法律上は「保育所」というのが正しいが、幼稚園に対応させて保育園とよばれることが多いようだ。

保育園は、家庭において保育が受けられない子供の保育を行う児童福祉施設で、教育施設である幼稚園とは受け入れ年齢、保育時間などの点で異なる。

保育園には認可保育園と認可外保育園がある。

(1)認可保育園

設置者、施設の広さ、保育士数など国が定めている認可基準をクリアし、国や自治体
の補助を受けているもの。

公立と私立がある。

一定の基準を満たしているので施設等は充実しているが、年齢ごとに定員枠があり、とくに低年齢は高倍率である。

待機児が多い場合は子供を預ける必要度の高い家庭が優先される。

子供の年齢と前年の保護者の収入に応じて保育料が決定し、同一市区町村内であれば公立も私立も保育料は同額である。

(2)認可外(無認可)保育園

認可保育園以外の民間の保育施設の総称。

地域の認可外保育園、事業所内保育所、駅型保育所、ベビーホテルなどさまざまなものがあり、運営や設備も異なる。

一般的に国や自治体からの助成がないぶん、認可保育園と比較すると設備などの点で見劣りしたり、また保育料も高くなる傾向があるが、産休明け保育が可能、時間外保育の対応など融通がきくことも多く、独自の方針で質の高い保育をしている施設もたくさんある。
病院内に夜間や休日の勤務に対応した保育所が設置されている場合もある。

保育士・長谷川桜子
最終更新:2016年05月30日 15:38