運命のラストバトル編③

人とポケモンを解放させてたまるか!

チルノフ、ダーク、ノホホ博士、ハヤテの四人は黒い橋を渡ってプラズマ団の城へと潜入した。

だがそこで待ち構えていた者たちがいた。


“七賢人”



彼らはボスのゲーチス亡き今でも、プラズマ団として活動していた。

王のNを護るため、奴等はチルノフに襲いかかろうとしていた。

3対7とは不利があり過ぎる。

駄目なのか?そう思った時、救世主たちが現れた。


ヨウタ「待たせたな、チルノフ!ジムリーダー、颯爽登場だぜ!! 」


なんと、チルノフと熱い戦いを繰り広げたジムリーダーたちが駆けつけてくれたのだった…!

リリカ「事件が発生しているのに、私たちジムリーダーが黙っている訳ないでしょ? 」


ショウヤ「面白そうなことしてるじゃねえか・・。」


チェロ「僕たちが相手しますよ、敵さんたち。」


ミナシゲ「さあ、誰から行こうか・・。」


サイガ「・・・。」


エミ「チルちゃん、先に行って!ここは私たちがやるから! 」


突然のジムリーダーの登場にかなり焦る七賢人たち。

チルノフはジムリーダーたちにその場を任せ、先を急いだ。


そして王の間…

長い部屋の奥の王座でNは待っていた。

「ここまでキミはやってきた……なのにゼクロムは反応しないんだね。まだキミを、英雄と認めていないのか。がっかりだね…。…ボクは少しだけ、キミのことを気に入ってたのに。幾度も勝負を重ねる内にポケモンを大事にするトレーナーかもと思ったのに! 」

そう、チルノフが持っていたダークストーンはまだ何の反応もしなかった。

これはゼクロムに認められていないということになるのか…?

「…だけど所詮、ボクの思い込みでしかなかった。やはりトレーナーが勝負をしても理解し合うことなんてない!…キミにできることは二つある。理想を求める為、ボクに挑み玉砕するか。それともここを立ち去り、ポケモンが人から解き放たれた新しい世界を見守るか。」

そう言うとNは片手をあげた。


おいで、レシラム!



彼の合図と共に、壁を突き破って登場した『レシラム』。

灼熱の火柱を放ち、その強力な力をチルノフたちに見せつけた。

するとその炎に反応したのか、ダークストーンが輝きだした。







周りのオーラを取り囲んだダークストーンが、それを強烈なパワーとして、今・・・・・・・・・解き放つ!!!!







謎の気を吸収したダークストーンは見るみると姿を変え、やがて…『ゼクロム』へと姿を変えた。

ゼクロムは仲間になりたそうな目でチルノフを見つめる。

チルノフはそれを見て、ゼクロムの背中へと乗り込んだ。

Nもまたレシラムの背中へと乗り込んだ。

「N、お前のくだらない夢を…ぶち壊してみせる…!!」



「フフッ・・・ボクには未来が見える!絶対に勝つ!! 」



ついに始まった史上最強の伝説同士の対決…!

ゼクロムはクロスサンダーを、レシラムはクロスフレイムという強力な技で攻撃するが、互いに相打ちとなってしまう。

ゼクロムがあまごいで雨降らせた、だがそれに対しレシラムはにほんばれで日差しを強くした。

同レベルであるがその戦いは口に表せないほどのものだった。観戦していたものは皆唖然としていた…。


「……それで、ボクたちを止められるのかい?」


「 止めてやるさ・・いや、止める!! 」


今度はゼクロムは10万ボルトを放つ、レシラムはソーラービームを放つが互角となる。

「・・・まだだ、こんないい勝負・・・まだ終わらせはしない!!」


「血が騒ぐねぇ!! 」



ゼクロムとレシラムはぶつかり合う、もう体力はお互い限界のはずなのに、それでもぶつかりあう…!

そして…ゼクロムのらいげきとレシラムのクロスフレイムの相打ちにより、レシラムが敗北。そのまま王座へと墜落した。




「…………………ボクとレシラムが敗れた……。キミの思い…真実・・・どうやら僕は…………間違っていたのかもしれない…。」

Nはようやく、自分の間違いに気付いたのだった。

Nは、ある者に「ポケモンと人を切り離せば、お前も・・・友達であるポケモンも救われる」と言われ、人からポケモンを解放しようとしていた。

初めはその者の事など聞き入れたくはなかったが、考えている内にいつの間にか間違ってその者の言う通りにしてしまったらしい。

だがもう、N自身は自由になれた。


「ポケモンのことしか…いや、そのポケモンの事すら理解していなかったボクが…多くのポケモンと出会い、仲間に囲まれていたキミに敵うはずがなかった・・・。」


Nは負けを認めた。そして…ちゃんとした人生を取り戻す為、また一から旅をすると言った。

チルノフも皆もそれを認めた。


「キミには…夢があるんだろう?ならその夢を…叶えろ!ボクも…ちゃんとした人生を取り戻す!そして・・・いつかまた…いつかまた、何処かで会おう!それじゃ…さよなら……。」



N派最後の別れを告げ、レシラムに乗って知らない世界へと旅立っていった。


「ああ!今度会ったときはまた…ポケモンバトルだ!」



チルノフは、彼らの姿が見なくなるまで手を振った。

























こうして…チルノフと、仲間たちの長い旅が終わったのだった。

しかし終わりというものは常に始まりでもある。

そう………チルノフたちの冒険は、まだ始まったばかりなのだ。

世界には数多くの強敵トレーナーや、まだ見ぬポケモンたちが存在している。

ポケモンとトレーナーがいる限り、彼女たちの冒険はまだまだ続く…!

続くったら、続く!





……END?


エンディング

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最終更新:2011年01月07日 15:20