もし学校の成績がわるくてウソをつくなら、成績を気にしていないからではないのです。
むしろ、とても気にしている証拠です。
その子には、学校の勉強がむつかしすぎるのではないでしょうか。
ほかに気になることがあって、勉強に専念できないのではないでしょうか。
親がこどもに、能力以上のことを、期待してはいないでしょうか。
担任の先生や、児童相談専門の先生、あるいは、しかるべき医者に相談して、どこが悪いのかよく考えてみなければなりません。
こどもがウソをついたときは、だまされたふりをしてはいけません。
やさしく、「お母さんにウソをつくことはありませんよ。
困ることがあったら話してごらんなさい、どうしたらいいか、いっしょに考えましょうね」といってやります。
もちろん、そうはいっても、こども自身にもわからないときは、すぐには答えられないでしょう。
かりに、いくらかわかっていても、すぐには打ち明けられないかもしれません。
こういうことは、せかさずゆっくりと待つことです。
そして、こどもの気持をよく理解してやることです。
保育士・長谷川桜子
最終更新:2014年12月17日 16:23