神格

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神格」を以下のとおり復元します。
【”彼方を歩むもの”】
<原理>:神秘
<象徴>:禁忌、境界、彼方、果て、超越、可能性、秘密、謎
<解説>
”見えざるもの”、”知られざるもの”、”触れる事あたわざるもの”を支配する神格。
他の誰も学ぼうとしない神秘、忘れ去られた知識の守護者であり、導き手である。
彼女は望む者に世界の真実の姿を知覚させ、常命の者が触れる事の出来ない領域へと旅立たせる。
――結果として殆どの嘆願者には破滅が訪れるが、彼らの運命に関して彼女が特別な関心を払う事はない。
彼方の神は、時に形なきものとして描かれる。他にローブを纏った魔女や屍衣を纏った不死者として描写される事もあるが、いずれの場合も顔は影となっており、描写される事はない。
 
<カルトの生態>
この神格を崇拝しようと望む者は、神聖介入や崇拝の儀式が行われている場において”彼方を歩むもの”と接触し、契約を結ばなければならない。
実際にはカルトを形成するほどの崇拝者が存在する事は殆どない。
無慈悲な外なる神を敢えて崇拝する事を思いつき――且つその苦行に耐える事の出来る者は、つわもの、恐れ知らず、求道者、その他の狂人だけである。
普通の人間や亜人、魔物はもっと穏やかで理解しやすい神々を好む。殆どの”言葉ある種族”にとって、この恐るべき大精霊は余りに冷たすぎ、肌に合わないのである。
 
<カルトの位階>
この神格のカルトには、司祭や入信者などの地位は存在しない。契約を受け入れた者は《破滅せしもの(doomed)》、と呼ばれ、他の宗教における司祭に相当する。
彼らは、《”彼方を歩むもの”崇拝儀式》の技能を教師無しに学ぶことができ、望むものを儀式によって彼方の神と接触させ契約を結ばせる事が可能となる。
《破滅せしもの》は、死後に生命の輪廻の輪に戻ることはなく、その魂は世界の外側へと去る。彼らがどうなるのか知っている常命の者は居ない。
多くの者は、この現象を魂の破滅と見なしており、邪術に手を染めたが故の代償だと囁いている。一部のものは、現世の人も神もけして到達し得ない天国へと受け入れられたのだ、と説く。
●破滅せしもの(doomed)20CP
条件:希望者は”彼方の神”との接触を果たし、”契約”を受け入れる必要がある。
特典:《彼方からの囁き》
彼方の神を崇拝する者への神からの賜り物にして試練。この祝福を受けたものは異世界、異次元、幽界、それらの領域の住人に対して特別な洞察力を得る。
彼らは時折重なり合う世界の光景を垣間見たり、この世ならざる音楽を耳にしたりといった、異界からの干渉に晒される事となる。だが同時に、これらの異界への洞察力と知識は魔術を行使する上で大きな助けとなるだろう。
祝福を受けたものは魔法の素質なしでも《移動系、死霊系、治癒系》の魔法を取得・詠唱することが可能となり、これらの系統の技能レベルに+3のボーナスを得る。
しかし、その半ば狂気に犯された様な言動、雰囲気は他者とのコミュニケーションを極めて困難にする。他者からの反応は常に-2される。
 
<その他の顕現>
●”歩む死”
この顕現は、異界の神の純粋な力としての姿であり、世界を蝕む災厄であり、触れるもの全てを破壊する現象である。この化身を崇拝する種族は知られていない。
”歩む死”が顕現すると、空には不気味な裂け目が生じ、傷口から流れ落ちる血の様に、赤い雪が降り注ぐ。それはみるみるうちに勢いを増し、周辺一帯を包む吹雪となる。
この雪に触れたものはどろどろに溶け/腐り/燃え上がり/歪み/凍てつき…その他のありとあらゆる破壊的な変化を経験する。
化身が去った後も、その場所は生き物が住むに適さない、毒を帯びた不毛の地と化すだろう。
 
●”導き手にして守護者”
この顕現は、気まぐれな神の見せる崇拝者への慈悲であり、贈り物である。
彼女はこの世ならぬ美しさを持った少女として現れ、嘆願者にこの世ならぬ領域を示し、外なる世界へと続く門を開き中へと導く。
その向こう側には、選ばれた崇拝者が望むあらゆるものが手に入る”楽園”が広がっているという。――崇拝者たちの言葉を信じるなら、ではあるが。
神は何も語らない。そして彼方へと去った者たちが戻ってきたという話も知られていない。
 

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