ピカチュウの中の人(以降ピカ中)「あいつのことがまだ忘れられていない…いや忘れちゃいけないんだよね、自分の妹なんだし…」
俺はピカ中、地球から来た不死鳥と人間のハーフだ。
以前までは地球の時の記憶がなかったが可愛いロリきょ…
クラヴィスちゃんのとんでもねえ本によって記憶が戻ったんだ。
ピカ中「あの本で記憶が戻って以来この夢ばっか見るな…何をすれば、正しかったのだろうか…?」
その答えは…俺がわからなければ誰にもわからない。
ピカ中「もうあれから2年か…」
ー2年前、地球ー
ピカ中「歓声〜浴びていざ行け〜見せろ熱い〜獅子の魂〜♪ラーララーラララ頼むぞ〜今だ平〜尾〜博嗣〜」
これが2年前の俺、ピカ中…大友浩之である。今と変わらないレオ党である。
「ガチャッ!」
小学生くらいの少女「歓声〜浴びて今〜だ〜青く染まるスタンド〜狙え〜♪」
浩之「…俺の部屋に入る時はノックしろと言ったはずだぞ、
カズミ…」
彼女は俺の妹の一美だ。…とは言っても実は血はつながってない。しかし彼女は血が繋がっていないことは知らない。
小学生くらいの少女→カズミ「いいじゃん別にー、兄やんどうせ野球中継見てるか野球中継見てるかしかないじゃん!」
ピカ中「…そうだよ、それしかなくて悪かったなーっ!」
カズミ「別に悪いとは言ってないよー!だからほっぺたむにむにするのはやめてーっ!」
浩之「あ、わりいわりい…柔らかかったからつい…ね」
カズミ「もーぅ…兄やんって何でボクとか姉やんとかとやたらにスキンシップとりたがるかなー…」
浩之「兄妹だからだよ(至極)」
カズミ「…でも外でそのスキンシップをとるのはやめてほしいな、恥ずかしいしさ…」
浩之「やだよ(即答)…冗談だ、わかった…」
カズミ「…あ、そういやレオチャンスだったんだよね、どうなったの?」
浩之「ん?おっと、テレビ見てなかった…お、チャラ尾サヨナラ打った、犠牲フライだ!」
カズミ「お、流石ベテランっ!何とか首の皮一枚繋がったねー!」
浩之「俺はオツ兄さんに勝ちがつかなかったことに不満がいっぱいだ!とりあえず勝ってよかったけど!」
カズミ「…さ、最終的には10勝するって!次期待しようよ!じゃあボクは部屋に戻るね!」
「ガチャッ…バタンッ」
浩之「…あーあ、また伝えそびれちまったよ…」
…俺はあの時、好きだったんだ。義理の妹、カズミのことが…
───────
浩之「(…どーやってあいつに告白するかね)」
翌日、学校で授業を聞き流しながらずっとそればっかり考えていた…
奈緒「ヒロー?…授業終わったよー、お昼だよー?」
そんな俺に突然声をかけてきた少女…彼女は新谷奈緒。俺の幼なじみで当時はクラスメイトだった子だ….
浩之「…え、もう?…そうか、もうこんな時間か…」
お昼の時間に入ったのにも気づかなかった…いつの間に授業が終わっていたんだ…?
奈緒「気づかなかったの?結構ぼーっとしてたんだねー…」
浩之「…どうやらそのようだ、柄にもなかったな、ハハハ…」
奈緒「一体どうしたのさ、何か悩みでもー」
女子生徒「ナオー、今週当番ー、早くしなよー!
奈緒「あ、やばっ…じゃ、また後で!」
浩之「おうっすー。」
────────
奈緒「…んで、どーしたの?あんたがそんなに悩んでるなんてらしくないじゃん!」
浩之「…俺が悩んでること自体がらしくないってか…どんだけ楽天的に見られてんだか。」
奈緒「普段のあんたの姿を見てたら誰でもそう思うって…ましてや私はあんたと10年くらいの付き合いなんだよ?」
浩之「それならお前にとっては俺が今悩んでる理由はさらにらしくないと思うな…恋の悩みなんだ…」
奈緒「…確かにらしくないわー、野球バカのあんたも恋とかするんだー…」
余計なお世話だ。あいつは昔っから俺をおちょくるのが好きな奴なんだ…
浩之「…恋なんて今までしたことないし、どうやって思いを伝えればいいのかわからない。それで悩んでんだよ…」
奈緒「それって悩む必要なんてあんのかな…変に考えすぎなくても、普通に自分のその子への気持ちをはっきりと伝える…それだけでいいんじゃないかなって私は思う。あんたは多分失恋した時の事考えて恐れてるからそうやって悩んでるんだろうけど…そうやって傷つくかもしれないからって自分の気持ちから逃げてたらいつまでたっても恋なんてできやしないよ!いつもの前向きなあんたはどこいったの…?」
浩之「…ナオ…」
…全くその通りだった…今の俺は失恋し、傷つくことから、逃げてただけの腰抜けだった…
浩之「…勇気付けられた気がしたよ、ありがとう…」
奈緒「な、何言ってんのバーカ!友達が困ってたら力になってあげるのは当然でしょ!ましてや10年以上の付き合いなんだからね!」
浩之「ハハッ…強調するなぁ、そこ…んじゃ、行ってくる!」
…もう迷わない、あいつに今の、俺のこの昂ぶる恋の気持ちをーー
奈緒「…ってちょっとちょっと!まだ午後の授業終わってないって!」
浩之「…あっ、まだ昼休みだった!」
…俺がいうのもなんだが…恋にひたむき過ぎるのも考えもんだな。
────────
浩之「…さて」
いつもは遠くてかったるいと思って通っていたこの帰り道だが…何故だ、今日はあっという間に家についた…ような気がした…
浩之「…さて、あいつはもう帰ってるだろうな…ん?」
俺の家から誰かが出てきた…あ、あれは…
浩之「…芽衣ちゃん?」
…そうだ、芽衣…新谷 芽衣…うちとは家が隣で、クラスメイトである新谷奈緒の妹だ。
芽衣「…あ、ヒロ兄…今帰ってきたところだったんですか?」
浩之「そうだよ。芽衣ちゃんは…カズミと一緒に帰ってたのか?」
芽衣「…そ、そうなんです。それで今家へ帰るところです…」
浩之「…そうか…気をつけて帰れよ?…まぁ家はすぐそこだけど…」
芽衣「あ、はい…では、さようなら。…」
浩之「おーぅ、またねー。…さて、行くか…」
───────
浩之「…」
家に帰宅し着替えも済ませ、彼女の部屋の前に立っていた俺…しかし、目の前のドアノブにどうしても手が出ずにいた。
浩之「…(いざとなると緊張すんな)」
初めて女の子に告白する。こんなんで緊張すんのって俺だけ?…いやこんなカチコチじゃあ何も伝えられん…弱気は最大の敵、勇気を出して目の前の扉を開こう、そう思った時だった…
「ガチャッ!」
…一瞬背筋が凍った。…まさか緊張を必死に抑え込む前にそっちから開けてくれるとは思わなかったからだ…
カズミ「…人の部屋の前で何をブツブツと言ってんの…変な人に見えるよ?」
浩之「…声に出ていた?」
…冷静な表情を装うも心の中は冷や汗でいっぱいだった…まさか「あいつが好き」と言うことも聞かれてた…
カズミ「うん。…でも流石にドア越しだったから何言ってたかまでは聞き取れなかったけどね。」
…セーフ、そこまでは聞こえていなかったようだ。
カズミ「…一体どうしたの?…君がボクに話がある…ということしか浮かばないんだけど…」
浩之「…まさにその通りだ…部屋に入って、いいか?」
カズミ「…いつもグイグイ入ってきてるよね?(汗)…そんな畏まらなくても、別にいいよ。どうぞ」
浩之「…おうっ」
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最終更新:2014年04月13日 02:20