最近社会の問題としてもとりあげられている登園・登校拒否、家庭内暴力、いじめられっ子の問題、摂食障害など、思春期に入っていぢじるしい問題行動が表面化してくると、まわりの大人は困惑したり、あわてたり、期待はずれとして、とほうに暮れてしまいます。

親の言いなりにおとなしく服従して育った子どもが、少年期から思春期になると、自分はだれなのだ、どうして男なのか、女なのか、と大人へ目ざめていくときに、疑問や不安、恐怖心がふき出てきます。

そのときに、今までの人間関係のなかでどれだけ愛されたかが基本になって、その不安に立ち向かう力となるのです。

愛されて育った子は、人を愛することを学びます。

しかし、親に心から愛された自覚や経験が乏しい子にとっては、不満、不平が表面化し、問題行動となっていくのです。

保育士・長谷川桜子
最終更新:2016年04月27日 17:00