お菓子を5個くらい子どもの前に置き、気づかれないように1個ずつへらしていきます。

すると、目の前のお菓子が1個か2個になったころ、お菓子がなくなったことに気づき、あたりを見回します。

このように、数の区別がわかるようになるのは、1歳のころで、せいぜい1つから2つまでです。

たとえば、リンゴをひとつ手に取って、「はい、ひとつ」などと語りかけ、「1つ」という数の理解(量的イメージの定着)を、大切に育てていきたいものです。

数を唱える中でことばの発達がじゅうぶんでない幼児(一語文のころ)は、大人の「1つ・2つ・3つ・・・」などということばを、「トチュ(1つ)」「タチュ(2つ)」とまねようとします。

子どもは、大人の数を唱える(数唱)音やリズムに興味を示し、数を唱えようとしますが、まだ、いくつも続けて数を言うことはできません。

保育士・長谷川桜子
最終更新:2016年03月24日 10:07