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ロックフィッシュ - (2011/01/30 (日) 21:38:18) の編集履歴(バックアップ)


ロックフィッシュ 

項目
1.① フィーディングモードで表層付近をフロートしている魚を狙う釣り
2.② ボトム・ストラクチャ(地形変化)を意識した釣り
3.-動画で学ぶ釣り
4.-ロックフィッシュにおけるルアー

 ロックフィッシュルアーの考え方は大きく2パターンあります。
① フィーディングモードで表層付近をフロートしている魚を狙う釣り
② ボトム・ストラクチャ(地形変化)を意識した釣り

メバルは①のパターンでの釣りが効率的

①フィーディングモードパターン

ロッド

 スピニング
 レングス:6フィート中盤から7フィート後半まで
 アクション:全般
 パワー:ウルトライト~ミディアム

  まず最初に、とりあえず今持っているバスロッドやトラウトロッドでやってみてください。もしそれで何か不自由を感じるようであれば、それからロッドを選べばよいと思います。その意味でも以下は参考です。
 フロートしている魚を釣るには、使うルアー、タックルに合わせて選ぶことになります。よく、エリアロッドのような、喰いこみ重視設計、ソリッドティップを持ったロッドが良いと言われますが、それはロッド選択の反射的な利益として考えるべきだと、僕は思っています。それよりは、きちんとルアーがキャストできて、喰わせるコントロールできるロッドを選ぶべきです。
 レングスに関しては、港湾で釣りをする場合、たいていが足場が低い場所が多いので短いロッドでも可能です。しかし、テトラ帯やちょっとした小磯で釣りをする場合は、ちゃんと足元までルアーコントロールし、障害物やストラクチャ(地形変化)でラインを切られないように魚を寄せることに鑑みて、長めのものがあると重宝します。一時期はこれ大丈夫か?と思うほど繊細なロッドばかりがリリースされていましたが、最近はいい意味で普通のロッドが増えてきたと思います。


リール及びライン

 リール及びラインは、前回と同じですが、タックルにマッチしたものを使用してください。ライン素材としては、フロロカーボン(フロロ)、PEをオススメします。専用のナイロンラインでも大丈夫です。フロロやナイロンの場合は3ld~6ldをメインラインとして使用してルアー直結するか、あるいはPEだと0.3号にナイロンやフロロリーダーをプラスすれば大丈夫です。障害物などが心配な場合はポンド数をあげたリーダーをつけることもできます。


ルアー選び

 ソフトベイトだと、ジグヘッドリグが基本です。重さやフックサイズは、釣り場の水深、風、潮流などに合わせてきちんと狙った棚とラインをトレースできるものを選べば大丈夫です。

 ハードベイトだと、ミノーとメタル系のルアー、それにトップウォータ―が基本だと思います。ミノーやは多くの状況に対応できるルアーです。なので、あとは自由にやっちゃってよ、って感じです。
ここではメタル系の釣りを少しだけ書いておきます。フィーディングモードにある魚を釣る上で一番大切なのは、「魚を探すこと」です。あたりまえですが、これは一番大切です。どうやって魚に食わせるか、テクニカルな側面というのはその後の問題になります。

港湾、磯・ゴロタ場、河口などなど、各エリアで魚をついているスポットも異なってきますが、スポットや魚のいる層を探るのに効果的なのが、メタル系のルアーです。最近では、ロックフィッシュのメタルゲームは1つのジャンルとして確立しつつありますが、単純にファーストキャストで魚の居場所を探るのに効果的です。たとえ食わせることができなくても、その後にミノー系のハードベイト、ソフトベイトを使う際の大きな指標になります。






②ボトム・ストラクチャ(地形変化)パターン

ロッド

 スピニング及びベイト
 レングス:6フィート中盤から7フィート後半まで
 アクション:ファーストからエクストラファースト
 パワー:ミディアムからエクストラヘビー

 ソフトベイトでボトムをとって、またディスタンスをとって、沖にあるストラクチャーを攻める場合、根を乗り越えたり、ウィードホールに落とし込んだり…といった動作が必要となってきます。これらはすべて、リールによる巻きとりではなく、ロッドワークで行うことになります。よって、ある程度の長さがあったほうが楽というワケです。

 さらに操作性に関して、ボトムのストラクチャにひっかかったり、逆にあおりすぎて、ルアーをはじいたりさせない適度なアクションと硬さも必要となってきます。

 また、多くのロックフィッシュは、フックセット(針がかり)した後に、すさまじい勢いで海底の根に逃げ込もうとします。この突っ込みをさばくためにもある程度の長さ、パワーが必要となってくるわけです。
 最近では、食い込み重視設計として、穂先の柔かいものが出回っていますが、中層に浮いている魚を捕る場合ならまだしも、ストラクチャを意識したボトムの場合は、感度と操作性の両方を考慮して選ぶようにしてください。



リール及びライン

 リール及びラインは、スピニング、ベイトとそれぞれのタックルにマッチしたものを使用してください。ライン素材としては、フロロカーボン(フロロ)かPEをオススメします。またナイロンラインでも根魚専用のものがあり、フロロに比べると柔かく扱いやすいので、初心者やトラブルが気になる場合にはオススメします。

 フロロやナイロンの場合は16ld~25ldをメインラインとして使用してルアー直結するか(ベイトタックル)、あるいは10ld前後をメインラインとして、20ld以上のショックリーダーを使用するか(スピニングタックル)の、2パターン考えられます。PEの場合は0.8以上で必ずフロロのショックリーダーを足してください。

 いずれの場合もフロロを用いる利点は大きく3つあります。1つは耐摩耗性、2つには感度・ラインインフォメーションの優位性、そして3つ目はルアーの操作性です。特にルアーの操作性に関しては、ボトムのストラクチャーをタイトに攻める場合、比重の重いフロロラインを使用することで、ライン自体の浮力によってワームを浮かせることなく、タイトアプローチが可能となります。その反面、比重と硬直性によって、特にスプリットショットやキャロライナリグではルアーの動きは直線的な動きになることも考慮しましょう。
 なお、最近では少なくなりましたが、フロロナイロン等の融合素材も商品によっては非常に優れたものがあります。この意味で厳密なライン定義は不要かもしれません。


リグ及びソフトベイト

 リグは大きく分けると2パターン考えられます。1つはテキサスリグ、もう1つはスプリットショット及びキャロライナリグです。

 テキサスリグはボトムでビックフィッシュを捕る際の基本となります。ストラクチャにからめて釣るスタイルです。シンカーのウェイトは1/4ozのライトテキサスから3/4ozまでを主に使用します。フックもバス用のササリ重視の細軸ではなく、ある程度の貫通力をもった太軸を選んでください。テキサスリグで使用するソフトベイトは、クロー系を基本にフリッピンチューブなども使用します。

 スプリットショット及びキャロライナリグは少し異なります。朝夕で魚が若干浮いてはいるが、積極的なフィーディングモードにないといった場合、ボトムから若干フロートさせて釣るスタイルで使用します。日中の喰い渋った状況でも効果的です。ロッドを横方向に操り、ソフトベイトがリフト&フォールする状況を演出します。バイトはフォール中に集中します。使用するソフトベイトはミノー系からクロー系まで状況に合わせて選びます。

 なお、エクストラとして、ノーシンカーがあります。あまりメジャーなテクニックではありませんが、水深が浅い場合や深くても活性がある場合、高比重のソフトベイトを用いることで、ストラクチャーの回避性の高いゲームが展開できます。


考え方

 昨今のバスフィッシング人口の減少とそれに呼応したソルトルアー人口の増大により、様々なテクニックが紙面を賑わせています。
 しかし、私はあまりこのような風潮を全面的な賛成としてとらえていません。
確かに、タックルの開発や新たなテクニックによって釣りの幅が広がるのは大切なことですが、紹介されるテクニック数に比較して有力な情報は少ない気がします。特に日本では、「誰が人より先に行ったか」といったことがことさら重視される風潮があり、キワモノテクニックやリグが紹介されて、果たして本当に実証されているのか?と疑問すら抱くことがあります。また大方は、既存のテクニックの焼き直し、といった印象があります。
 大切なのは、基本的なルアーの概念を理解して、まずはそれらを習得することです。セントリックがあってエキセントリックがあることをお忘れなく。



柴光則