この物語は、TOKYO都NERIMA区を舞台とする正義の物語である
いや…そう、願いたい
*
「主役って脇役あってこその主役ですよね!」
小さなアパートの一室で、何かの本の受け売りを偉そうに語っている地味なJKが居た
「しょっぱなからパクリとかwwwパネェwww」
「パクリじゃないですよ!パロディですよ!そこの違いちゃんと頭に叩き込んでおくように!!」
「富士○書房に謝るべきだとジャクリーヌはジャクリーヌは申し上げますわ」
「テメェも電○パクってんじゃねぇかあああああああああああああ!!」
彼女は勢いよく円卓にドロップキックをぶちかます
「暴れんなしwwwwwwマジパネェからwwww」
「まぁ、荒々しい…性格は胸の大きさに比例するのかしら」
「あ゛ァン!!?」
「小さいほど短気になるのかもしれませんわね…」
「まぁwwwwwささこぺったんだしwwww否定できないっつーかwww化けの皮剥がれt」
「デュクシ」
「おうふwwwwwwwww」
般若の形相だった、今この場に彼女の腹パンを止められる者はいない
「まぁ、それは置いといて…どうしてワタクシたち、こんなボロアパートで集会を開いていますの?」
無駄にサラッサラな髪を掻き上げ、おおよそこの場には似合わないお嬢様が口を開く
「オイ置いとくなよ置いといて良い問題じゃねーんだよひんぬーに取ってはなァ!!…コホン、いやまぁそれには深い事情があってですね…」
「つーかwww狭くねwwwwwマジ狭くねwwwww」
ダウンしていたギャル口調美白少女も起き上がり何事もなかったかのようにいつもの様子に戻る、立ち上がりが早いのは彼女の特徴だ
「…で?深い事情、とは?」
「いやまぁ、事情と言うよりは何か別のものかもなんだけど…」
「ささこの思いつき結構好きだからwwww言ってみwwwww」
「じゃあ…」
一呼吸置き、彼女は言い放つ
「―――正義の味方が、やりたいッ」
*
数秒間を置き、すぐにその空気は吹き飛んだ
「ささこwwwwwwwwwwwwマジパネェwwwwwwギャグ線たけぇwwwww」
「ギャグとしては30点くらいかしら…まぁ浅野さんが大爆笑していらっしゃるから赤点回避くらいは差し上げましょう」
「え!?え!!?ギャグじゃねーからコレ!!大真面目だから!!!」
「腹wwwwいってwwwww具体的にwwwww何すんのさwwwwちいきかっせーかかつどーwwwwって奴wwwww」
「そもそも正義の味方と言っても…敵すらいないじゃありませんの」
「ぐっ…確かに具体的なことは何もなく、正義の味方的な敵もいない…ぐぬぬ」
抱腹絶倒する美白少女が一人
頬杖とため息をつくお嬢様が一人
頭を抱え考え込む地味子が一人
とてもおかしな空間が生まれていた
まだとちう
最終更新:2012年12月21日 01:17