外にでたときには父親の仕事として「高い、高い」をしてやろう。

乳児は、そっと抱きあげる。

人の目の高さよりちょっと上ぐらい、ころで、高い高いをしてやろう。

目と目がふれ合うようなと「ホーラ、高い、高い、高い、高い」

といって三、四度ゆさぶる。

はじめゆっくり、あとテンポをあげる。

ケラケラからゲラゲラ笑いに変るはずだ。

ごきげんな証拠だ。

一歳から二歳の子はもうすこし高く、抱きあげる人の頭よりもちょっと上ぐらいがいい。

そしてややななめにして上げる。

下から見あげて、目と目が合うようにする。

「そおれ、高い、高いー」と、やや強くゆさぶることだ。

コロコロ笑うはずだ。

三歳児には、後からかかえあげるようにして正面、景色とまともに対置するようにググッーとあげる。

そしてストーンと下までいって、またググッーとあげる。

天下の景観がゆれるゆれるである。

保育士・長谷川桜子
最終更新:2015年07月02日 15:02