■■■長谷川桜子育児講座~「おいしい」ということば~■■■

食べ物に関して、自分のすきなもののにおいか、そうでないもののにおいか、そして、おいしそうなにおいか、きらいなまずそうなにおいかがわかってくる。

「あっ、スープ」

「あっ、レモン」

「あっ、ミルク」

そして「おいしい」ということばを使わせるようにする。

「ごはん、おいしかったわね。おいしい?おいしいわね」

「ウン、おいしい」これは味覚をあらわす基本の表現である。

「おいしい」ということばは、かつての「ウマウマ」に通じる通行手形だ。

リソゴを食べて「おいしい」、パンを食べて「おいしい」、ミルクをのんで「おいしい」。

みんなちがった味だけれども「おいしい」の一言で表現される。

だが、「すきで食べた、のんだ」というとき、それを食べてしまったという「終り」の意味にも「おいしい」は使われる。

ここで、やたらと「おいしい」の連発はいけないことを教える。

そのためには、やはり、ほんとうにおいしいものを作ってやり、そして「おいしい?」と首をかしげて聞いてやることだ。

ほんとうにそうだから、幼児は、「おいしい」と答える。

そうでないときは聞かないことだし、またやたらといわないようにする。

保育士・長谷川桜子
最終更新:2015年06月09日 11:30