ご飯をあまり食べたがらない子どもがいます。
それでいてべつに病気でもないし、神経質でもありません。
ただ、たくさん食べたがらないだけで、ことに、しつこいものは、あまり欲しがりません。
また、親にあまりやいやい言われるために、食欲がなくなり、やせてしまう子もいるし、神経質で、いろんなことが気にかかって、たくさんたべられない子もいます。
お化けを心配したり、死ぬということを心配したり、あるいは、お母さんが自分を置きざりにして、どこかへ行ってしまわないか、などと心配するあまり、すっかり食欲がなくなってしまうのです。
また、上の子に、ひどく嫉妬心をもやしている女の子は、 一日じゅうお姉さんと張り合うことにエネルギーの大部分を費し、食事のときまで、落ちついて食べることができません。
これでもわかるように、緊張しやすいこどもは、一つには、食欲自体がないためと、いつもイライラしているために必要以上にエネルギーを消耗するためと、この二つで、やせているのです。
赤ちゃんのときから、あまりふとっていないけれどもどこといって悪いところもないし、体重も毎年ちゃんとふえているようなら、何も気にすることはありません。
長谷川桜子
最終更新:2014年12月24日 15:26