『私』【………あれは、ある雨の日の事じゃったな……】
『私』【……あの日、我はいつものようにあの湖におった…人が言おうたように癒しの場所じゃったからな。】
『私』【そんな時じゃ、湖の近くで僅かに音がしたのだ。 人が言おうたように我は国に追われていたのでな、警戒心剥き出しだったわい】
真庭鳳凰(四季崎)「・・・それ、何時頃だっけ?(『私』に)」
『私』【それで、音のする方向から現れておったのは…“昔の”四季崎じゃ】
真庭鳳凰(四季崎)「ああ・・・・俺がカオスソードと変体刀、バコバコ作ってたときだな。」
『私』【四季崎、もう分かってると想うがお主が鳳凰の体を借りる前、いわば生前の時じゃ… 国の人間ではないと一瞬で悟った我は警戒を解き、湖のほとりに腰掛けた……こ
れが運の尽きじゃったな】
真庭鳳凰(四季崎)「そ、お前の・・・終わりだった。」
『私』【…しばらくお主と何気ない会話をしていたら急に心臓を“素手で”貫かれてな、精神を丸ごと吸い取られた……いわば魂が抜けた状態じゃな】
真庭鳳凰(四季崎)「ああ、あの時な・・・・そういや知り合いに魔術師がいたから教わったんだっけその技・・・」
『私』【そして、残された肉体からこの剣の刃を、奪われた精神からはその他の全てが創りだされた……というわけじゃ】
『私』【…しかしの。正直言って、我が何故、どうやって人に転生出来たのかが検討もつかんわい】
真庭鳳凰(四季崎)「さぁな、何でかという方法論はわからねぇが、予知はできてた。(『私』に) 」
『私』【……しかしお主、少々無理がありすぎゃあせんか?第一の……そんじょそこらの魔具とは桁が外れてるんじゃぞ?】
真庭鳳凰(四季崎)「いいじゃねぇか、俺のおかげでお前は国の奴等に蹂躙されずに済んだ。それに、お前を止める抑止力は・・・ある。カズネの血刀「鉉」さ。そして・・その他にもある(『私』に)」
『私』【……やはりの…同時期に血刀も創られていたそうじゃからもしやと思うていおうたが…当たりとはの】
真庭鳳凰(四季崎)「その他にも・・・・お前、いや、お前等の抑止力となるモノがまだある。数はいわねぇがな。 」
『私』【……もう我の同族は殆ど消息が不明になったがの…唯一居場所が分かっているのが“神狼”だけじゃな】
※人→ネルフ お主→四季崎
|