※ユーザーキャラに語りかけている体裁
「ねえ、偏属性クリスタルって知ってるかな?」
「通常のクリスタルとは違って、いずれかの属性に偏向した性質を持つクリスタルのことだよ」
「火属性クリスタル、水属性クリスタル、雷属性クリスタル、風属性クリスタル……」
「その他にも沢山あるんだけど、挙げ始めるとキリがないね」
「色も様々なんだよ。まぁ、多くは綺麗な青色かな?」
「通常のクリスタルは、神秘的、超自然的な力の源―――いわゆる"マナ"が幾年もかけて結晶化した物質の総称だね」
「比べて、偏属性クリスタル。根っこは通常のクリスタルと同じで、マナが結晶化した物質なんだけど……」
「自然災害や地殻変動で、マナの流れに大きな乱れが生じてしまうと、ある一定の属性に偏向したマナが結晶化してしまう」
「これが"偏属性クリスタル"なんだ。もちろん、私が知らない例外で生まれる偏属性クリスタルもあるだろうけどね」
「なぜ急に偏属性クリスタルの話を始めたかというと、この巨塔の周辺にも偏属性クリスタルが群生してるんだよ!」
「すごくないかな、すごいよね!?」
「それでね、大部分がクリスタルで形成された幻影の巨塔!」
「ここもぜーんぶ、ある偏属性クリスタルで形成されているんだよ!」
「えぇっと、その属性は――――」
「………―――……―――――――………あれ…?………―――」
「―――………え……っと…――………………"忘れて"る………………どうして思い出せな―――――――」
「――――――――痛っッ…!!」
「あ、たまが……割れそう…ッ……!!」
「……うん、うん…大丈夫……ありがとう、心配してくれて……」
「……少し、あっちで休んでくるよ」
最終更新:2015年09月07日 20:54