お茶を浸しているときにお茶碗や茶托を用意しますが、寒い時期などは、いれたお茶がすぐに冷めてしまわないように、置湯をして、お茶碗をあたためておきましょう。
時間がきたら置湯を捨て、お茶をついでゆくのですが、三分の一ずつ全部のお茶碗につぎ、あとは、その逆の順につぎ帰ります。
必ず一回で急須の中のお湯をつぎ切ってしまいます。
これは、二煎目もおいしく飲むためです。
では、今度はあなたが、お茶を出される側になった場合を考えましょう。
お茶は毎日、何度も飲みますから、飲み方なんて、とお思いでしょうが、立派な座卓にふたつきのお茶碗などで出されますと、ドギマギしますね。
その扱い方を説明しましょう。
ふたは保温とちり除けのためについてくるのですから、ふたつき茶碗で出されたら、ていねいにしてくださったと感謝していただくと、一段とおいしいものです。
お茶は「どうぞ」と進められたら熱いうちにいただくのがよく、変な遠慮をしては、せっかく心をこめていれてくださったお茶が台なしになり、かえって失礼です。
まず「いただきます」と軽く会釈をしたら、左手はお茶碗に添え、右手の親指と人差し指でふたのツマミをつまみます。
そのとき、他の三本の指は伸ばして揃え、ふたの向こう側を押さえるようにしておきますと、次の動作がしやすいのです。
保育士・長谷川桜子
最終更新:2014年12月19日 12:29