Act1-2 去るものは追わず

"去るものは追わず”
ケイオス西部——アグラナ地方
AM 02:06
クラーク・ミラー”軍曹
CPO第24連隊



ーアグラナ地方 砦から8km―

バババババババババババババ(ヘリコプターがウィルソン部隊と捕虜を乗せ、星が輝く荒野の空を飛んでいる)

ヘリコプターの乗車口から流れて行く外の風景を眺め続けている。すると夜中だというのに一つの閃光が荒野の平地から輝きだし、光はヘリコプター目がけ飛んで来る。光を追いかけて眺めているとそれは追尾型のロケット弾だった。

ウィリアム「野郎、来やがったか!被弾するぞ、掴まれ!!」

ズガァァァン!!

ウィリアムの怒号が聞こえるとほぼ同時にヘリコプターに衝撃が走る。視界はぐらぐらと揺れ、乗車口から見える景色は横回転していながらヘリコプターが墜落していく。

ズドオオオオオオン!(ヘリが荒野のど真ん中に放り出された状態になり、煙よ硝煙、微かな炎の光が夜空に消えて行く

ハァ…ハァ…(小さく呼吸しながら、真っ暗だった目の前がぼやけながらも明るくなり、次第にはっきりとした視覚を持つ。倒れていた体を起こし、墜落したヘリから出されていた自身の体を眺め、見る形もなく凹みきったヘリコプターに視線を移す)

クライブ 「よう新人、帰りは歩きだぜ(何事も無かったかの様にヘリの外でクラークを見やる) 」
カーター「俺達のせいで死亡者が出ちまったか…すまねぇ…(ヘリからはみ出ているパイロットの懐を漁り、USPハンドガンを手にする) 」

ウィリアム「クラーク、お前は平気そうだな…(ヘリから墜落したというのにぴんぴんしており、空を見上げながら無線に耳を当てる)本部、こちらファインチーム。第一回収地点から8km程離れた位置に墜落、敵兵のロケット弾を確認した。生存者5名、内負傷者1名、パイロットは死亡した。オーバー 」

コマンダー(無線)「そこから北に行け、今衛生兵の乗った救助ヘリが向かっている。それとウィリアム、衛生から見ると墜落位置に敵兵がわんさか集まって来ている。死亡者はもう出すな、いいな 」

ウィリアム「了解、ウィリアムアウト(無線機を離し、ライフルの銃口を前方にかざす)カーター、負傷者の世話は頼んだ。クラーク、クライブ、突っ切るぞ…(夜中で見えないため、ゲリラに合わない様深長かつ好スピードで先導) 」
クライブ 「了解、楽したかったもんなんだがな(ACRを構え、ウィリアムの後ろに着いていく)

カシャン(M4A1ライフルを取り出し、前方に構えながらウィリアムの後をついていく)

カーター「ルーク、しっかりしろよ、踏ん張りどころだ!(ルークと呼ばれる負傷者の肩をもち、ウィリアム達の後を追う)



ウィリアム「(長い時間歩き続け、特定の位置にマーカーの準備をする)ゲリラには合わなかったな…だがここからが問題だ…アローンの野郎共はどうやら相当カンカンみたいだぜ(M21ライフルを地面に固定)追撃の準備だ、カーター、ルークはそこに寝かせろ。クライブとクラークは奴らをぶっ殺す態勢を取れ 」
カーター「頼むぜウィリアム中尉、あのパイロットの為にも俺達は助かって帰らなくちゃ…(ルークを寝かせ、USPを手に持つ) 」
ウィリアム「安心しな、死ぬ確率は0%だ(スコープに眼を当て、撃鉄を放つ準備態勢になる) 」

ライフルを構え、暗い地平線に銃口を向けたまま待機している

クライブ 「何人束にする気だろうな、連中(ライフルを構え、やや前進して待機) 」
ウィリアム「あまり前線に立つなよ、撃たれるぞ(スコープから一旦眼を離し、クライブに声をかけるが、すぐスコープに眼を当てる)」

――ォォォォォ!(地面が微かに揺れる、すると地平線には多人数のアローン兵がこちらに向かって銃器を抱えながら走ってくる)

ウィリアム「…よし、仕掛けるぞ(スナイパーライフルを連射していき、発砲する度に敵兵を減らしていく) 」
クライブ 「心配無用だ!(ライフルを連射し、次々に敵兵に照準を合わせ、確実に数を減らす) 」

ズダダダダダダダ!(構えていたライフルの引き金を引き、遠方にいる敵兵を殺していく。いくつか自身の周囲に銃弾が飛んでき、風を切る音が何度もする) 」

ウィリアム「回収地点には近づけさせるなよ!全員ぶち殺せ!!(リロードをしている最中、上空を確認)」

パラパラパラパラ(回収ヘリがクラーク達の元に着陸し、中から数名のCPO隊員が下降し敵兵に応戦)

ウィリアム「引き上げるぞ!カーター、ルークを回収してやってくれ!クラークも手伝ってやれ、速くしろ!!(ARに持ち替え敵兵を射殺していく) 」

ルークを運ぶカーターの元まで走り、ルークを引きずりながらもヘリに乗せる


やがて……銃撃戦が収まりだし、アローン兵の死骸で埋め尽くされた荒野が残るだけであった


クライブ 「(ACRで後方を警戒しながら、クラーク達の後ろを歩きヘリに向かう) 以外と何とかなるもんだ 」
ウィルソン「どうやら残党共は片付いたらしいな…(付近の死骸を蹴り飛ばし銃を降ろす)…クライブ、ちょっとこい…(足下で倒れてながら動いている人間に視線を降ろす) 」
クライブ 「クラーク、そいつら頼む どうしました、隊長。宝石でも?(ACRを下ろしウィルソンの許に駆け寄り) ……へぇ 」

ヘリにはまだ乗らず、ウィルソン達の背中を見据える

ウィルソン「他のアローン兵と違ってコイツはどうやら上層部の奴みたいだな。こんな奴が前線に行かないとならないレベルまでに壊滅したか……レスターの情報を知っているかもしれない、だが情報の出所は幾らでもある。どうするクライブ。お前に任せる 」


選択肢
(クライブ)

A 射殺する B 捕虜にする





Aを選択

クライブ 「それでも此処に来るって事ぁ、その程度なんでしょうよ(Aを選択、拳銃を抜き、兵士に向ける) 」

バン!

クライブ「(拳銃を仕舞う)今回は落ちないのを期待してますよ、隊長」

ウィルソン「本部、こちらファインチーム。これより帰還する(クライブの肩に手を当て、ヘリに乗るよう合図。クラークの前まで歩く)それなりの活躍だったな新人、次も死ぬなよ(ヘリに乗り、座席に座る) 」

ウィルソンを視界に捕らえ続けながらフェードアウト

―ミッション成功―

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最終更新:2013年02月01日 00:50