「地下水」
1.地下水の利用と分布
・淡水資源:大部分は地下水を利用(利用できる量は限定的)
 ├都市用水┬生活用水┬家庭用水:飲料水、調理、風呂、トイレetc
 │      │      └都市活動用水:営業用(飲食店、デパート)、事業用、公共用
 │      └工業用水:ボイラー用水、洗浄用、冷却用
 └農業用水:かんがい用、畜産用
・仮想水(virtual water):輸入した分の食料を生産する際に必要な水資源量⇒日本が水輸入国(80,000,000,000m3輸入)

2.地下水面
 地下水面(water table):水に不飽和の土壌上部(土壌水)と水に飽和した下部(地下水、間隙水)の境界面⇒地下水の圧力と気圧がつりあう深度
  上部⇒不飽和帯
  下部⇒飽和帯、帯水層→帯水層の地下水蔵能力⇒間隙率と透水係数で決定

3.地下水の移動
・涵養:降水などによって水が地下に流入すること
 ※化石水:過去の海水が地層中にとじこめられている
・流動:不飽和水は地上へ移動、飽和水は土壌粒子間を移動
 流速=透水係数×動水勾配、動水勾配→ある地点間の地下水面の圧力差の傾き
 ※地下水ポテンシャル(=位置ポテンシャル+圧力ポテンシャル)の低い方へ移動

4.地下水のつくる地形
・溶食:水に溶解しやすい岩石(石灰岩)が地下水によって溶解
 CaCO3+H2O+CO2→Ca2++2HCO3-
 ex.石灰洞、鍾乳洞
・沈殿:地下水に溶解していたCO2濃度が低下し、鉱物を沈殿
 Ca2++2HCO3-→CaCO3+H2O+CO2
 ex.鍾乳石、洞窟生成物
最終更新:2015年02月27日 20:05