キルライフⅢ アオストーリー 過去ログ1

ー東ケイオス議事堂 総統室ー




リチャード「フゥー…(びっしりとしたスーツ姿と葉巻を片手に、太陽が差し込む不自然な程に大きなガラス窓の傍で一服をしている) 」

秘書「大総統、お客様が参られました…… 」

リチャード「……通せ(腰の位置にある仕事机の上の灰皿に葉巻をなすり付け、見るからに堅そうな椅子の背もたれに自分の体を預ける) 」

アオ「(フォーマルな服装に身を包み、開いた扉の向こうに立っていた)失礼します(一言を口にし、総統室に入り適当な場所で立ち止まる) 」

リチャード「お初にお目にかかる。清辿蒼。リチャード・パーカー大総統閣下だ。寛ぐ事は出来ないが少々立ったままで居てくれ(秘書に部屋から出る様指でジェスチャー) 」

秘書「(一礼後、総統室の扉から退室) 」

アオ「…っ。えぇ、はい(後頭部をかき、立ち尽くす)(大総統が、急に呼び出したりなんかして…何事だ…?) 」

リチャード「そう緊張しなくていい。リラックスしていいぞ……(アオ方面の、机の端にドンッと資料を置く)君の過去の戦績、そして我々CPOの手助けをしてくれたその”力”を見込んで、頼みたい事がある…… 」

アオ「ハハ…お心遣い、痛み入りますよ(少しだけネクタイを緩める。そして置かれた資料を見て目を丸くする) ……伺います(表情が真剣になる) 」

リチャード「資料に書かれてある通り、ある村の村人全員が姿をくらました事件だ…その調査をして欲しい、ストレートに言えば君には私の部下に、「エージェント」になって欲しいのだよ清辿蒼………(立ち上がり、腕を後ろに組みながら窓ガラスの近くで歩みを留める)君は英雄だ。それ故、その力は我々が利用したい。一種、これも平和の為だ……引き受けてくれ、清辿蒼(振り返ると、ギラつかせた眼でアオを凝視) 」

アオ「(ざっと資料に目を通し終え、机に置く) ………っ(リチャードのギラついた眼が合う)…わかりました、引き受けましょう。平和のためとなれば断る理由が見つかりません 」

リチャード「感謝する…早速だがその村に入って私のもう一人の「エージェント」を救出して欲しい。連絡が入らず、恐らく何かあったと思われる……頼んだぞ 」

アオ「………(驚いたような表情) え、えぇ……はい、わかりました(肩を竦めながら) 」





――クリサツ村――





パキパキパキパキ…(村の中央では火が焚かれ、所々でニワトリの鳴き声が響く)

アオ「ふぅ…人使いの荒い大総統だ……ここがクリサツ村か(いつもの装備(ナイフ)を身につけ、村の中央へ足を運んでいく) 」

男性「ガランガラン(端の方の小屋で何かを落とした様な大きな物音を立て、慌てる様子もなく立ち竦んでいる) 」

アオ「音ッ――(もうこの村には誰も居ないはず、居るとすれば潜入したエージェントが…!)(音のした方へと駆け出し、小屋の側に立つ男性が目に入る)――む、村人…!良かった、あの人なら何か知ってるかもしれない………あの、少しいいですか?(ほっとしたような表情で歩み寄っていく) 」

男性「……(声を発したアオに中々反応せず、体を左右に揺らしながら下を向いている) 」

アオ「……? ……あの………?(もう側まで歩み寄っており、手を伸ばして肩に触れる) 」

男性「ヴァァアア!(肩に触れられた瞬間、コレまでにない程鋭い反応を見せ振り返ると、人間にしては長く聳える牙と赤い目。ひび割れた皮膚を向け、アオに飛びかかる様に体を起こす) 」

アオ「えっ――――ズドッ!(男性のおぞましい姿を目にし、飛びかかってきた男性を反射的に蹴る) 」

グシャァ!ドガガガッ(男性に蹴りが入り、脆い小屋が崩れ落ちると周囲の小屋から男性と同じような状態に晒された人々がゾロゾロと出始め、中には奇声を発する者もいる) 」

青年「おい!!アンタ!(村の範囲外からアオ目がけ声をかける)何してんだ!コッチ来い!!(ブーニーハットで顔を隠しながら草むらの方からアオに大きく手招き) 」


アオ「あぁ、ああー……ハハ、どこの村人が全員行方を眩ませたって?まったく手厚い歓迎だね……――――!(青年の呼び声に気が付き、考えるよりも先にそちらへ駆け出す) 」

青年「速くしろ!(アオが近距離までくると、腕を引っぱり坂となっている草むらに飛び込み錐揉み状に転がりながら村から離れる)いっでぇえ……おい、アンタ…無事か…?(ブーニーハットの縁をあげながら膝立ちをし、アオに声をかける) 」

アオ「っ、ッツ…!あぁ…平気……(身体についた泥や草を払い、膝立ちする)ありがとう、助かったよ………キミは? 」

青年→ソラ「あぁ………(顔をあげ、アオの顔を見て瞳が小さくなり唾を飲むように唇が震える)アオ……?アオじゃないか!(アオの両肩を軽く掴み、揺らした後に自分の両手が泥塗れである事を認識し、すぐに離して自分の服の裾で泥を拭う)お前…どうしてこんなところに… 」

アオ「なっ、君はソラ!?(肩を揺すられ、ソラの顔が見えて驚愕する)…いや、大総統に協力を仰がれて…エージェントになったんだ 」

ソラ「エージェント…?そうか…お前がエージェントに………粗方任務内容はエージェントの救出だろう?(服の汚れを叩き、ブーニーハットを被り直す) 」

アオ「よくわかったね……まさにその通りだよ。…もしかしてそのエージェントっていうのは…(ブーニーハットをかぶり直すソラを見て) 」

ソラ「察しの通り、「俺」だ……本来あの村の調査任されてんだけどさ、あの村の連中…失踪していないに銜え、あの凶暴性だ…そんときにうっかり、俺の大事な武器取られちまって、更には通信機までどっかに落としちまった……だから帰る訳にもいかずこうして右往左往してたんだ……しかしまさか、お前がエージェントにな……(坂の頂上を見上げ、先ほどの村人がいないかを確認)……なぁアオ、アレ、見てどう思った? 」

アオ「ぶ、武器を…!?それはまずいな……あぁ、ハハ…それはこっちのセリフだよ、君がエージェントだなんて夢にも思わなかった……長い牙に、生身の人間じゃありえないヒビ割れた皮膚……口に出して言うと、馬鹿馬鹿しく聞こえるかもしれないけれど…あれはまるでゾンビか何かに見える(頬に瀬が伝う) 」

ソラ「あぁ………(苦い表情で頭を掻く)一応エージェントとして活躍してたんだが、ゾンビに遭遇すんのは初めてだ…奴らゲームみたいな反応してくれたから、まだ逃げ切れたんだが……アオ、俺は武器を持ててない。お前のナイフ一本貸してくれ。通信機と俺の武器、さっさと取り返してくる 」

???「…(仮面で素顔を隠した紺色の髪の人物が通りがかる) 」

アオ「一人じゃ危険だ、俺も援護するよ(二本ある内の一本のククリナイフをソラに手渡す) 」

ソラ「お、おいアンタ…ここは危ないすぐに下街に帰れよ! とんでもねぇバックアップだなそりゃ…(ククリナイフを受け取り、苦笑)戦闘はしない前提で行くぞ…この坂あがって一番右の小屋に俺の通信機は落とした。多分武器もあそこだ……慎重に行こう(ナイフを逆手に持ち、坂を揚がって小屋の方へと赴く) 」

???「……困っている人を助けるのが、僕の役目だ。気持ちだけ受け取る。(マントをしており、腰にはとても貴重そうな剣がおさめられている) 」

アオ「…どうしても残るなら気をつけてね、とても危険だから 一人よりは二人の方が安全さ。大丈夫、ヘマはしないよ(つられて苦笑してナイフを抜き、ソラの後をついていく) 」


???「(……!)っ──────大丈夫。自分の身くらいは、自分で守ります。(仮面ごしにアオを見た様子が、どこかなんとなく不思議だった) 」

ソラ「…仕方ねぇ…貴重な剣使わなけりゃいいな… アオ、外からゾンビが来ないか確認しててくれ。俺は小屋の裏口から直接侵入する。20秒で済ませる!(小屋の裏窓に身を放りこみ、ガラスが割れる音を鳴らしながら小屋に侵入) 」

アオ「……あぁ、幸運を(???に違和感を覚えつつも) 意外と大胆な作戦だね…了解、急いでね!(ザッと視線を巡らせて周囲を見張る) 」

\どわぁああああ!!!!!/(小屋の中からソラの悲鳴に近い叫び声が聞こえ、ガタガタと小屋が揺れる)(ゾンビが音につられて姿を現す気配もない) 」

アオ「!! ああクソ……ソラッ!(周囲の様子を確認し、直ぐ様小屋の中へ飛び込む) 」

ソラ「アオ!!(ゾンビ数対に絡まれており、逃げ道がなくなっている)手前の一体ぶっ殺せ!物は回収した!!! 」



ゾンビ「アーアー…(アオとソラの中間地点おり、ソラ目がけ必死に手を伸ばしている) 」



アオ「任せてッ!!(俊足で背後からゾンビに接近し、膝裏を蹴ってバランスを崩し、首をしっかり掴んで喉笛をナイフで掻き切る) 」

ソラ「アオ!!離れろ!(ククリナイフを中にいたゾンビ一体に突き刺した状態)殆どのゾンビがこの中でごちゃまぜになってやがった…ッ!!(小屋を飛び出ると、アオを捕まえて離れた後、小屋目がけて銃口を向ける)”爆裂水晶”(左手の甲が眩い光を放つと、銃口から放たれた銃弾が大爆発を起こしながら小屋を一掃) 」



ズガァァァアアン!(見事なまでに小屋が破壊) 」



アオ「――――……!?…!?(ソラの放つ銃弾の威力を目の当たりにし、目を白黒させる)…なっ…い、今のは…!? 」

ソラ「あぁ…”ドライブ”つってな…まぁ特殊能力みたいなもんだよ(通信機を耳にとりつけ、周囲を確認しながら周波数に合図を送る)これでいい…任務完了だ 」

アオ「…"ドライブ"………(つぶやき、口をつむぐ)…了解、後は引き上げるだけだね。…無事でよかった 」

ソラ「あぁ…本当、助かったよ……とりあえず大総統の元に行こう…きっとお叱りくらうんだけどなァ…(ガンソードを懐にしまい、警戒を怠らずに村の出口へと歩き出す) 」

???「……どうやら無事、終わったようですね。 」

アオ「ハハ、しっかり叱られてくるといいよ(少し笑い、周囲へしっかり気を配りながら出口へと向かう) 」


―Ao story ―




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最終更新:2014年04月29日 20:39