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免疫力が高まる仕組み


体内に入った病原体に対して、人の体は様々な攻撃を行っています。
涙に含まれるリゾチームなども、病原体に対抗する成分です。(風邪薬などで、塩化リゾチームなどと聞いたことがあるかもしれません)

一般的に免疫とばれる場合、主に白血球・リンパ球の働きを意味します。
体内に入った病原体は白血球などの食作用により、白血球内に取り込まれ、消化されてしまします。
しかし、病原体が強力な場合、食作用だけで対抗できないことがあります。
そうすると、白血球によって消化された病原体のカケラからリンパ球が情報をキャッチし、
侵入した病原体にマッチしたリンパ球の出動が要請されます。(なんだか、戦争のようなイメージですが、その認識で間違っていません)
リンパ球は大きくB細胞とT細胞と、2種類に分類できます。
B細胞は、侵入した病原体に対して、「抗体」というタンパク質を多量に合成し、病原体の動きを封じ込めたり、有害部分をブロックします。
T細胞は、ウイルスなどが侵入された細胞を、ウイルスが増殖する前に、その細胞ごと破壊します。

このように、リンパ球までが駆りだされるほど大きく免疫活動(免疫応答)が行われると、活動したリンパ球の一部が体内に残り続けます。(免疫記憶)
免疫記憶が成立していると、同じ病原体が侵入した場合、1度目より速く多量に攻撃することが可能になります。(二次応答)
そのため、水疱瘡や麻疹(はしか)などの強い病原体に感染すると、免疫記憶が確立し、二次応答により病原体を速やかに排除できるため、「1度かかったら大丈夫」という言い方がなされるのです。
最終更新:2011年02月24日 04:34
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