2009-05-31



日食とは

日食とは、太陽と地球の間に月が入り込み、地球から見て月が太陽を隠してしまう天体現象です。太陽が全部隠れることを皆既日食といい、部分的に隠れることを部分日食といいます。

今年、2009年7月22日(水)の午前に日本で日食が観察できます。屋久島から奄美大島にかけての地域では皆既日食が、そのほかの地域では部分日食が観察できます。お住まいの地域での詳しい時刻は国立天文台のサイトをご覧ください。

photo by a_seph @Flickr

当日私は仕事中なのですが、なんとか都合をつけて観察したいと考えています。私の職場のある名古屋では、食の始まりは9時49分、終わりが12時26分で、食の最大は11時7分です。食分は0.793なので、上の写真よりもう少し太い三日月状に見えるはずです。

日食観察

日食観察フィルタ

太陽を肉眼で観察してはいけません。望遠鏡や双眼鏡の使用は、さらに危険です。失明します。

サングラスや黒いプラスチックの下敷きも危険です。これらは太陽の可視光線をさえぎるので、安全そうに見えるのですが、赤外線を通過させてしまうので、失明の危険があります。必ず太陽観察専用のものを使用し、さらに、数分観察したら目を休ませるなどの工夫をしてください。

日食観察による眼の障害を日食網膜症といいます。ガリレオ・ガリレイをはじめとする何人もの天文学者が科学的業績と引き換えに視力を失いました。

岐阜農林高校のG島先生より、日食観察用のフィルタをいただきました。これは期限切れの白黒フィルムを、印画紙用の現像液で真っ黒に現像したものです。白黒フィルムは銀を含んでおり、赤外線を遮るのだそうです。カラーフィルムは太陽観察には使用できません。下の写真は、このフィルタを用いて快晴の太陽を撮影したものです。


ピンホール

日食観察で最も安全な方法はピンホールを利用する方法です。黒いケント紙に針穴を開けたものを用意しました。この針穴を通った太陽光が白い紙に当たるようにします。

さて、日食観察の準備はできました。あとは当日、7月22日の天気が晴れになることを祈りましょう。

photo by n0ll @Flickr




参考サイト


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最終更新:2009年06月13日 20:20