カローラセレス、スプリンターマリノは1992年にレビン・トレノのハードトップ版としてデビューしました。
スタイル重視のハードトップブーム、バブル景気などに助けられ、一時はかなりのセールスを見せたのですが、
やがてバブルがはじけると、狭い車内と高めの価格が災いしてか一気に不人気車の仲間入りをしてしまいました。
そして、ついに1998年6月末日付けで生産終了(否打ち切り)になりました。
スタイル重視の低全高4ドアを認めようとしない頭の固いヒョーロンカ達にやいのやいの言われながらも、
きっちり丸6年は継続生産されたわけです。跡継ぎは産まれませんでしたが。
ちなみに同時にこの手の4ドアの先駆者であるカリーナED・コロナEXiVも生産を終了しています。
この時期はある意味、ひとつの時代の終わりだったのかも知れません。
カローラ系とはいえバブル期に生まれた車だけに、内装や装備は結構豪華です。
それがそのまま重量にも表れていまして、マリノ
Gtype対AE111トレノBZ-Rではマリノが30キロも重いのです。
6速とGOAで重くなったBZ-Rと比べてこれですから、前期BZ-Gと比べるともっと重いのです。
ちなみに4ドアのセレス&マリノと2ドアのAE101レビン&トレノではなぜか重量が同じでした。
結局最後までセレス・マリノはGOA(ゴア Global Outstanding Assessment)化されませんでしたが、
CIAS(サイアス Crash Impact Absorbing Structure)と呼ばれる一世代前の衝突安全構造が採用されています。
しかし、CIASはGOAが出た途端カタログから名前が消えてしまいました。
また、細かい話ですがこの車はハードトップでありながら後ろの窓が全部開くという特徴を持っています、
意外とないんですよ、後ろの窓が全部開く4ドアハードトップ車って。
バブルの勢いでこう言う細かい所にもコストをかけられたんでしょう、
2500ccクラスのセダンでもたまに、後ろは窓が三割位開かない様な手抜き設計の車もありますから。
今では親父車、というかおばさんの下駄車の感のあるセレス&マリノですが、
ベース車両がレビン・トレノなだけに、走りも他の1600ccスポーティと遜色ありません。
機能パーツに関してもレビン・トレノの物がそのまま使えるため、意外と豊富です。
豊富なのはいいんですがAE101~AE111と跨って生産されていたため、流用の際には注意が必要です。
物によっては前期には付いても後期には付かない(またはその逆)なんて物もあります。
発売から95年5月までの物が前期型、それ以降が後期型です。
ただし外装は94年くらいから後期ルックになっているため中身前期の外装後期を中期型と呼んで
区別することもあります。さらに後期型にはGtypeが5速の物と6速の最終型とがあったり・・・。
エンジンや駆動系に関してはレビンのモデルチェンジと関連づけるとわかる人にはわかりやすいかもしれません。
AE101前期型=セレスマリノ前期型。 AE101後期型=中期型。 AE111前期型=後期型。 AE111後期型=最終型
とそれぞれ近い物になっているはずです。ただしセレスマリノにはスーパーストラットの設定がありません。
# トヨタのサイトでは最後まで5速ミッションのままだったんです、なんて扱いだ・・・。
ちなみに車名の由来はセレスがスペイン語で「実りの女神」、マリノはイタリア語で「海」のことです。
これで行くと「カローラセレス」は「花冠をかぶった実りの女神」とか解釈できるんですが、
もう一方のマリノは「スプリンターマリノ」=「海の短距離走者」・・・競技用ボート?
最終更新:2007年11月05日 18:45