とある走り屋兄弟

この物語に登場するキャラの設定が原作と異なる場合があります。




199X年……時代は高度成長期に突入し社会はより発展し、ありとあらゆるものが開発されてきた。そして…車もそのひとつであり、軽自動車から大型自動車まで幅広いものだ!だが、車の存在は移動手段や運送だけではないことも事実だ…。さぁ!共に見てみよう……彼らが車に対する思いを……



とある豆腐店……そこは東北の一番北の地方にある豆腐屋で地元に聞く限り、何十年の前から存在するようで地元で知らない者はいないようでそれなりの有名店なようだ。

「は~~っしょん!!たっく…こんな、さみぃ~時に子供を働かせる親がどこにいんだよぉ~!?」

「仕方がないだろ…それで俺たちは食ってきてるだから、少しは感謝したらどうだ?椿!?」

この二人はここの豆腐屋の長男と次男のようで…父親が経営する中村豆腐店の仕事を手伝っていたようだ。ちなみにその父親はかつてはラリー屋をやっており、9年連続優勝を誇っておりレース関係やありとあらゆる世界で人脈が広いらしくその広さは軍隊どころか政府レベルまでに達してるっていう噂だが、流石にそこまでは噂程度にしか過ぎない……。
現在は妻の霊華と長男の翼、次男の椿、長女の霊夢の5人暮らしで豆腐屋を経営しながら家族を養ってる。


その頃、その父親は……

「「あぁ~まぁそういうわけだから頼むわ…ちっと借りても減るもんねぇだろう~?」」

「「減るもんが無いだ?よく言えたな……確かに車を凹まされたことないが なんで、また?車あんだろう…影鳥!」」

「「いや~…最近うちの901が調子悪くってさ~!?まぁそういうわけで一日でいいから貸してほしいだよ?」」

「「またか?そりゃお前の運転は相変わらずだからな……そろそろ潰したらどうだ?」」

「「いやなこった!あの901は特別なんだよ……!?それに今時あんな車はなかなかねぇからな」」

「「911の初期型だろう?おまけにカレラRSR…911カレラRS2.7をレース用に改造したものときたもんだ…!」」

「「まぁな」」

「「まったく、たださえ数十年前の車なのにレース用のやつをもってくるなんざ、たいしたやつだよ!?お前は…」」

「「そんなことより車貸してくれだろう……?」」

「「あぁ~……分かった!分かった!!明日もっていけ!お前とは長い付き合いだしな~!?」」

「「恩に着るぜ…!葉月……」」

この男は葉月隆作。運送会社を経営してる影鳥の古い友人で彼も走り屋である。主にレガシィのワゴンタイプを好むようだ。走り屋としての実力もほぼ互角で影鳥とは永遠のライバルとも言えるだろう。
また、彼にも息子の優作っていう子が存在する。ちなみにその優作は霊夢と古い付き合いで時々、遊んでる。

「「それより、お前んとこの霊夢ちゃん また、遊びにきやがったぜ?」」

「「別にいいんじゃねーかー?」」

「「まぁ、思春期だし!?仕方がねぇ~だけど?お前は自分の娘が心配じゃね~のか!?」」

「「別に気にすることはねぇよ。 それだけ、大人になったってわけだろ?それとも、自分の息子がヤリマンなのか?」」

さらっと、失礼なことを言うが?隆作にとってはいつもの態度で呆れながら返す。

「「バァ~カ!おめぇと一緒にすんなよ!?変態野郎…。」」

「「ブツッ!」」

やり返すように答える隆作だが、あえて無視して電話を切った影鳥。

「あいつ!電話切りやがった…!?たっく~!困ったオッサンだ…。」

そう思いながら隆作は受話器を置き、どこかへ歩いて行った。








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最終更新:2015年03月30日 00:15