Journal of Monetary Economics
興味深い論文です。著者は、VANDERBILT大学の先生です。論文のテーマは、確率的動学的一般均衡理論の枠組みで、資本所得税、労働所得税等の撹乱税の与える経済厚生上の効果を計算することです。動学的一般均衡理論の枠組みで、撹乱税の経済厚生に与える効果を研究した代表的論文には、Judd(1987)等がある。ただし、それらの研究は、不確実性が含まれていない。不確実性を含む例外的な研究として、Cooley and Hansen(1989)がある。Cooley and Hansen(1989)は、CIAモデルの枠組みで、インフレ課税の経済厚生に与える効果を分析している。ただし、労働所得税、資本所得税等の撹乱税は、分析対象ではない。それに対して、この論文では、確率的動学的一般均衡理論の枠組みで、労働所得税、資本所得税等の撹乱税の経済厚生に与える効果を分析している。現在の水準で考えれば、のどかな論文です。
gh.jar
最終更新:2011年01月30日 09:10