「勾配」のさらに一般化がヤコビ行列。
なる F:R^n→R^m のヤコビ行列は
で与えられ、dF と書き表す。
この行列の行列式(ヤコビアン)について、それを用いた積分の変数変換の「イメージ」を考える。
f(x)の積分でxをuに変換するとき、
となる。
これをxy平面上の領域Rからuv平面上のある領域R’への積分変数変換に拡張すると
という感じになりそう。
xy平面上の領域Rにおけるf(x,y)の面積(左辺)は、fをx = x(u, v)、y = y(u, v)を使ってuv平面上の領域R’へ移したときの面積(右辺)に等しいと言ってます。一つ目の式では、dx = (dx/du)duという変換をやっています。ここでの“dx/du”に相当する係数としてdxdy = XdudvなるXを決める必要があるでしょう。
ここで、xy平面上でのx = x(u, v)、y = y(u, v)それぞれの全微分を考えます。それを行列で表現すると、
この式を眺めていると、uv平面上の微小ベクトル(du, dv)は、このヤコビ行列 J によってxy平面上の微小ベクトル(dx, dy)に移されていることが分かります。
dxdy = Xdudvに話を戻します。uv平面上で単位ベクトル(1, 0)、(0, 1)を考えます。もちろん面積は1です。これらの単位ベクトルは行列表現の式によりxy平面上のベクトル
に移されます。この2つのベクトルによる面積は、
になります。これは、Jの行列式detJの絶対値に等しいです。
よって、uv平面上の微小面積dudvの|detJ|倍がxy平面上の微小面積dxdyになりそうだと想像できます。
したがって、dxdy = |detJ|dudvとなります。
最終更新:2012年08月23日 23:14