積み木を片付ける際、保育者が働きかけ、グループ分けをさせることによって、図形を認識していきます。

グループ分けの際、特殊なものと一般的なものを組み合せて行う配慮が必要です。

たとえば、三角形では正三角形や二等辺三角形は特殊な三角形です。

三角形を四角形や円と区別してグループ分けしていくには、正三角形や二等辺三角形に加えて一般的な不等辺三角形も入れておく配慮が必要です。

グループ分けに平行して、「言葉」が必要です。

三角形のグループには「さんかく」、四角形のグループには「しかく」、円のグループには「まる」といったようにです。

「言葉」で示すことは視覚的・触覚的にとらえた図形をさらに概念としてとらえる方向付けをします。

身近な物をグループ分けしていったのと逆に、身近な物の中に基本的な図形を見つけていくことも大切な活動です。

また積み木や基本的な図形を組み合わせて、身近な物を構成していく活動も図形の考え方、物の形態をとらえるといった認識にとって大切なことです。

保育士・長谷川桜子
最終更新:2017年02月17日 11:12