外に思うかもしれません。先進国の新聞は衰退傾向にありますが、中国、インド等の発展途上国は、著しい成長を経験しています。ただし、ネットの積極的活用は、生き残りに欠かせないと指摘しています。
噂の眞相 闘論外伝
関内ブックオフで購入する。このブックオフは、いつもながら、大変充実した品揃えです。非常に興味深い対談集でした。この雑誌を読んでいるときは、何も感じませんでしたが、この編集者の偉大さを感じます。大学院時代、 この雑誌を欠かさず読んでいました。それ以前は、その存在を知っていましたが、読んだことはありませんでした。表紙を見て、下品と感じたからです。興味を持ったのは、筑紫さんとの対談です。この時期は、筑紫さんも元気でした。興味を持った点を整理すると、以下のようになります。第1に、小泉元首相は、靖国に参拝したのだろうという点です。世論、遺族会との関係、外交等いろいろな理由が考えられる。ただし、性格の問題に帰着する。第2に、アメリカに対する強い反発です。アメリカの外交姿勢、アメリカ流資本主義に対する強い反発です。ただし、キャノンを誉めていたのは、現在の視点に立てば、少し軽薄な気がします。
June
Ideas and Growth
Robert E. Lucas, Jr.
NBER Working Paper No. 14133
実家で読む。非常に興味深い論文です。著者は、シカゴ大学の先生です。論文のテーマは、新しい内生成長モデルです。内生成長モデルには、人的資本モデル、研究開発投資の外部性があります。このモデルは、どちらにも該当しないようです。新しい概念を持っている個人、会社が、経済成長の源であると指摘している。再読の価値があります。
亜門日記―極私的オペラ考
宮本 亜門
逗子図書館で読む。オペラの入門書ではありません。予想外に面白い本です。ただし、カジュアルで読みやすくていいです。豪華なゲストです。亜門さんのお気に入りは、クライバー指揮の「薔薇の騎士」です。僕も、一度聞いたことがあります。もう一度、聞いてみようかな。また、実相寺監督、佐藤しのぶさんへのインタビューは興味深かったです。
June
人類学という兵器――戦争に「利用」される学者たち
ウィリアム・O・ビーマン
世界
中央図書館で読む。非常に興味深い論文でした。論文のテーマは、人類学と戦争です。人類学の軍事利用に反対する学者は、軍事利用は、調査の現地の協力を困難にすると主張する。それに対して、軍の資金協力なくして、人類学の進歩があるのだろうか。僕は、後者の意見に近いです。人類学を含む地域研究は、軍の資金協力なしで、進めることは不可能です。
市場の役割 国家の役割
逗子図書館で読む。傾斜生産方式に関する論文を読む。残念ながら、読みやすい論文ではありません。著者は、下手な論文を書く人ではありません。どうしたんでしょう。傾斜生産方式は、軽工業の犠牲に由来する。また、安本が有効だったのは、局あって、省なしの状態だったからです。省としての機能を回復すれば、安本は必要なくなったと指摘しています。
June
スポーツ世界地図 バレーボール
生島淳
Foresight
県立図書館で読む。非常に興味深い記事でした。著者は、コラムの花道でお馴染みのスポーツジャーナリストです。記事のテーマは、バレーボールです。バレーボールは、アメリカ発祥です。ただし、アメリカは、それほどではありません。冷戦前は、東欧圏で盛んになりました。ただし、冷戦後、有力選手が西側へと移民し、西欧がバレーボールの中心となりました。
June
くわしく教えてクラシック
中原昌也
新潮
クラシックに関する対談を読みました。期待していませんでしたが、非常に興味深い対談でした。マニアックな意見を主張する浅田先生は意地悪な先生、自分の領域に強引に引き込む中原さんという構図になると想定していました。当然、対談は噛みあわないと予想していました。予想外に、対談は読みやすいものでした。浅田先生は親切にクラシックの現状を説明すると同時に、中原さんは丁寧に浅田先生の話を聞いていました。興味深い部分を整理すると、以下のようになります。第1に、ポップスの長所は、洗練されていないことです。クラシックは、学校システムに支配されているので、非常に洗練されている。それに対して、ポップスは、学校システムに組み込まれていないので、洗練されていないが、大衆をひきつける力強い音楽が生まれる。しかし、ポップスも、学校システムに組み込まれていくだろう。第2に、ソ連は素晴らしい音楽環境であった。権力者ににらまれれば、死刑、流罪の可能性があった。同時に、権力者は、音楽家に、音楽に専念できる環境を提供していた。スターリンは、音楽家に、演奏会の感想を直接電話したそうです。これが、ロシアの音楽家台頭の原因なのでしょう。
6月9日
敗軍の将、兵を語る 桑原允彦 氏[佐賀県鹿島市長]
日経ビジネス
逗子図書館で読む。非常に興味深いインタビューでした。インタビューのテーマは、長崎新幹線です。正直、長崎新幹線の意味が分からないのです。首都圏、近畿圏、中部圏の人には分からないと思いますが、北部九州の長距離公共交通の主役は、電車ではなく、高速バスです。新幹線のような高い料金の鉄道が、高速バスに対抗できるのでしょうか。
美術館の政治学
暮沢 剛巳
逗子図書館で読む。興味深い本でした。また、読みやすい文章でした。セゾン美術館の部分を読みました。学術書というイメージでしたが、思い出話でした。この時代、首都圏の大学にいたのですが、セゾン美術館とは無縁でした。今考えてみると、残念という気がすると同時に、こんなのものかなという気もします。Nadiffは、元セゾンの関係者なんですね。
確率論の基礎
伊藤 清
逗子図書館で読む。興味深い本でした。この本を読むのは初めてですが、著者の本は学部生のとき読みました。その本を読んで以来、数学が嫌いになりました。それ以来、真面目に数学を勉強したことはありません。確率論をもう一度勉強してみるつもりです。挫折すると思いますが、挫折するデメリットもないです。これくらいの気持ちでやれば、どうにかなるでしょうか。
June 9
Team McCain: Ready for Prime Time?
MICHAEL SCHERER
TIME
実家で読む。興味深い記事でした。また、読みやすい英語でした。昨年と比較すると、力がついています。記事のテーマは、マケインの選挙運動です。マケインの選挙運動の問題点は、二つあります。第1に、オバマと比較して、テレビの露出が足りないのです。第2に、オバマの選挙スタッフが経験を積んでいるのに対して、マケインのスタッフは経験が足りません。
June 10
吉松隆
バロック音楽についての雑感
実家で読む。非常に興味深いコラムでした。このコラムに、はずれはありません。コラムのテーマは、バロック音楽です。バロック音楽の演奏スタイルは、現在のロックやジャズに似ているそうです。小人数、一定のテンポだそうです。いつも思うことですが、やはり、オーケストラは不自然です。バロック音楽でもきいてみようかな。
市場検察
村山 治
北図書館で読む。著者は、朝日新聞の記者です。前作は期待はずれだったので、あまり期待していませんでした。しかし、今回は期待以上の出来でした。UFJの検査妨害は、筋の悪い事件だったんですね。予想通りの内幕です。検察も、筋が悪いと思っていたんですね。目黒検査官は、恣意的検査することで有名だったんですね。再読の価値があります。
クラシック100バカ
平林 直哉
北図書館で読む。この曲は、いいですね。興味深い本でした。読みやすい文章です。許先生の本も読みやすいですが、こちらの方が読みやすいです。許先生は、あくまでも余芸です。それに対して、著者は、元編集者であり、プロのライターです。今後、このライターの書くエッセイは注目したいと思います。
現代マクロ経済分析―転換期の日本経済
B
日本の銀行に対する政策を分析した論文を読みました。興味深い論文でした。銀行業に対する政策には、事前的政策と事後的政策に分かれます。事前的政策とは、監督当局が、銀行の経営に介入して、銀行の健全性を守ることです。 事後的政策とは、銀行が破綻後、利害関係者に被害が及ばないような政策をとることである。預金保険を想像するかもしれませんが、他の銀行との合併をあっせんすることも含まれます。日本の銀行に対する政策は、事後的なものではなく、事前的なものだったと指摘されている。何故ならば、預金保険が利用されたのは、バブル崩壊後です。それまでは、預金保険は利用されることはありませんでした。しかし、この論文は、この指摘に対して、否定的でした。大蔵省による銀行検査にかかわらず、日本の銀行の自己資本比率の低さは異常な状態でした。大蔵省が、意図的に放置したわけではなく、彼らの銀行検査が大したことがなかったことに由来します。これは、銀行検査に携わる人材の問題ではなく、人員が足りなかったことに由来します。金融庁が発足して、銀行検査を担当する人員は大きく増加しています。つまり、 大蔵省は、事前的政策を採用する能力はなかったのです。事前的政策がないにかかわらず、銀行は、何故、つぶれなかったのでしょう。答は簡単です。免許制による参入規制、店舗規制により、銀行は大幅な超過利潤を得ていたのです。どんな馬鹿な経営でも、つぶれなかったのです。
クラシック中毒
平林 直哉
北図書館で読む。ある程度しか理解することは出来ませんが、雑音ではありません。今年から、クラシックを趣味としています。残念ながら、趣味と言えるほど、知識がありません。この本に登場する人物のうち、カラヤン、ムターぐらいしか聞いたことがありません。趣味と言うには、貧弱な知識しかないことが分かります。
上海新風―路地裏から見た経済成長
谷口 智彦
北図書館で読む。この図書館は久しぶりです。以前は、鷹取山へのハイキングの帰りに、よく立ち寄りました。他の街と比較して、レベルの高い品揃えの図書館です。正直、面白くない。知性を感じないわけではありません。ジャーナリストとしての才能を感じないわけではありません。にもかかわらず、面白くないのです。相性が悪いのでしょうか。どうもよく分かりません。
6月10日
榊原英資の“通説を疑え” 明治維新、幕臣のやせ我慢と帰順
エコノミスト
逗子図書館で読む。非常に興味深い記事でした。記事のテーマは、幕臣の身の振り方です。多くの幕臣は、明治政府に仕えることを拒否しました。福沢諭吉の「痩せ我慢の説」は、この文脈から出たものです。著者は、幕臣の行動、福沢の主張を非合理的と一刀両断しています。確かに、非合理だと思います。しかし、福沢先生に対する批判は、許さない。ただし、僕が、許さなくても、何の意味もありません。せいぜい、著者の本を買わないくらいです。
June
Firm-Size Distribution and Cross-Country Income Differences
Laura Alfaro, Andrew Charlton, Fabio Kanczuk
NBER Working Paper No. 14060
実家で読む。興味深い論文でした。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、ハーバード大学の先生です。論文のテーマは、企業の異質性を前提としたマクロモデルです。企業の同質性を前提とするモデルよりも、企業の異質性を前提としたモデルの方が、現実にフィットする。そうかもしれませんが、別の理由ではないのでしょうか。
10 June
In Nigeria, Oil Wealth Delivers Grief
Salil Tripathi
YaleGlobal
実家で読む。興味深い論文でした。論文のテーマは、ナイジェリアと石油です。石油ブームであるにかかわらず、石油生産量は低下しています。これは、政情不安に由来します。政情不安の原因は、貧困にあります。莫大な石油収入にかかわらず、その分配がうまくいっていないのです。この国は、今後、注目したいと思います。
6月10日
名目硬直性の内生的変動と金融政策
木村 武 黒住卓司 原 尚子
実家で読む。非常に興味深い論文でした。この論文は、日本銀行のホームページから入手可能です。著者は、日本銀行の職員です。論文のテーマは、金融政策と価格改定頻度の関係です。積極的な金融政策は、価格の改定頻度を低下させる。価格の改定頻度の低下は、フィリップ曲線をフラットにする。面白いですが、実証不可能でしょう。
June
Executive Compensation: A New View from a Long-Term Perspective, 1936-2005
Carola Frydman, Raven E. Saks
NBER Working Paper No. 14145
実家で読む。非常に興味深い論文でした。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、MITの先生です。論文のテーマは、パネルデータによよる経営者の報酬の分析です。戦前から70年代前半まで、経営者の報酬の実質値は一定であった。逆に言えば、1970年代後半に入ると、経営者の報酬システムは大きく変化したのでしょう。
June 11
アメリカ後の世界
Newsweek
中央図書館で読む。非常に興味深い記事でした。記事のテーマは、ザカリアの本の紹介です。この本は、町山さんのコラムの花道でも紹介されていました。アメリカの衰退ではなく、他の国の台頭が、相対的地位を低下させる。それは、悪いことではない。台頭してきた国は、現在の秩序の恩恵を受けて、台頭してきた。現在の体制を守る側に回るだろう。
比較経済発展論 ―― 歴史的アプローチ ――
斎藤 修
逗子図書館で読む。学部のころ、「プロト工業化の時代」を読んだ記憶があります。ただし、内容は覚えていません。英国の産業革命の部分を読む。正直、あまり読みやすい文章ではありません。先行研究の紹介ばかりです。産業革命期の成長率はそれほど高くない。平均的賃金は上昇しているが、多くの人の生活水準を上昇させたわけではない。
私の好きな曲 2
吉田 秀和
逗子図書館で読む。興味深い本でした。現在の肩の力を抜いたエッセイではなく、熱の伝わってくるエッセイです。残念ながら、あまり読む部分がありませんでした。ベートーベンの第9の部分を読みました。多くの人は、最後の合唱に疑問を持っているそうです。何故ならば、合唱の部分が構成上唐突だからです。著者は、この唐突さこそが、ベートーベンの意図したものだと指摘している。
光の教会―安藤忠雄の現場
平松 剛
逗子図書館で読む。非常に興味深いノンフィクションでした。この本が大宅賞を取ったとき、僕は冷ややかでした。このノンフィクションが面白いのではなく、安藤さんが面白いと思っていました。そんな本ではありませんでした。まず、文章が抜群にうまいです。当事者の中に、新聞記者が含まれていたという幸運もありました。図書館で読む本ではありません。再読の価値があります。
中国外交の新思考
逗子図書館で読む。正直、読みにくい本です。これは、訳の問題ではなく、原文が悪いのです。アジア通貨危機の部分を読みました。韓国、インドネシア、タイは、グローバル化の恩恵を受けて、著しい経済成長を遂げました。ただし、国際金融に関して、あまりにも無知でした。中国は、どうなんでしょう。通貨危機を招かないためには、通貨を過小評価させる政策を採用すべきなのでしょうか。
ルベーグ積分30講
志賀 浩二
川崎図書館で読む。再読です。前回は、逗子図書館で読む。その前は、学部生のとき、読んだ記憶がある。ただし、読みきったことはない。ルベーグ測度の意味が、明確になる。m(I)=m(s)+m(sc^I)の式の意味がわかる。前回は、全く意味がわからなかった。Iは、Sを包む無限加算個の開集合である。これには、不純物が含まれる。それに対して、sc^Iは、Sを含まないIである。上記のものから、下記のものを引けば、純粋なSになるのは自明である。前回読んだときは、こんな回り道をするのか理解できなかった。今回は、よくわかる。無限加算個のゼロ集合を処理するには、実に便利な定義である。1年勉強すれば、どうにかなるような気がしてきた。さて、1年勉強するでしょうか。再読の価値があります。
June
変調する中国への対処法
中西 寛
中央公論
実家で読む。興味深いコラムでした。この手のコラムを読むとき、著者の読書量を感嘆するときがあります。西欧の古典を引用されても、特に、感嘆することはありません。何故ならば、こちらに全く知識がないからです。その引用を評価することは出来ません。自分の呼んでいる洋雑誌に掲載されている記事からの引用の場合、感嘆します。
June
昭和初期のあの混乱をまた繰り返すのか
半藤一利 保阪正康 松本健一
中央公論
地元の図書館で読む。興味深い座談会でした。戦前と同様に、政党政治に対する失望が、ファシズムを生む可能性があると指摘している。特に、若者の不満は、極限まで達している。軍が政治力を持っていないのは幸運であると指摘している。政治家にもカリスマがないのも幸運である。しかし、小泉元首相だけが例外である。警戒すべき人物だと指摘している。
June
Do Peso Problems Explain the Returns to the Carry Trade?
A. Craig Burnside, Martin S. Eichenbaum, Isaac Kleshchelski, Sergio Rebelo
NBER Working Paper No. 14054
実家で読む。興味深い論文でした。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、Duke大学の先生です。論文のテーマは、キャリー取引です。キャリー取引は、低金利の国で借りて、高金利の国で運用する取引です。裁定取引ではありません。日本でも、一時期流行しました。今は、どうなっているのでしょう。
June 11
春原 剛
次期国務長官候補・リーバーマン米上院議員に聞く
実家で読む。興味深いインタビューでした。著者は、日本経済新聞の記者です。インタビューのテーマは、マケインの外交政策です。クリントンと異なり、マケインの外交政策は、中国ではなく、日本、韓国、オーストラリアとの同盟を重視する外交政策を採用するそうです。麻生さんを連想したのは僕だけでしょうか。
June
The Macroeconomic Implications of Rising Wage Inequality in the United
States
Jonathan Heathcote, Kjetil Storesletten, Giovanni L. Violante
NBER Working Paper No. 14052
実家で読む。非常に興味深い論文です。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、ジョージタウン大学の先生です。 論文のテーマは、教育等の異質性をともなう重複世代モデルです。アメリカにおいても、所得格差の問題は深刻な社会問題なんですね。再読の価値があります。ただし、重複世代モデルは好きになれない。
June
The Knowledge Trap: Human Capital and Development Reconsidered
Benjamin F. Jones
NBER Working Paper No. 14138
実家で読む。非常に興味深い論文でした。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、ノースウエスタン大学の先生です。論文のテーマは、人的資本です。他の資本と比較して、人的資本の成長に果たす役割は大きい。人的資本の蓄積には、勉強を重視する文化や学校が重要である。当たり前のことですが、面白いです。
「失われた10年」を超えて〈2〉小泉改革への時代
小泉改革を論じた論文を読みました。残念ながら、あまり読みやすい論文ではありませんでした。 読みにくい理由は、総花的な報告です。それぞれのサーベイの質は高いですが、テーマを絞らないと読めません。日本の経済改革が失敗する理由について説明しています。従来、日本の経済改革が失敗する理由として、官僚の抵抗、政治家の無能等が指摘されてきました。それに対して、この論文は、全く別の説明をしています。国民の日本の経済改革に関する期待値が高すぎるのです。小泉政権下で、郵政民営化、道路公団改革等の改革がおこなわれてきました。 それらの改革は、高い評価を得られませんでした。何故ならば、中途半端だからです。しかし、欧米の経済改革と比較すると、かなり革新的な改革だそうです。欧米における経済改革も、妥協を強いられて、中途半端なものになるものが殆どです。しかし、その中途半端な改革でも、一歩前進という風土があるので、経済改革が進むそうです。また、今後の経済改革の課題を二つ提示しています。第1に、政権が、実行したいテーマを持っているかという点です。 第2に、政権が、その政策を国民に訴える能力を持っているのかという点です。小泉政権は、良くも悪くも、 第1、第2の条件をクリアーしていました。安倍政権は、第1の条件をクリアーしていますが、第2の条件をクリアーしていません。福田政権には、第1の条件、第2の条件もクリアーしていません。
「失われた10年」を超えて〈1〉経済危機の教訓
逗子図書館で読む。日本の銀行のガバナンスに関する論文を読む。海外でも、銀行のガバナンスに関する論文は貧弱です。日本も同様です。海外の研究では、ガバナンス構造により大きく経営が左右されると指摘されている。日本でも、同様です。特に、生命保険との関係は、ガバナンス構造をゆがめていると指摘している。個人的には、都市銀行のみが対象のような気がします。
ルベーグ積分
溝畑 茂
逗子図書館で読む。この図書館は、快適です。誰が、この図書館を設計したのでしょう。興味深い本でした。30講と比較すると、寄り道がありません。何となく、好感が持てます。図書館で読む数学の本は理解できる必要はありません。何となく構図が読めればいいのです。しかし、リーマンではなく、ルベーグが必要な理由が分かりません。 そのうち、分かるようになるでしょう。
譜面書きの遠吠え
三枝 成彰
逗子図書館で読む。非常に興味深い本です。オペラに関する部分を興味を持ちました。オペラの話は、何故、通俗的なのかという部分です。著者は、一流の話では重くなるというものでした。僕は、この意見に納得できません。オペラは、芝居ではなく、音楽が主役です。芝居を重視すると、音楽を無視する必要なセリフが出てきます。芝居を無視する必要があります。
June
真如苑はなぜ運慶を買ったか
島田裕巳
文芸春秋
地元の図書館で読む。非常に読みやすい文章でした。背景に関す説明も丁寧です。3つの理由を指摘しています。第1の理由は、教団の実力と比較して、保有する美術品が見劣りするからです。第2の理由は、立川駅付近の莫大な土地の有効利用に困っていた。第3の理由は、若い教団なので、意思決定が容易であることです。
伝記画集―北斎
中央図書館で読む。非常に興味深い画集でした。この画集の存在は、昔から知っていました。図書館に、こんな高い画集を置くなんて、無駄遣いと思っていました。北斎に関して、絶えず変化する画家と評価していた漫画を思い出しました。1ヶ所に留まらない画家であることは間違いありません。機会があれば、この画家の画集を眺めてみようと思います。
【解析の表現したもの】対話・20世紀数学の飛翔1
中央図書館で読む。再読です。ただし、中身は全く記憶がない。非常に興味深い本です。19世紀と20世紀の数学を分けるのは、アルゴリズムである。19世紀の数学は、アルゴリズムと結びついていた。しかし、20世紀の数学は、アルゴリズムと分離してしまった。何の根拠もありませんが、その通りだと思います。このシリーズを読破しましょう。
現代日本の選挙政治―選挙制度改革を検証する
谷口 将紀
中央図書館で読む。興味深い本です。学術的用語は最低限に、誰にでも、分かる言葉を使用している。好感が持てます。ただし、分析対象は、静岡です。地元の人には、面白いと思います。何人かの政治家の名前は知っていますが、ぼんやりした記憶しかありません。残念ながら、それ以外の地域の人には、興味が持てないでしょう。著者の本を読んでみようと思います。
京都花街の経営学
西尾 久美子
中央図書館で読む。興味深い本でした。ただし、読み方によって、評価の分かれる本です。京都花街の入門書と見れば、非常に優れた本です。ただし、経営学の本と考えるならば、失敗だと思います。たとえば、一見さんお断りです。合理的なシステムだと解説されていますが、それだけでは十分ではないと思います。葛藤の中で、制度が確立したはずです。
June
Second-Best Institutions
Dani Rodrik
NBER Working Paper No. 14050
実家で聞く。興味深い論文です。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、ハーバード大学の先生です。論文のテーマは、発展途上国の政府組織です。価格規制に関しては、あまり意味がないと感じているようです。それに対して、政府組織に関しては、ファーストベストが達成可能という幻想を持っているようです。
現代日本の国家と市場 石油危機以降の市場の脱〈公的領域〉化
内山融
通産省に関する本を読みました。海外の研究者による通産省に関する研究のサーベイがあり便利です。最初に紹介した本は、チャールズ・マンジョンソンの本です。多分、通産省関係の本で、一番有名な本だと思います。日本の経済的繁栄の演出家は、通産省だというものです。この本は、現在の視点から見ると、とんでも本です。それに対して、それ以後の海外の研究者による通産省の研究は、通産省の役割を否定的に捉えるものがほとんどです。その中でも、一番興味を持ったのは、石油産業と通産省の関係を論じた本です。石油産業は国策産業であり、他の産業と比較して、個々の企業への介入する権限を持つことを正当化されやすい。そのため、通産省は、石油産業に対する権限、財源、施設を持っていました。にもかかわらず、通産省は、石油産業への介入に失敗しました。当事者である石油企業が持つ精度の高い情報を持っていたわけではありません。そのため、通産省は、石油産業に対して、実質的権限を持つことは出来ませんでした。これは、日本の官庁の共通の特徴だと思います。NTT民営化以前、郵政省の通信政策は、郵政省の官僚ではなく、電電公社から出向組によりコントロールされていたと指摘されています。郵政省は、電電公社を監督する形式的権限を十分に持っていました。しかし、郵政省には、その形式的権限を生かす能力がなかったそうです。さらに、大蔵省の銀行監督業務も同様だったそうです。
6月14日
悲劇は2度繰り返す、次世代DVD狂騒の真相
東洋経済
逗子図書館で読む。非常に興味深い記事でした。記事のテーマは、次世代DVDです。ソニーの目的は、自らが主導権を取ることです。これは、東芝も同様です。松下は、ソニー、東芝とは目的が異なります。松下は、現行DVDに悪影響を及ぼさないことです。そのため、次世代DVDに積極的なソニーと組むことにより、ソニーの行動を縛ることでした。
政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年
県立図書館で読む。期待以上の出来でした。興味を持ったのは、著者の世代と若手研究者の相違です。著者の世代は、豊富な研究費に支えられて、実証研究に力を入れてきました。それに対して、若手の研究者は、研究費に恵まれず、豊富な英文の論文に囲まれているので、理論研究に専念する傾向にあるようです。再読の価値があります。
サーチ理論―分権的取引の経済学
今井 亮一
深夜の馬鹿力を聞きました。フリートークは、ドラマではなく、風俗のチェンジに関する話題でした。風俗のチェンジは、サーチ理論そのものです。チェンジが可能な場合、どの時点で手を打つべきなのでしょうか。チェンジすれば、より望ましい結果が得られるかもしれません。待ち時間もあり、そして、現状以下の場合もあります。簡単な事例を考えてみましょう。仮に、得点1、2、3が得られると仮定します。待ち時間のコストが0.5と仮定します。得点1の場合はチェンジ、得点2の場合はチェンジしない、得点3の場合はチェンジしないと仮定します。この場合の得点1の場合の価値関数は2になります。得点1の場合はチェンジ、得点2の場合はチェンジ、得点3の場合はチェンジしないと仮定します。この場合の得点1、2の場合の価値関数は1.5になります。つまり、
得点1の場合のみチェンジするべきということになります。こんな単純なに計算できる例は稀でしょう。ただし、下記のような式で表現できるはずです。
V(x_t)=max p(x_t)+beta*E V(x_{t+1})
問題は、価値関数Vを求める方法です。ただし、解析的に解くことは困難ですが、再帰的手法を利用すれば、 近似値を求めることは難しくありません。サーチ理論の数値解法について、少し勉強するのも悪くないかもしれません。標準分布ではなく、一様分布から始めましょうか。それにしても、オプション理論と似ています。
クラシック ヒストリカル108
山崎浩太郎
県立図書館で読む。クラシックは、趣味というよりも、勉強中の身です。残念ながら、僕には、この本は、レベルが高すぎます。ただし、学生時代のエピソードは非常に興味深かったです。輸入盤を当たり前と感じている僕には、新鮮な驚きでした。また、オペラと交響曲は、指揮者の適性が全く異なると指摘している。オペラは、アドリブがきかないと駄目なようです。
マエストロ 第3巻
県立図書館で読む。このシリーズは面白い。この本も、非常に興味深い本でした。小沢さんの部分を読む。当初は、ピアニスト志望だったんですね。N響事件も、簡単に解説しています。オーケストラ、観客ともに、ドイツ風を望んでいた。それに対して、世界の動向を知る小沢は、それに反発しました。衝突は当然であると指摘しています。再読の価値があります。
1940年体制―さらば戦時経済
野口 悠紀雄
逗子図書館で読む。再読です。残念ながら、どこで、いつ読んだのか記憶がありません。官僚統制の部分を読みました。官僚主導のカルテルは、うまくいかなかったことを指摘しています。理想と現実には、大きなギャップがあったようです。これは、僕の実感と合致します。ただし、この部分に関する記述はあまりなく残念です。正直、荒っぽい本です。
丸山眞男
逗子図書館で読む。丸山真男の天皇論に関する論文を読みました。非常に興味深い論文でした。丸山氏は、戦前、自由主義的知識人でした。そして、天皇制に否定的な感情を持っていませんでした。それに対して、晩年は、天皇制廃止論者だったそうです。いつの時点で、転換したのかを論じています。本人には、錯誤があると指摘している。
レコードの四季
吉田秀和
逗子図書館で読む。興味深い本でした。ホロビッツを論評した部分が興味深いです。ラフマニノフはいいが、ブラームスはよくないと指摘している。ラフマニノフには知性は必要ないが、ブラームスには知性が必要と指摘している。クラシックに関するエッセイは、時代を超えるものもあります。ただし、技術の進歩は急激であり、レコード等の議論はよくわからないところがあります。
美の巨人 歌麿と北斎
福田 和彦
逗子図書館で読む。興味深い画集でした。浮世絵の美人画を見ると、美的センスの移り変わりを感じます。歌麿の描く美人は、美人ではありません。それに対して、ルネサンス期の美人は、今でも、美人です。この差異は、何に由来するのでしょう。また、浮世絵の愛好者は、歌麿の描くような女性が好きなのでしょうか。ここら辺が、知りたいところです。
6月16日
不動産が崩れていく
AERA
逗子図書館で読む。興味深い記事でした。記事のテーマは、不動産バブルの崩壊です。丸の内の一等地でも、空き部屋が出ているそうです。ファンドの倒産が始まったそうです。当初は、ファンドは、合理的な投資姿勢でした。ただし、バブルに浮かれて、非合理的な投資をしたそうです。奢れるものはひさしからずです。1、2年後が買い時でしょうか。
6月16日
ビル・エモット
痛み超え世界インフレ防げ
日経ビジネス
逗子図書館で読む。興味深いインタビューでした。インタビューのテーマは、世界経済です。サブプライムとインフレは、インフレの問題を重視すべきだと指摘している。ただし、インフレの問題は、G8では解決できない。なぜならば、中国が含まれていないからです。この問題を解決するためには、中国、インドを含める枠組みが必要であると主張している。
June 16
太田 康夫
日銀、天下り開示せず・情報開示に後ろ向き
運命を聞きながら、実家で読む。興味深い記事でした。ネット上のフリーコンテンツの中で、このサイトが最強だと思います。何故、他の新聞社は、同じことができないのでしょう。記事のテーマは、日本銀行の情報公開です。日本銀行は、情報公開に消極的になってきたようです。最初の年は、積極的だったようです。福井前総裁のスキャンダルの影響だと指摘している。
June
Nominal Rigidities, News-Driven Business Cycles, and Monetary Policy
KOBAYASHI Keiichiro NUTAHARA Kengo
情報に関する経済学は、読む価値がないというのが僕の偏見です。ただし、今回読んだ論文は例外です。テーマは、明るい未来への展望のもたらす経済的影響です。常識的に考えれば、明るい未来が待っていると思えば、景気がよくなるような気がします。これは、現実とも合致しています。日本のバブル経済は、低金利等の経済的条件で説明できる部分もあるでしょう。しかし、アメリカを凌駕して、世界一の経済大国になったという高揚感に由来するように思えます。僕も、地価の異常な上昇を冷ややかに見ていましたが、世界一の経済大国であり続けると思っていました。しかし、経済学的に考えると、逆の結論が出るのです。明るい未来とは、将来、経済生産性が大幅に上昇することが予想されることです。将来の技術革新への予想は、現在の不況をもたらすのです。投資について、考えて見ましょう。将来の技術革新が予想されるならば、現在の投資は差し控えるでしょう。何故ならば、現在購入した設備は、陳腐化することがわかっているのですから、設備投資を控えるのは当然です。労働について考えてみましょう。将来の技術革新は、将来の賃金上昇を意味します。将来の賃金上昇は、今期の賃金の相対的価値を低下させます。つまり、労働供給を減少させます。上記のように、将来の技術革新の予想は、現在の経済停滞を招く傾向にあります。ただし、この結論は、現実と合致していません。経済学と現実、どちらが間違っているのでしょう。当然のことですが、経済学が間違っているのです。下記の論文は、実物的景気循環理論の枠組みで、現実を説明することを試みたものです。British Columbia大学のBeaudry氏の分析が、最初の試みです。スタンフォード大学のJaimovich氏は、Beaudryの分析と同様に、実物的景気循環理論を利用して分析しています。小林慶一郎氏は、上記の分析と異なり、ニューケインジアンモデルを利用した論文です。もし、価格粘着性を持たないオーソドックスな実物的景気循環理論では説明できないが、ニューケインジアンで説明できるならば、大発見になります。残念ながら、その是非を判断する能力はありません。
17 June
Inflation Promises a Belt-Tightening Era
David Dapice
YaleGlobal
漫画喫茶で読む。興味深い論文でした。論文のテーマは、アメリカのスタグフレーションです。アメリカは、不景気と物価の上昇というスタグフレーション状況にあります。アメリカ政府は、物価ではなく、不景気の方を優先するようです。つまり、金利の引き下げです。さて、アメリカのエコノミストは、どんな議論をしているのでしょう。
June
Estimating the Productivity Selection and Technology Spillover Effects of
Imports
Ram C. Acharya, Wolfgang Keller
NBER Working Paper No. 14079
実家で読む。非常に興味深い論文でした。著者は、コロラド大学の先生です。論文のテーマは、輸入の生産性に与える効果です。輸入の増加は、模倣と淘汰により、生産性を上昇させるはずです。しかし、現実には、輸入の生産性に与える効果はほとんどありません。何故、模倣と淘汰は、効果がないのでしょう。再読の価値のある論文です。
June
Managing Public Investment Funds: Best Practices and New Challenges
Olivia S. Mitchell, John Piggott, Cagri Kumru
NBER Working Paper No. 14078
実家で読む。興味深い論文でした。この論文は、ペンシルバニア大学のホームページから入手可能です。著者は、ペンシルバニア大学の先生です。論文のテーマは、公的資金の活用です。公的資金は、急激に拡大しています。この論文では、この資金に対する政治的影響を遮断することを求めています。日本の年金制度についても論じています。
June
Made in America? The New World, the Old, and the Industrial Revolution
Gregory Clark, Kevin H. O'Rourke, Alan M. Taylor
NBER Working Paper No. 14077
漫画喫茶で読む。非常に興味深い論文です。この論文は、IIISのホームページから入手可能です。著者は、カリフォルニア大学デイビス校の先生です。論文のテーマは、 イギリスの産業革命です。イギリスの産業革命は、需要面ではなく、供給面により引き起こされたものだと指摘されてきた。この論文によると、需要面の変化ではないのかと主張している。
映画×東京とっておき雑学ノート
小林 信彦
中央図書館で読む。非常に興味深い本でした。このシリーズは毎年楽しみにしています。ただし、全ての年のものが、楽しめるわけではありません。著者の芸談を理解する能力はありませんが、わからないながらも、読んでいて面白いです。東京下町論も楽しいです。ラジオ論も楽しいです。今回は、僕の好きな部分が多かったです。今年は、大満足の出来です。
昭和後期 10人の首相
―日経の政治記者が目撃した「派閥の時代」―
山岸一平
中央図書館で読む。正直、期待はずれです。著者の経歴を読むと、もっと生々しい体験談が語られてもいいはずです。しかし、この本には、そのようなエピソードはありません。多分、読み方によっては、興味深い事実が提示されているでしょう。残念ながら、僕のような素人には、読み解けません。正直、僕には、レベルの高すぎる本です。もう一度読んでみよう。
現代文化入門講座
中央図書館で読む。興味深い本でした。正直、字数制限が厳しく、本格的なものを望む人には期待はずれでしょう。僕のような素人には、この短さは悪くないです。また、読みやすい文章です。その分野の一流の筆者が、素人のために、目線を低く丁寧に解説しています。特に、赤瀬川さんの絵画の解説は、非常に丁寧でした。気楽に読めて、いいです。
June
Trends in Men's Earnings Volatility: What Does the Panel Study of Income
Dynamics Show?
Donggyun Shin, Gary Solon
NBER Working Paper No. 14075
実家で読む。興味深い論文でした。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、ミシガン州立大学の先生です。論文のテーマは、男性の所得の変動です。1970年代、男性の所得の変動は大きくなる傾向にありました。ただし、それ以後については、明確なことはわかりません。1970年代のこの動きの原因は、何に由来するのでしょう。
6月21日
ジョージ・ルーカス
過去・現在の隠れた事実を娯楽映画の中で描きたい
東洋経済
逗子図書館で読む。非常に興味深いインタビューでした。インタビュアーは、映画マニアではないので、質問が大雑把です。ただし、ルーカスは、その質問に丁寧に答えています。ルーカスは、大人になったと思います。それに比べて、僕は、子供です。ただし、レイダースの最新作は不安になります。面白い映画は、子供でなければ、出来ないような気がします。
6月21日
書評『THE AGE OF TURBULENCE』グリーンスパンが米経済に遺したもの
東洋経済
逗子図書館で読む。非常に興味深い書評でした。書評のテーマは、グリーンスパーンの自伝です。テイラールールの部分が興味深かったです。計量経済学が洗練されてきたのは間違いありません。ただし、テイラールールを適用できるほどの能力はありません。グリーンスパーン、そして、現議長も同様の意見のようです。僕も、同感です。この本を読んでみようと思います。
聴衆の誕生―ポスト・モダン時代の音楽文化
渡辺 裕
県立図書館で読む。非常に興味深い本です。また、読みやすい文章です。クラシックの聞き方は、大きく異なっていたと指摘している。当初、コンサートは、社交のためのBGMでした。音楽を真剣に聞く人は少数派でした。その後、現在のような音楽を真剣に聞く人が多数派になりました。この変化は、何に由来するのでしょう。この本からは、その変化の原因はわからない。
音楽の旅人―ある日本人指揮者の軌跡
山田 治生
県立図書館で読む。非常に興味深い本でした。この本の特徴は、音楽を語らざる音楽家の伝記です。不満な人も多いと思いますが、小沢征爾さんは、どんな人生を歩んできたのかを知りたいという人には読みやすくていいです。彼は、音楽の実力だけで、人生を切り開いたことがわかります。ただし、どうも、ここら辺が唐突です。再読の価値があります。
人口減少と持続可能な経済成長
県立図書館で読む。教育と労働分配に関する論文を読みました。興味深い論文でした。学歴間の賃金格差の小さな社会では、公教育へ投資される傾向にある。この論文は、解析的手法で分析している。しかし、このモデルの複雑さを考えると、解析的に導かれるインプリケーションは貧困なものにならざる得ない。ただし、アイデアは面白いです。
動学的一般均衡のマクロ経済学―有効需要と貨幣の理論
大瀧 雅之
県立図書館で読む。著者は、ある研究会で一度同席したことがある。「景気循環の理論」は、何度も読んだ記憶がある。もう一度読んでみようかな。書評の部分を読む。非常に興味深い書評でした。ここで紹介された本のうち、真剣に読んだ本、少し眺めた本、読んでいないが借りた本のいずれかに当てはまります。懐かしい気分になりました。再読の価値があります。
July
中国ミドル市場を制する者が世界を制す
Harvard Business Review
県立図書館で読む。非常に興味深い論文でした。論文のテーマは、中国のグッドイナフです。中国市場は、先進国で主流のハイエンドではなく、グッドイナフが主流である。グッドイナフの特徴は、参入が容易なのことです。同時に、グッドイナフ市場での経験は、ハイエンドにつながる。また、膨大な中進国市場は、ハイエンドではなく、グッドイナフが主流です。
June 25
牛肉デモ、韓流民主主義の素顔
Newsweek
県立図書館で読む。興味深い記事でした。記事のテーマは、韓国のデモです。デモの規模は、過去最大のようです。多様な人が参加しているようです。同時に、冷ややかに見ている人たちも多くいます。ストレス解消に過ぎない。テレビに影響されただけとの批判もあります。僕は、この批判も含めて、韓国は、成熟した民主国家という印象を持ちました。
June 21
会田誠
ダイヤモンド
県立図書館で読む。非常に興味深い記事でした。ライターは、価値観の転換を目指した画家だと指摘しています。そういう部分もあると思いますが、それだけではないと思います。この画家は、理論家であり、弁が立ちます。ただし、画家の語ることが、画家の作品の全てではないと思います。どうも、違和感が残る。この画家の画集を眺めてみようかな。
July
今回は今までと違うことばかりやった
押井守
創
県立図書館で読む。非常に興味深いインタビューでした。押井さんのファンです。ただし、信者ではありません。インタビュアーがうまいのか、押井さんが丁寧なのかわかりませんが、非常に読みやすいインタビューでした。スタッフが苦労している様子がわかります。前半戦は、ドラマがないようです。この映画は、見るべきかどうか悩んでしまいます。
ルベーグ積分超入門―関数解析や数理ファイナンス理解のために
森 真
中央図書館で読む。非常に興味深い本でした。数学の本は、読むのではなく、眺めるだけです。しかし、この本は、読んでみたくなりました。著者は、教師として優れています。この分野の本は、読まなければなりませんが、読む気になりません。しかし、この本は、経験に基づいて、力を入れるところ、抜くところがわかっています。再読の価値があります。
戦後政治の軌跡―自民党システムの形成と変容
蒲島 郁夫
中央図書館で読む。1983年の総選挙に関する分析を読みました。自民党の敗北、田中派の勝利でした。これは、田中判決に影響を受けた都市部において、自民党は大きく票を減らしました。それに対して、田中派の強い地方部では、ほとんど変化しませんでした。都市部を地盤とする田中派議員は、票を減らしました。再読の価値があります。
June
之を楽しむ者に如かず
吉田秀和
レコード芸術
金沢図書館で読む。非常に興味深いコラムでした。ヒラリー・ハーンの最新作を論評していました。僕も、このアルバムを聞いてみました。残念ながら、吉田先生のように、この作品を絶賛できません。単純に、無調音楽は、馴染めません。多くの曲を聞くことにより、その良さが分かってくるのでしょうか。ただし、1度目より、2度目の方がいいです。
地方分権の財政学―原点からの再構築
持田 信樹
中央図書館で読む。あまり期待していませんでしたが、非常に興味深い本でした。基準財政需要の政治性について考察した部分を読む。基準財政需要は、機械的に決定されるわけではない。政治的に決定される。そして、その額は拡張的である。これが、地方交付税制度の赤字の一因だと指摘している。ただし、文章は読みにくいです。どうにかならないでしょうか。
June
博覧響記
片山杜秀
レコード芸術
中央図書館で読む。非常に興味深い記事でした。記事のテーマは、アジアのクラシックです。ヨーロッパでは、クラシックの行き詰まりを感じていたそうです。そのため、エスニック風味を加えることに活路を求めました。ただし、これも、すぐネタがつきたそうです。そして、複数のエスニック風味を混ぜるフュージョンを求めたそうです。だまされているのかもしれませんが、心地のよいだましかたです。
June
こさささこ
あらすじマンガ「源氏物語」
小説新潮
逗子図書館で読む。残念ながら、僕には、古典的教養が足りません。正確に言えば、教養がありません。大抵の人には、この漫画は退屈でしょう。僕には、大変、参考になりました。僕も、源氏物語を読んでみたいと思うのですが、手をつけたことすらありません。暇なのですから、覚悟を決めて、読んでみようかな。どうせ、挫折すると思いますが、
日本橋バビロン
小林 信彦
中央図書館で読む。再読です。前回は、池下のブックオフで購入した文学界に掲載されたものを読む。意外に、中身を覚えていない。両国は、柳橋、深川、両国橋の西側を含めて、一大歓楽街だったんですね。意外でした。現在の両国橋周辺から、正直、想像できません。僕のような余所者が、下町と感じられるのは、人形町だけです。残念ながら、現在の両国橋周辺には、そんな雰囲気を感じることは出来ませんでした。
June 23
オリックス宮内義彦が映す「米国」の限界
日経ビジネス
中央図書館で読む。この雑誌の特集を読むことは、滅多にありません。今回の特集は抜群に面白いです。記事のテーマは、オリックスです。オリックスは、日本にはない米国のサービスを提供するのが仕事である。ただし、この商法は行き詰まりを感じているそうです。また、村上ファンドの話は、材料を持っているにかかわらず、あえて追求しなかったのでしょうか。
地方財政システム論
諸富 徹 門野 圭司
逗子図書館で読む。非常に興味深い本でした。また、読みやすい本です。地方債の部分を読む。地方債は、地方自治体の財政状態にかかわらず、自治省による割当でした。今回の改革は、市場による規律を導入したそうです。著者の立場は、規律の導入は間違いではないが、採算だけで考えるのは間違いだと指摘している。再読の価値があります。
対話でまなぶ数学教室 5 躍動する関数
志賀 浩二
逗子図書館で読む。非常に興味深い本です。ルベーグ積分とリーマン積分の相違が、何となく理解できた。キーワードは連続です。ルーべグ積分の場合、連続していなくとも、積分が可能です。問題は、どんな関数で有用なのだろうか。何故、確率論において、重要なのだろうか。式を追うのではなく、構図を追えればいいと割り切りましょう。再読の価値があります。
山崎浩太郎
名指揮者列伝
逗子図書館で読む。非常に読みやすい本です。しかし、物足りない。長いのも困りますが、短いのも困ります。著者のテーマは、オペラと交響曲です。交響曲は、指揮者の意図でコントロールできます。オペラは、指揮者の意図ではコントロールできません。どちらを好むのかは、指揮者、ファンの音楽観の断層になります。僕は、オペラの方が好きです。
曾我蕭白―荒ぶる京の絵師
狩野 博幸
逗子図書館で読む。興味深い本でした。美術関係の本は眺めることはありますが、読むことはありませんでした。珍しく読みました。講演をまとめたものなので、比較的に読みやすいです。中国風の絵は、スポンサーの関係なんですね。この画家のスポンサーは、寺社等の中国関係の知識が豊富な人たちなんですね。この画家の絵を見て、少女漫画を連想するのは僕だけでしょうか。
移りゆく「教養」
苅部 直
逗子図書館で読む。現代の大学生は、本を読まなくなったと指摘されています。しかし、著者のアンケート調査によると、1970年代以降、読書量に変化はないと指摘している。これは、僕の実感と一致しています。僕の大学時代と現在の学生の読書量は変わらないと思います。大学生は、本を読まないのです。もちろん、本を読む大学生もいます。これは、いつの時代も変わりません。ただし、大多数の学生は、本を読みません。これも、いつの時代も変わりません。
6月
ヴァイオリン界の現在――21世紀の巨匠をうらなう
山田治生
音楽の友
地元の図書館で読む。バイオリンは、どうも馴染めません。下手なバイオリンをのこぎりと表現する場合があります。上手いバイオリンを聞いても、僕にはのこぎりに感じるときがあります。もちろん、素晴らしい音色に感じるときがあります。クラシックの愛好家の中には、バイオリンの音色に馴染めない人もいるのでしょうか。それとも、なれなのでしょうか。
June
酒井順子
着ればわかる!
オール読物
逗子図書館で読む。興味深い記事でした。著者の筆力は抜群です。いつもながら、読みやすい文章です。記事のテーマは自衛隊です。この連載は、服が主役なのですが、今回は、違います。主役は、自衛隊です。残念ながら、興味が持てません。
June 23
A Graphic Account
LIAM FITZPATRICK
TIME
逗子図書館で読む。興味深い書評でした。また、読みやすい英語でした。この雑誌の記事を楽に読めるようになるとは思いませんでした。書評のテーマは、中国のデザインを論じた本です。戦後、当事者たちは、中国のデザインには、不満を持っていました。この状況は、大陸、香港、台湾も同様です。しかし、中国の経済改革は、大きく状況を変えました。
オペラ歌手誕生物語 繰り返せない旅だから
畑中 良輔
逗子図書館で読む。この図書館は、文化関係の本は充実しています。新しい本は大抵あります。やはり、僕の住んでいる街と比較して、文化程度が高いのでしょうか。非常に読みやすい文章でした。 残念ながら、あまり面白くなかった。やはり、修行時代のエピソードは、僕には興味がない。ただし、この本は、これから面白くなると思います。今後期待したいと思います。
われわれはなぜ映画館にいるのか
小林 信彦
逗子図書館で読む。非常に興味深い本でした。今と比べると、文体は少しくどめです。「仁義なき戦い」の部分を読む。広島事件のわかりにくさは、山口組対下関の対立ではなく、山口組対地元勢力として描いたことに由来する。映画会社は、山口組とは交渉可能だが、下関の組は交渉不能だそうです。著者は、こんな仕事もしていたんですね。以外でした。
分配の経済学
石川 経夫
逗子図書館で読む。日本の貯蓄率に関する論文を読む。日本の貯蓄率が高いのは、高齢者の貯蓄率の高さに由来する。高齢者の貯蓄率の高さは、高齢者の就業率の高さに由来する。個人的には、個票を使用しなくても、いいと思います。個票を使用できなかったライバルたちは、怒り狂ったでしょうね。この学者に対する評価は高いですが、僕の評価は保留です。
対話でまなぶ数学教室 6 遠くはるかな流れ
志賀 浩二
逗子図書館で読む。20世紀の数学史に関する部分を読む。やはり、20世紀の数学は、数式を交えて紹介するのは不可能です。そのため、人物紹介になりました。この方針は、間違いではないと思います。ただし、物足りなく思う人は多いでしょう。ただし、僕は、これで十分です。数学の勉強は理解するのではなく、眺めることから始めましょう。さて、うまくいくでしょうか。
地方財政改革の政治経済学―相互扶助の精神を生かした制度設計
小西 砂千夫
逗子図書館で読む。西尾私案に関する論文を読みました。興味深い論文でした。ただし、西尾私案を知らない人には、読みにくいです。日本の小さな自治体が、その財源、能力を考慮せず、大都市並みに権限を抱えているこが問題だと指摘している。業務を国や県に返上すれば、地方分権は成立すると指摘している。道州制もの議論もクリアーですね。
永田町政治の興亡
逗子図書館で読む。再読です。非常に読みやすい本です。また、著者の保有している情報をおしげもなく提供している。にもかかわらず、前回と同様に、面白くない。派閥の重層化の分析は、非常に興味深いです。派閥内に、派閥が出来始めました。そのため、派閥自体の意思決定が、非常に困難になったと指摘している。現在も同様の状況です。
6月24日
「加藤の乱」から8年 主役4人の再連携が語るもの
中村 啓三
エコノミスト
逗子図書館で読む。興味深い記事でした。記事のテーマは、加藤の乱です。加藤さんは、総理候補の本命でした。しかし、小渕派の支持を得られず、動きが取れませんでした。青木さんとの会談で、小渕派の支持が得られたと誤解したようです。それが、加藤の乱につながったようです。多分、正しいと思います。この時期の政治記事をもう一度読んでみようかな。
June
京都 アート探訪
美術手帖
逗子図書館で読む。興味深い特集でした。昨年、京都を何度か訪れました。残念ながら、この特集で紹介された作品を見る機会はありませんでした。僕が、主に訪れたのは、京都国立博物館、京都市立美術館、そして、京都国立近代美術館です。京都市立美術館が良かったです。ただし、この美術館は、明治以後の作品が中心です。機会があれば、もう一度訪れたいです。
June
窪田康平 筒井義郎
消費者金融業の競争度
実家で読む。非常に興味深い論文でした。この論文は、大阪大学のホームページから入手可能です。著者は、大阪大学の先生です。論文のテーマは、消費者金融です。消費者金融は、金利競争に晒されていないそうです。これは、業者のスイッチのコストが莫大だからだそうです。再読の価値があります。
天才の父 レオポルト・モーツァルトの青春
石井宏
中央図書館で読む。非常に興味深い本でした。欧米の最新の研究成果を利用した本です。ただし、そのまま利用するのではなく、小説形式で、読みやすいです。著者が指摘しているように、レオポルドに関心を持った研究はありませんでした。そのため、モーツアルトの神童伝説がわかりにくくなっていました。続編が楽しみです。再読の価値があります。
民営化の政治過程―臨調型改革の成果と限界
飯尾 潤
中央図書館で読む。再読です。学部のとき、読んだ記憶がある。学部のとき読んだ本は、ほとんど内容を覚えていない場合がほとんどである。この本は、珍しく内容を覚えています。記憶違いかもしれませんが、学部のときのほうが、理解度が高かったような気がします。しかし、馬鹿になることは、語学等の勉強には便利です。再読の価値があります。
ルベーグ積分しょーと・こーす
垣田 高夫
中央図書館で読む。非常に興味深い本でした。ルベーグ積分とリーマン積分の相違は、上限と下限が一致しない場合です。リーマンは、上限と下限が一致しないと積分できない。それに対して、ルべーグ積分は、上限と下限が一致しなくとも、積分できる。問題は、ルベーグでも、積分できない場合です。難しそうですね。しかし、構図は、ぼんやりと読めてきました。
レオナルドの謎
利倉隆
中央図書館で読む。この出版社の最近の美術書は、すばらしいです。これは、有力な編集プロダクションの存在に由来するのでしょうか。お金と志のある出版社ならば、この手の企画が可能なのでしょう。ダビンチは、いいとも、悪いとも思ったことはありません。しかし、この画集を眺めてみると、悪くないと思います。このシリーズの画集も読んでみたいと思います。
地方財政論 受益と負担関係明確化へのシナリオ
平野 正樹
中央図書館で読む。正直、最悪の本です。質が低い本ではありません。読みにくい本でもありません。にもかかわらず、最悪の本です。なぜならば、題名と中身が一致しないからです。僕のように地方財政論を期待した人は、失望するでしょう。もう一点問題があるとすれば、付属資料です。長すぎです。こういう本を出すと、お呼びがかからなくなります。
2008
Sovereign Risk and Procyclical Fiscal Policy in Emerging Market Economies
Yui Suzuki
非常に興味深い論文ですが、どうも気に入らない。もう少しシンプルなモデルでも、十分説明できるのではないのだろうか。単なる印象にしかすぎません。特に、政府支出が消費に組み込むのは、違和感が残る。標準的モデルとあまりにも離れすぎていると、何が、標準モデルとの相違なのか分からない。ただし、サーベイ部分は、非常に興味深いです。
歴史小説の懐
山室 恭子
金沢図書館で読む。正直、期待はずれでした。著者の筆力は抜群です。にもかかわらず、この本は、読むにあたえません。才女の書くものですから、僕の理解不能な意図があると思うのですが、どうもよくわかりません。と同時に、あまり文章を書いていません。アカデミックの世界に帰ったのでしょうか。不思議な本でした。それ以外の感想はありません。
集合への30講
志賀浩二.
金沢図書館で読む。非常に興味深い本でした。この分野の用語には、馴染んできました。もちろん、理解しているわけではありません。目標は、どこに置くべきでしょう。やはり、確率論を理解することを目標にするべきでしょう。別に、理解しなくとも支障がないのですから、のんびりやりましょう。理想としては、岩波の講座が読めるようになるといいのですが、無理でしょう。
カラヤンの生涯
金沢図書館で詠む。この本の存在は、昔から気になっていました。しかし、僕のような初心者には読めないだろうと思って、詠みませんでした。予想外に読みやすい本でした。音楽的教養のない僕にも、すらすら読めました。多分、翻訳がいいのでしょう。音楽的側面は、意図的に無視して、評伝に徹しています。バレンボイムの自伝を読んでみようかな。
June
横尾忠則の大冒険
芸術新潮
逗子図書館で読む。この雑誌は、いつも面白い。非常に興味深い対談でした。テク二ックのある画家ではありません。この特集ヲ見るまで、わざとだと思っていました。わざとではなく、テク二ックがないんですね。意外でした。又、名古屋市立美術館でも、モジリアー二展をやっていたんですね。これでは、品不足に感じるはずです。どうして、こんなことになったのでしょう。
June
Credit Rationing, Risk Aversion and Industrial Evolution in Developing
Countries
Eric Bond, James R. Tybout, Hale Utar
NBER Working Paper No. 14116
実家で読む。興味深い論文でした。著者は、バンダビルド大学の先生です。論文のテーマは、発展途上国の金融と産業の関係です。発展途上国の企業家は、貧弱な金融システムに悩まされている。この問題が解決すれば、発展途上国の経済は、大きく発展する可能性がある。一部正しいと思いますが、完全に納得ではありません。
野田正彰
見得切り政治のあとに
中央図書館で読む。今日は珍しく混んでいます。どうして、こんなに混んでいるのでしょう。正直、期待はずれの出来でした。新聞のコラムなので、非常に読みやすい本です。ただし、あまり面白くない。コラムには、自らの体験とそれ以外のものに分かれます。自らの体験に根付くコラムは、抜群に面白い。それに対して、それ以外のものは面白くない。
フェルメールの秘密
利倉隆
中央図書館で読む。このシリーズは悪くないです。ただし、他のシリーズと比較して、数量という面では、見劣りします。僕は、量で圧倒というものは好きです。そういう面では残念です。フェルメールは、好きになったり嫌いになったりします。今回は、すばらしいと感じました。何故、こんなに揺れ動くのでしょう。この画家の画集をじっくりながめてみようと思います。
絵具屋の女房
丸谷 才一
中央図書館で読む。興味深いコラムでした。何年かに一度、個人的な丸谷ブームが来ます。しかし、何週間持ちません。ブームが来る理由は、簡単です。丸谷先生の教養に、あこがれるからです。また、非常に読みやすい文章です。逆に、ブームが去る理由がわからない。教養への憧れ程度では、何冊も読むことは出来ないのでしょうか。今回の丸谷ブームはどうなるでしょう。
レナード・バーンスタイン
中央図書館で読む。期待はずれでした。この手の伝記の中では、コンパクトにまとまった読みやすい本です。にもかかわらず、期待はずれでした。理由は簡単です。この指揮者の人生に、あまり興味がないのでしょう。CBSは、1970年代に入ると、クラシックを見捨てていたんですね。そして、労せずして、グラモフォンの天下になったんですね。ここら辺の事情が知りたいですね。
地方交付税 何が問題か―財政調整制度の歴史と国際比較
中央図書館で読む。フランスの地方財政に関する部分を読む。正直、期待はずれです。僕を含めた読者は、フランスの地方制度に無知です。州、県、市の3層に分かれていますが、それ以上のことはわかりません。ジニー係数の議論を熱心に展開していますが、そんなことに興味がありません。日本のことならば、これでいいです。反省しましょう。
June
Will the Stork Return to Europe and Japan? Understanding Fertility Within
Developed Nations
Bruce Sacerdote, James Feyrer
NBER Working Paper No. 14114
漫画喫茶で詠む。非常に興味深い論文です。著者は、ダトマス大学の先生です。論文のテーマは、出生率です。女性に対して抑圧的社会では、高い出生率につながる。女性に大きな機会のある社会でも、高い出生率につながる。 日本のようにその中間の社会の出生率は、一番低い。理論的に導かれたものなのでしょうか。再読の価値があります。
June
Bank Governance, Regulation, and Risk Taking
Luc Laeven, Ross Levine
NBER Working Paper No. 14113
漫画喫茶で読む。非常に興味深い論文です。著者は、IMFの研究者です。論文のテーマは、銀行の所有構造と規制です。銀行の所有構造の相違によって、銀行のリスクに対する態度は大きく異なる。これは、あるべき規制のあり方に影響を与える。「失われた10年を超えて」にも、同様の問題意識を持った論文があります。あわせて読むことをお勧めします。
2008
Finance, Firm Size, and Growth
Luc Laeven Thorsten Beck, Asli Demirguc-Kunt, and Ross Levine
Journal of Money, Credit, and Banking
漫画喫茶で読む。興味深い論文です。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、IMFの研究者です。論文のテーマは、金融業の発達と中小企業です。金融業の発達は、大企業よりも、中小企業に大きな利益をもたらします。どいうメカニズムなのでしょう。因果関係は、逆ということはないのでしょうか。再読の価値があります。
June 28
デルの起死回生
ダイヤモンド
漫画喫茶で読む。この漫画喫茶は、豪華です。ただし、それなりの料金です。興味深い記事でした。記事のテーマは、デルです。デルの問題は、直販のみのことです。ビジネス市場、アメリカ市場はそれでいいのです。日本等の他の国では、このモデルはうまくいきません。僕も、ノートパソコンはデルです。しかし、直販よりも、店頭で買いたいですね。
6月28日
沖縄で過熱する高級ホテルブーム
東洋経済
逗子図書館で読む。非常に興味深い記事でした。記事のテーマは、沖縄のホテル事情です。沖縄の高級ホテルは、必ずしも、絶好調ではないようです。単価は高いが、稼働率は低迷しているようです。それでも、沖縄のホテルへの投資熱は冷めないようです。沖縄はエキゾチックな魅力を感じます。ただし、この料金は理解不能です。そんなに長く続かないブームのような気がします。
技術伝播と経済成長
戸堂康之
横浜図書館で読む。興味深い本でした。貿易の自由化と経済成長の間には、正の相関かあるかどうかはわからないそうです。この事実は、理論的にも、実証的にもです。自明の事実だと思っていました。
田口富久治
戦後日本政治学史
横浜図書館で読む。再読です。大学院のときに読んだと思っていました。しかし、発行年次を見ると、誤解のようです。リバイアサンには、大変御不満のようです。リバイアサンを久しぶりに読んでみようかな。
ルベーグ積分入門―使うための理論と演習
吉田 伸生
横浜図書館で読む。志賀先生の本はくどいです。その他の本は無味乾燥です。この本は、両者の中間です。その意味で、非常に読みやすい本です。問題は、僕の能力です。
7月4日
小林信彦
定本 日本の喜劇人
週刊読書人
横浜図書館で読む。評者は、この当時の小林信彦さんの論評を熱心に読んでいたんですね。意外でした。コメデイは、論評外だったからだそうです。評者が、この手の論評を気にする人であるのは予想通りでした。ただし、そのことを素直に告白するタイプとは思いませんでした。評者が、セミリタイアしたからでしょうか。この本だけではなく、評者の本も読んでみようと思います。
June
Inexperienced Investors and Bubbles
Robin Greenwood, Stefan Nagel
NBER Working Paper No. 14111
実家で読む。非常に興味深い論文です。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、ハーバード大学の先生です。論文のテーマは、ファンドの運用者の経験とバブルです。若くて、経験の少ない運用者は、ITバブルにはまる傾向にあったようです。これは、ありそうな話です。日本でも、同様の傾向が出るでしょう。再読の価値があります。
Greenwood, Robin, and Michael Schor
Investor Activism and Takeovers
Journal of Financial Economics
実家で読む。非常に興味深い論文です。この論文は、著者のホームページから入手可能です。著者は、ハーバード大学の先生です。論文のテーマは、攻撃的投資家です。攻撃的投資家の収益率は、極めて高い水準です。ただし、大きな収益を上げているのは、その後の買収がある場合だけです。買収がない場合、ほとんど利益を上げていません。
大阪破産
吉富 有治
地元の図書館で読む。非常に読みやすい本です。深い洞察のある本ではありませんが、大阪の公共セクターの現状がよくわかります。多分、大阪だけではなく、他の都市も似たようなものです。
晴れ時々戦争いつも読書とシネマ
福田 和也
地元の図書館で詠む。坪内さんとの対談は出来がよくありませんでした。この本は、出来がいいです。笠原さんへのロングインタビューを誉めていました。わかる人には、わかるんですね。
クリムトとウィーン
地元の図書館で読む。非常に丁寧につくられた本です。やはり、この画家は別格です。文章を読もうと思っていましたが、絵に夢中になって、どうでもよくなりました。琳派を連想しました。
金融再生危機の本質 日本型システムに何が欠けているのか
大村敬一 水上慎士
地元の図書館で読む。結論にたどり着くまでが長すぎます。要は、どんな企業が救済されて、救済されなかったのかということです。5ページですむ話です。どうもよくわからない。
June
How Much of Chinese Exports is Really Made In China? Assessing Domestic
Value-Added When Processing Trade is Pervasive
Robert Koopman, Zhi Wang, Shang-Jin Wei
NBER Working Paper No. 14109
実家で読む。非常に興味深い論文でした。著者は、アメリカ政府の職員です。論文のテーマは、中国の輸出品です。中国の輸出品は、部品等を他の国に大きく依存しています。この論文によると、付加価値の半分は、他の国だそうです。この結果は、他の研究より、大きいそうです。やはりという気がします。
June 30
ハリウッド呑むゲーム-カプコン
日経ビジネス
地元の図書館で読む。非常に興味深い記事でした。記事のテーマは、カプコンです。カプコンは、管理強化の改革をおこないました。有能な人材が流出したそうです。ただし、業績は伸びているようです。最早仕方がないようです。ゲームの制作費が、10億円を超えているのです。管理を強化するしかないようです。せちがない世の中になりました。
June 30
WALL-E: Pixar's Biggest Gamble
RICHARD CORLISS
TIME
地元の図書館で読む。この雑誌に関する熱が、冷めつつあります。継続こそ力です。非常に興味深い記事です。読みやすい英語ではありませんでした。文体が馴染めない。記事のテーマは、ピクサーです。今回の映画は、面白そうですね。この映画は、映画館で見ようと思います。中年のスーパーヒーローを描いた映画は面白かった。ねずみの映画も面白かった。
June
戦後ヨーロッパにおける「悪の問題」
Tony Judt
Le Monde diplomatique
実家で読む。興味深い記事でした。記事のテーマは、ユダヤ人への迫害です。東欧では、この問題が深刻です、東欧では、ナチだけではなく、現地の人が、ユダヤ人を迫害しました。ただし、この事実は、ナチの被害者という認識により、忘れ去れています。そのため、東欧では、西欧と異なり、ユダヤ人差別は深刻です。日本では、ぴんとこない話です。