「氷河時代」
1.氷河期:北アメリカ~ヨーロッパ大陸に氷河が発達
 氷期、間氷期⇒数万年の周期で変動
  第四紀、更新世(180~1万年前)
 ギュンツ氷期 47~33万年前
 ミンデル氷期 30~23万年前
  リス氷期 18~13万年前
 ヴュルム氷期(最終氷期 7~15万年前、最終氷期極大期 2万年前)
 ヤンガードライアスイベント(急激な寒冷化)1.2万年
 気候最適期(安定温暖期):7000~5000年前⇒縄文海進(3.5m高、6000年前)
 小氷期 16~19世紀(平均1℃低下)→1782天明、1833天保

2.最終氷期(Last Glacial Maxima:LGM)の環境
 世界では寒冷かつ乾燥⇒平均海水温2.3℃低下、砂漠が発達
 ・海水準が低下(>100m)⇒ベーリング陸峡
 日本では雪線が1500m低下⇒日本アルプスに氷河
 ・対馬暖流の流入停止⇒寒冷、降雨(雪)量低下
 ・北海道-樺太-ユーラシア大陸がつながる

3.氷河期、氷期・間氷期の原因
(1)大気の組成(CO2, CH4)
 ・火成活動の活発化⇒CO2増加⇒温暖化
 ・爆発的火山活動⇒日射量減少⇒寒冷化 ex.ピナツボ火山(1991年):二酸化硫黄が日射をさえぎる→平均気温0.4℃低下
(2)大陸の配置
 ・南極大陸の南下、寒冷化(~4000万年前)⇒アルベド(反射率)が増加
 ・ヒマラヤ山脈の形成(~1000万年前)⇒季節風の変化
 ・パナマ地峡の発達(~3000万年前)⇒海流の変化
(3)軌道要素
 ミランコビッチサイクル
 ・太陽からの距離の変化(軌道離心率)⇒41万年、10万年周期
 ・地軸の歳差運動⇒2.3万年、1.9万年周期
 ・地軸の傾き⇒4.1万年周期
(4)太陽の活動度(宇宙線量-雲量)
 11年周期で黒点数減少→太陽の活動度低下→銀河宇宙線の遮蔽効果低下→雲量が増加→気温低下
 ※雲が>40%の太陽放射を吸収・反射
(5)正のフィードバック
 ・日射量低下→氷床発達→アルベド増加→寒冷化→氷床発達
 ・寒冷化→氷床発達→海水準低下→陸増大→海洋が富栄養→生産性(光合成)増加→CO2低下→寒冷化
最終更新:2015年02月27日 22:25