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ガープス/名誉点ルール拡張 - (2015/11/23 (月) 21:02:23) の編集履歴(バックアップ)


【名誉点・称号ルール拡張】


<名声レベル><名誉点の範囲><効果>
<▼レベル1>< 0~20点><馬の骨。直接の知り合い以外、誰もその存在を知らない>
<▼レベル2><21~50点><駆け出し。冒険者の店などの狭いコミュニティならば名前だけは知られている>
<▼レベル3><51~100点><一人前。狭いコミュニティならば名前と顔は一致し、その功績も知られている。コミュニティの外では無名のままである>
<▼レベル4><101~200点><噂の人物。コミュニティの外に名前が露出し始める。初対面の人物に名が知られているという経験をする様になり、わざわざ顔を見に来る酔狂な人物が現れる。面識のない人物から名指しで依頼が行われる事も>
<▼レベル5><201~500点><都市レベルで名前が通じる。遂げてきた鉱石の内少なくとも一つ、もしかすると複数が人の噂に上っただろう。しかし、誰もが顔を覚えているというほどではない。>
<▼レベル6><501~1000点><都市レベルの有名人。地元であればほとんどの人間から顔と名前が一致して憶えられている。都市の域を超えても名前が浸透し始めている>
<▼レベル7><1001~2000点><国家レベルでの有名人。名前を知らない人は殆どいない。施設や商店の利用においては強く主張すれば席や順番の優遇、優先を受けられる。代金はツケ払いが可能。名前先行の面があり、騙りが行われる事もある>
<▼レベル8><2001~5000点><第一人者。国家レベルで顔と名前が一致して憶えられている。どこで何をするにも顔パスが可能。断らない限り、席や順番は勝手に優遇・優先されてしまう。伝記を纏めたり、詩歌の題材に使うものが現れる>
<▼レベル9><5000点を超える><生ける伝説。超国家規模で名前と顔が通用する。理由を着けては式典に引っ張り出そうとするものが絶えない。複数の人の手によって伝記が記され、詩歌にも多数歌われる。>


▼自宅について

キャラクターは、名誉点と資金を消費して自分だけの住居を獲得する事が出来る。自宅の所有者を以下<主人>とする。
獲得した住居は保有する財産を保管する倉庫や生活の場として使用する事が可能であり、居住している間の生活水準はその住居の規模に依存する。

<規模>

住居の質や広さを規定する基準。一部の住居には、特殊な前提条件を満たしていなければ獲得できないものも存在する。

■一戸建て:5CP/15名誉点+2000G/6人
▼概要:最も基本的な自前の家。ごく普通の一般人が棲む様な一戸建て建築物。
余り広くはないが、住むだけならこれで充分である。

■店舗・小さな神殿:10CP/50名誉点+5000G/20人(15CP/100名誉点+1万G/60人)
▼概要:店や神殿等に使える広い家。店舗または境内のスペースとは別に住居として(一戸建て相当の)スペースがある。
通常は店舗ならば10~20名程度を収容できるくらいの広さ。
括弧内は大型のもので、店舗なら概ね大通りのそばのファミレスくらいの広さがある。
尚、収容人数はあくまで「客を収容する場合」のものである。
住人はいかに広かろうとこの「我が家」の名義人ひとりしか住めない。
他者を住まわせる場合、そこに住み込む者が追加で<一戸建て>相当以上のCPを消費する必要がある。

■邸宅:10CP/50名誉点+5000G/10人【追加施設数1】
▼概要:ちょっと立派な広めの一軒家。大概は大きめの庭や離れがついている。
ビルのワンフロアを丸ごととか屋上にあるペントハウスとかもこれ。

■立派な屋敷:20CP/150名誉点+2万G/20人【追加施設数3】
▼概要:立派な屋敷、または魔術師が住む塔など。広い庭と幾つかの建物で成り立っており、和風建築や洋館などの建築様式を選べる。
使用人の数人でもいないと維持するのは不可能だろう。

■豪邸:30CP/400名誉点+10万G/40人(前提:CPで獲得する場合は富裕以上の財産レベルが必要)【追加施設数5】
▼概要:我々が富豪や貴族、大商人の家、と聞いて思い浮かべるような住居である。
敷地内から玄関までたどり着くのも徒歩では一苦労。庭はその一部が森や湖だったりするかもしれない。
現代でいうなら高層ビルひとつ丸ごと、とか、大学施設、自然公園全体とかもこのレベルである。

■城:40CP/1200名誉点+50万G/1000人(前提:<領地付きの爵位>/または<富豪>以上の財産レベルと地位5以上)【追加施設数7】
▼概要:大貴族や王の住居。村や小規模な街を丸ごと収容している様な規模である。
内部で一つの共同体を形成するだけの広さと建造物を有する。敷地の中で戦艦や軍船を作っていても分からないかもしれない。


<特殊な要素>

追加でコストを消費する事で、自宅に対して特殊な要素――主に隠蔽に役立つものを付加する事が出来る。

■隠れ家:+5CP(必要な名誉点とGを基本から+25%する。端数切り上げ)
▼概要:この住居は外部から秘匿され、遮断された場所にある。
▼効果:住居を誰かに追われている時等自分の身を隠したい時に有効な隠れ家として設定できる。
誰かが探そうと思わない限り隠れ家が見つかることはない。
しかし、探そうとしている者がおり適切な手段で隠れ家の在り処を捜索しているのなら、
ゲーム内時間で一日ごとに3Dを振り6以下が出ると隠れ家が見つかってしまう。

■無用の方お断り:+10CP(必要な名誉点とGを基本から+50%する)
▼概要:この住居は巧妙に外部から秘匿され、遮断された場所にある。
▼効果:隠れ家と同様の効果だが、超自然的な能力ではない通常の技能では決してこの隠れ家を発見する事は出来ない。
魔法的・妖力的な探査は通常通りの効果を発揮する。

■あるはずの無い家:+20CP(必要な名誉点とGを基本から+100%する)
▼概要:この住居は<4階建ての建物の5F>や<小さな木の洞の中にある豪邸>といった、存在する筈のない空間に存在している。
<主人>はこの住居が地上世界とは異なる亜空間にあると設定してもいいし、認識阻害などの効果で隠されているだけだとしてもいい。
ただし、どちらの場合も周辺全体が攻撃されれば地上世界に姿を現し、破壊されてしまう。
▼効果:家の周辺に妖怪にも効果のある威力Lv15の[人払い]結界が張られる。結界なので、効果は永続。
家の住人または居候以外は、特別に招かれるか特定の約束事を果たさない限り入れない。
範囲は我が家の壁に沿ってから、我が家を中心とした直径100mの円内まで場合に応じて調整できる。
範囲のコントロール権限は家の名義人にある。他、「妖魔夜行」の同名の我が家を参考にすること。


<付属施設について>

(スロット数)という値が設定されている住居には、スロット数の数だけ何らかの施設を付随させる事が出来る。
一部の付属施設には<ランク>が設定されており、コストとして必要な名誉点とGの値が異なる。
そういった施設はランクごとに何らかの特殊な効果を持っている。詳細は個々の施設の解説を参照。

■管理人 特殊
住居及び付属施設の管理人がつく。管理人の数は、その住居の最大居住可能数5人につき1人である。
この<付属施設>は、<■邸宅・文化住宅>以上の住居に最初から含まれており、家の設備の一部として扱う。
彼らが住居を管理している限り(彼ら自身への給与を含め)維持費の支払いや住居の破損を考慮する必要はない。
但し一般人程度の能力しかないため、外部からの襲撃を防げるわけではない。
PCに責任のない状況で何らかの理由で死亡したり解雇されても直ぐに代わりが見つかる。

■離れ 0名誉点+1000G
離れがついてくる。住居とする場合は「一戸建て・マンション」相当。
離れは物置や蔵、倉庫としても使える。

■湯けむり温泉 30名誉点+1000G
源泉を何処からか引いてきて、温泉として利用できる施設を建造する。露天風呂でも屋内でも、両者を含んでいても構わない。冷泉の事もある。
様々な効能が謳われる場合もあるし、無い場合もある。いずれにせよ、数値的な効果は無くフレーバーである。
この施設で休息した場合、疲労点が通常の2倍の速度で回復していく。

■のどかな牧場 100名誉点+5000G
施設の中に畜産を行うための施設を作る事が出来る。鶏小屋程度の小規模なものから、広い牧草地を含む牛や羊の大規模な酪農場まで様々な形態をとり得る。
セッション開始時に、<必要物>として動物の<生肉>や<生き血>、<卵や牛乳>などの動物性のものが指定されているキャラクターは、この設備からそれらを提供してもらう事が出来る。
これは最大で1週間につき<設備の収容人数>に等しい人数まで行える。

■豊かな菜園 100名誉点+5000G
畑を耕し、野菜やハーブなどを育てる菜園を建設する。果物の場合、果樹園となるだろう。
セッション開始時に、<必要物>として野菜や果物、木々や葉っぱなどの植物性のものが指定されているキャラクターは、この設備からそれらを提供してもらう事が出来る。
これは最大で1週間につき<設備の収容人数>に等しい人数まで行える。

■図書室 ランク1:30名誉点+1000G/ランク2:100名誉点+5000G/ランク3:200名誉点+20000G
大きな図書室がついてくる。蔵書数は任意だが、家の規模に合った範疇にしかならない。
邸宅・文化住宅クラスなら書斎に毛が生えた程度。城ならばそこらの図書館が霞んで見えるくらいの規模の図書室があるだろう。
図書館では何らかの情報を調べる際、<調査>判定を行う事が出来る。
調査が行われた時、GMはPLの<調査>判定とは別に、3d6を振る。ランクごとに規定された値以下を出せば、その情報は蔵書の中にあった事になる。
この判定値は、ランク1で9以下、2で12以下、3で15以下である。GMは情報の重要性や周知性に応じて判定に修正を加えてもいい。

■病院施設 ランク1:30名誉点+1000G/ランク2:100名誉点+5000G/ランク3:200名誉点+20000G
敷地の中に病院がある。小さい家なら空き部屋を使った学校の保健室程度が精々だが、大規模な家なら実際に病院棟があってもいいだろう。
治療用の薬品と薬品棚、応急処置セット、医師用の診察セットや白衣、手術キット、ベッドなどが揃っている。
この施設で休息した場合、HPの自然回復判定に+1のボーナスを得る。
また、治療行為の為に<医師><診断><応急処置>の判定を行う場合、判定にランクに等しい+修正を受ける。
(通常のルール通り、医師は患者に対して1週間に1回<医師>判定を行い成功すると自然治癒に加えて1点のHPを余分に回復させることが出来る)
▼ランクによる追加効果
ランク2の病院施設では、薬品による急速治療を行う備えが出来る。このため、10G支払うごとに1点のHPを即座に回復させることが可能になる。
治療行為の為に<医師><診断><応急処置>の判定を行う場合、判定に+1の修正を受ける
ランク3の病院施設ではより精密な治療が可能となる。このため、施設の設備を利用した応急処置の回復量は1d6-1に増大し、<医師>判定による患者のHP回復は1日に1回試みる事が出来る様になる。
治療行為の為に<医師><診断><応急処置>の判定を行う場合、判定に+2の修正を受ける

■錬金術工房 ランク1:30名誉点+1000G/ランク2:100名誉点+5000G/ランク3:200名誉点+20000G
錬金術用の調合設備がある。霊薬を分析したり調合するための場所として使用できる。また、霊薬を保存する倉庫としても使用できる。
設備には火と水を使える台所の様な設備、竈と鍋、計量器、素材を加工する為の刃物やすりこ木、使用する素材の保管庫、出来上がった霊薬の保管棚などが含まれる。
この施設では霊薬を調合しようと試みる事が出来る。これには指定された材料費とレシピ、調合期間の間の生活費(1日につき10G)が必要になる。
調合期間の終わりに、霊薬の種類に応じた修正を科した<錬金術>判定を行い成功したかどうかを見る。
この判定はセッション開始直前にしか行えず、<幸運>等の効果を使用する事は出来ない。自作した<霊薬>は売却する事が出来ない事以外は通常のルールと同様に扱う。
▼ランクによる追加効果
ランク2の錬金術工房では、より高度な設備の整った工房を得られる。調合や鑑定を行う際の<錬金術>判定に+1の修正を受ける。
ランク3の錬金術工房では、精密な時計や冷蔵設備を含む非常に高度な設備を得ることが出来る。調合や鑑定を行う際の<錬金術>判定に+2の修正を受ける。

■魔化工房 ランク1:30名誉点+1000G/ランク2:100名誉点+5000G/ランク3:200名誉点+20000G
魔化用の儀式設備がある。魔法の品物を分析したり、魔化を行うための場所として使用できる。また、必要な素材や制作した<魔法の品物>を保存する倉庫としても使用できる。
この施設では<魔法の品物>を作成しようと試みる事が出来る。これには指定された材料費と<封じる呪文>及び<魔化>を15レベル以上で習得していること、作成期間の間の生活費(1日につき10G)が必要になる。
作成期間の終わりに、霊薬の種類に応じた修正を科した<魔化>(或いは封じる呪文のうち、どちらかより低い方)で判定を行い、成功したかどうかを見る。
この判定はセッション開始直前にしか行えず、<幸運>等の効果を使用する事は出来ない。自作した<魔法の品物>は売却する事が出来ない事以外は通常のルールと同様に扱う。
▼ランクによる追加効果
ランク2の魔化工房では、魔化だけでなく様々な魔法実験や研究に設備を使用する事が出来る様になる。
<新しい魔法の研究>を行う際、研究のための成功判定に+1の修正を受ける。また、設備を利用した儀式で魔化魔法以外の呪文を使用した場合、+1のボーナスを得る。
ランク3の魔化工房では、魔法の暴走を防ぎ安定化させる希少な儀式用設備を含む、非常に高度な設備を得ることが出来る。
このランクの設備で魔法の儀式を行い魔法を使用しても、出目16はファンブルにはならず、目標値が16以上ならば17は通常の失敗として扱える。18は常にファンブルと見なされるのは変わらない。