保育士の長谷川桜子です。
今までなら、赤ちゃんはなにもできないから、お母さんがここへ寝かせておこうとおもえば、じっと寝ていました。
オモチャにしても、いいとおもうものを与えておけば、それでおとなしく遊んでいたし、たべさせたいとおもうものをたべてもくれました。
一日の大部分は機嫌よく、お母さんのいうままになっていました。
ところが、満1歳になると、そろそろやっかいになってきます。
もう自分は人形みたいな赤ちゃんじゃないんだ、自分の考えも意志も、ちゃんと持っている一人の人間なんだ、ということを意識しはじめているように見えます。
■■■長谷川桜子育児講座~自分の家でないとできない子~■■■
2歳ぐらいの子で、自分の便器や、自分の家の便所ではちゃんとできるのに、ほかのところでは、どうしても、おしっこができない、ということがあります。
どんなに一生けんめいさせようとしても、叱ってもダメで、しまいには、パンツをぬらしてしまったりします。
しかし、こんなときは、ぜったいに叱ってはいけません。
お腹が痛くなるほど膀胱がいっぱいになっているのに、出ない、そうかといってまだ家に帰るわけにもいかない、といったときには、三十分くらい、温かいお湯であたためてやると、たぶん出るでしょう。
旅行のときなど、こんなことがおこらないともかぎりません。
使いつけの便器をもっていかなければならない場合だってあるでしょう。
そんなことにならないようにはじめから、いろんなところで、ときには外ででもさせるようにした方がいいのです。
ふだんは、家で使っていて、外出のときは持ってゆけるような携帯用の便器もあります。
いずれは立ってするようになる
男の子をもつ親のなかには、もう二つになるのに立っておしっこをしないと、心配する方があります。
気にする必要のないことです。
大きい男の子やお父さんがするところを一度か、二度みれば、遅かれはやかれ、いずれはおぼえることだからです。
保育士・長谷川桜子