旧市街地東、大通りから一歩入ったところにある英国調の小さな宿泊施設。
明治期の宣教師の邸宅を改装したもので、二階建ての民宿。客室は7つ。
風呂・トイレは共同。食事は一階の食堂で用意してもらえる。
家庭的で温もり感じる接客と、手頃な料金が魅力的。
他詳しい設備は以下の通りだが、主人に言えば融通は聞く模様。
・客室設備・アメニティ
湯沸しポッド、お茶セット、簡易冷蔵庫
化粧台(くし、カミソリ、ハミガキセット)
クローゼット(バスタオル、ハンドタオル、ガウン、スリッパ)
エアコン(個別空調)
・共有スペース設備・アメニティ
浴室・脱衣所(ボディソープ、シャンプー、リンス、ドライヤー)
娯楽室(TV、DVDデッキ、DVD、PC、ビリヤード台、チェス等、)
書斎(書籍)
クローク(電話、予備アメニティ)
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女主人 五月雨 磯良
透き通るような白い肌と腰まで達する癖のない艶やかな黒髪、睫毛に覆われた
伏し目がちな一重が印象的な、落ち着いた雰囲気を持つ妙齢の女性。
喪服のような黒い衣裳を纏う姿はともすれば陰鬱な印象を与えそうなものだが、
控え目ながらも気立てのよい振る舞いは、清貧な修道女を思わせる。
従業員 徳重 崇
中背だがガッシリした体格の壮年の男。長年嫦娥館で雑用や荷運びの手伝いを
している。無愛想な対応は根が小心なのと警戒心が強いためで、懇意になれば
一転して気さくで親しみやすい人物。市内の住宅から車で嫦娥館に通っている。
ボイラーの調整から庭の剪定まで器用に熟し、磯良からの信頼も厚い。
元医師 宇佐 興義(新月/3月6日~
恰幅の良い白髪の男性。随分猫背で、老眼が酷いのか歯痛を堪えるような顔を
近づけて書物を覗き込む様子は気難しそうに見られがち。
実際に話してみるとと、思いのほか世俗的なものにも造詣の深い大らかな好々爺である。
今は年齢を理由に退職したが一角の医者だったらしい。嫦娥館の常連。
女流作家 妙高 慶子(十六夜/3月8日~
日に焼けた肌と、濃い茶色に染めたソバージュをヘアバンドで上げた活動的な
雰囲気の女性。物怖じせず人当たりの良い性格で、常に何かしら動き回っている。
仕事柄、大半の時間カメラを手にしてレンズを覗き込んでいるが、時折熱中し
すぎて許可なく対象を撮影し、トラブルを起こすこともある。
嫦娥館には以前一度宿泊したことがある。
女学生1 岡野 木葉
栗色に染めたポニーテールの女子院生。小柄で華奢。明るく快活で、後輩の宮木
を可愛がりよく面倒を見ている。文化サークルのOBで、論文の息抜きと宮木の
新作の参考にと旅行を計画した模様。善良だが多少押しが強く頑固なところがあり、
特に宮木には自分の意見を押し付けがちである。
女学生2 宮木 七生
赤い眼鏡をかけたショートボブカットの女子大生。岡野の後輩にあたり、彼女に
負けず劣らぬ小柄な体格。ライトノベルやマンガを好むようで、キャラクター
もののポップなサブカルグッズを身に着けている。人当たりは良いものの基本的に
受身な性格で、なにかと岡野を頼る様子を見せる。
スーツの男 丈部 篤久(三日月/3月12日~
ひょろりとした痩身の男性。のっぺりとした醤油顔の表情筋はほとんど動かず、
口数も少ないうえにぼそぼそと喋るので、話していると沈んだ気持ちになる。
よく視線を彷徨わせたり、神経質に人差し指で机を叩く姿は見ている側を不安にする。
嫦娥館には初めてだが、ほとんどの時間を部屋で過ごしている。