6ヵ月を過ぎて、ひとりでちゃんと遊べるようになっているのに、親がかまいすぎるのがいけないのです。

なんでもこども第一に考えて、なにからなにまで教えてやったり、抱いてやったり、しすぎるのです。

こんなふうにされつけると、自分からものごとに興味をもって、それを育てていくことが出来なくなってしまいます。

自分の方から親に話しかけるということも、めったにしません。

いつだって、親の方から先に話しかけてしまうからです。

それに、よその人に自分のこどもを見せびらかしすぎます。

それも、たまのことならかまいませんが、これが毎日毎日つづくと、自分のことをいつも意識するような子になってしまうのです。

その上、病気にでもなろうものなら、それこそ、親たちは大さわぎです。

こどものそばにつきっきりで、家じゅうで一喜一憂します。

二番目、三番目と経験をつんでいくうちには、たいしたことではないとわかることでも、はじめてのこどもだと、ひどく心配してしまいます。

こどものちょっとしたいたずらでも大変なことに考えて、大さわぎするのです。

世話のやきすぎは、二つの面で、こどもをわがままな人間にしてしまいます。

保育士・長谷川桜子
最終更新:2014年12月04日 16:07