アルク「…(アルクが手に持つレーダーは、行方の知れない
カオスエメラルドの在処を突き止めるものだった)確か、反応があったのはこの辺の筈だが…(辺りを見回し)」
アオ「(自分から見てアルクが死角になっており、所持しているカオスエメラルドを眺めながら歩いている)……ふと思ったけど、コイツとの付き合いも長いもんだな…」
アルク「…
見つけたぞ(持っているレーダーを握り潰し、オムニトリックスで変身する) “Forest Seed!” (その透き通るような機械音声は、やや離れたアオの耳にも届いた)」
「!」
アオ「…。(機械音声を耳にし、何事なのかと顔を上げ無防備に振り向く)」
アルク「こいつァ遅いって…かッ!?(木の根の先端部のように尖った腕を振り向いたアオの顔面めがけて貫こうとする)」
アオ「えっ…(目と鼻の先。文字通りの“眼前”に迫る腕に気が付き、瞳が縮小していく)…ッッ!?(即座に腰を落とし、腕が掠めた前髪がハラハラと舞う)」
アルク「俺は手っ取り早く済ませたいタイプなんだ、さっさと出して楽になったらどうだ?(アオの周辺に次々と種を撒いていく) …ガッ!!(腕を地面に刺すと、種が急速に成長し、アオの背丈ほどの高さになる)そっから…! “Burning hand!”(肩にあるエンブレムを叩くと根のような腕が燃え盛っていき、その腕で植物に火を付ける)」
アオ「ま、待ってくれ!一体何のこと…ッ!くそッ、話が通じるタイプでも無さそうだ…!!(成長した植物を目視し、腰からコンバットナイフを抜いて逆手に構える)生やした植物を、も…燃やすのか…!?(半歩下がり、身構える)」
アルク「抵抗するったぁいい度胸をお持ちだなぁ…ここでお終いだ ファンクション000
“Chaos Control!!”(そう叫んだ瞬間、アルク以外の全ての“もの”の動きがまるで止まったかの様に遅いスピードになる)」
アオ「(何だ…嫌な予感がする、こうなればッ)先に行かせてもら (ナイフを構え、アルクに向かい駆け出した瞬間にカオスコントロールが発動し、静止しているかのようなスローモーションになる)」
アルク「オムニトリックスが『万物を再現できるデバイス』でなくて悪かったな!(その隙にアオの懐から、カオスエメラルドを全て奪取する)全てがトロいな、ハッ!(アオの背中に蹴りを入れた所でカオスコントロールを解除)」
アオ「(体が、動かない!?……!そんな、カオスエメラルドが…ッ!?)あ¨がッ!!(蹴られた所で静止が解け、受け身も取れずに地面に倒れ、勢いが収まるまで転がってしまう)」
アルク「俺の名前をよく覚えとけ、マーク・ゼロ・テニスン(M
Ark“Zero”Tennyson)だ(勿論これは洒落を効かせた偽名だが、相手を緊張状態に陥れる事で多くの人間を騙してきた)『最終計画』への布石は整った。あとは『世界リング』だけ…!!(月明かりに照らされ、不気味な影を作り出しながら去っていった)」
アオ「(仰向けになったまま上体を起こし、アルクを睨む)
マーク、ゼロ……テニスン…!(最終計画、世界
リング…!?くそ、くそっ…嫌な予感ばかり当たっていく…!)(焦燥し、汗が頬を伝う。アルクが去った事を確認し、力を抜いて咳き込む)…え¨ほっ、ごほっ…あぁ……俺に残された力は、"ドライブ"…だけか(仰向けになったまま星空を仰ぎ、額に手を置いてフェードアウト)」
最終更新:2013年09月07日 04:36