三人のおじさん

～遥か昔　有名な三人のおじさんが　長い長い旅をしていた～

狗山「」
～一人は、かしこく～

ロバート「」
～一人は、つよく～

灰コート「」
～一人は、すばやい～

～おじさん達は　激しく荒れる大海原を　力合わせ越える事にした～

狗山「ズギャギャガガ･･　バギャン」
～一人は、船を造り～

ロバート「ズババババババ　ふん」
～一人は、それを漕ぎ～

灰コート「」　　ｻｯ
～一人は―――――

灰コート「助かる」
―――――すばやい～

ザ　　　ァ　　　ァ　　　ァ　　ァ　　ン　　・・・　　　　ザ　　　ァ　　　ァ　　　ァ　　ァ　　ン　　・・・

～賢いおじさんが　二人を新天地へと誘ったのだ～
狗山「大したことではない」

～強いおじさんが　二人を守ると固く誓ったのだ～
ロバート「心配は要らん」

～素早いおじさんが　二人を交互に―――

灰コート「ﾁﾗﾁﾗｯ」
灰コート「助かる」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 素早く見たのだ～

ザ　ば　　あ　　　あ　　　あ　　　あ　　ア　　　　ァ　　ン　　　！！　　　　　　ザ　ば　　あ　　　あ　　　あ　　　あ　　ア　　　　ァ　　ン　　　！！

～恐れず進む三人に　海は怒り狂って　山のような波を起こした～

狗山「私に任せろ」
～一人は、風を読み～

ロバート「ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞﾊﾞｧｧ」
～一人は、舵を切り～

灰コート「ｳｵｯ　　あぶねぇ」
～一人は、すばやい～

　　バ　　ギ　　ャ　　ッ　　　ばーーーん

狗山「！？」
ロバート「！」
灰コート「？」

ば　し　ゃ　ー　ん　　・　　　・　　　・

～波に打たれ　船は壊れ　三人のおじさんは　暗い海に放り出された～

狗山「・・・落ち着け」
～一人は、慌てず～

ロバート「こんなところで」
～一人は、猛り～

灰コート「ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｯ」
～一人は、素早く～

～賢いおじさんは　来た方へと泳ぎだした～

～強いおじさんは　海に挑み　深く潜った～

～素早いおじさんは　船の破片にしがみついた――――――・・・

狗山「…おい」

灰コート「」バタッ

ロバート「…立てるか」ｶﾞﾊﾞｯ

――――

ロバート「…」グゥ～

灰コート「…」ｷﾞｭﾙﾙﾙ

＼ﾋﾞﾁﾋﾞﾁﾋﾞﾁｯ／

ロバート「！」

狗山「収穫だ」

槭「」ﾋﾞﾁﾋﾞﾁｯ

狗山「・・・」ざばっざばっ
ロバート（ふんっ…）ぶくぶく
灰コート「・・・っ」ぷかぷか

～もう会えないと泣きながら　頑張るおじさん達の　足掻く様を太陽は見ていた～

狗山「海流に乗れば」スィー　スィー
～一人は、波を読み～

ロバート「」　ボ　　ギ　ャ　ッ！！　　ボ　　ギ　ャ　ッ！！
～一人は、水を掻き～

灰コート「」
～一人は、すばやい～

～遥か昔　有名な三人のおじさんに　奇跡起きた物語～
～一人は賢く　一人は強く　一人は素早い～

～賢いおじさんは　
狗山「悩みもなく」ぱくぱく
形を変えて魚になった～

～強いおじさんは
ロバート「他愛もない」　　　　ど　　　　ー　　　　ん　　　　…
海に打ち勝って島になった～

～素早いおじさんは
灰コート「」
運良く浜辺に打ち上げられた　打ち上げられた～

～そして　魚のおじさんは　やがて鳥になって　人へと進化した～

～島のおじさんは　長い時の後　大陸になった～

～素早いおじさんは　走り続けて

灰コート「」シュタタタタタタタタタ
灰コート「ぐるるる」

チーターになった～

狗山「朕は国家也」
～人間おじさんは　国を作って　文明を生んだ～

ロバート「」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｽﾞｽﾞ　　　　　　　　　　　　　　…
～一方　大陸おじさんは　長い目で見ると　実は動いてる～

～そして　チーターおじさんは　速さを求めて

灰コート「」ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ…
ハーレーを買った～

灰コート「ｳﾞﾝｳﾞﾝｳﾞヴヴヴヴーーーーッン！！」
～ハーレーおじさんは　趣味が高じて　レーサーになった～
～レーサーおじさんは　走り続けてー

チーターになった

灰コート「おいにゃんにゃんにゃん！」

チーターに似た顔になった～

END