サーバリックスのその他の疑問 > 子宮頸がん予防ワクチンじゃなくてHPV予防ワクチンなんでしょ?

たしかに、HPV予防のワクチンだと言えます。しかし、HPVが子宮頸癌の主たる原因とされている現在にあって、HPVの認知度が子宮頸癌よりも低い状況も踏まえ、「子宮頸がんワクチン」と呼ぶことは特に問題があるとはいえないように考えます。

それ以前に、このワクチンが日本で承認される際、「子宮頸がんワクチン」として認可されている事実があります。HPVによる疾患は、子宮頸がんだけではありません。HPV-16/18は粘膜感染をするため、咽頭癌や舌癌(オーラルセックスなどを通して感染したと考えられる)、あるいは直腸癌(肛門性交によって感染したと考えられる)をも引き起こします。すなわち、女性だけでなく男性にもHPVによるがんのリスクは存在しています。
しかしながら、厚生労働省はサーバリックスを「子宮頸がん」のワクチンとしてのみ認可しました。
ですので、子宮頸がん予防のためでなければ、このワクチンの接種に助成や保険が適用されないということになっています。

このような背景から、サーバリックスが「子宮頸がんワクチン」とよばれることになったと言えます。

最終更新:2011年02月24日 03:41
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